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  • from: Knob Turnerさん

    2014年12月05日 01時53分21秒

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    ボブ・マウンテル大佐

    こんばんは。
    今年も残すところ一月を切り、すっかり冷え込んできましたね。

    つい先日知ったのですが、Bob Mountel大佐が今年の6月に亡くなっていたそうです(享年84)。
    "Black Gloves"(黒手袋)の渾名で有名だったRobert Anthony "Bob" Mountel大佐は、デルタ創設者であるBeckwith大佐のライバルとしても知られています。
    この2人は歳も任官時期も近く、1960年代初頭には同じ第7特殊部隊グループの大尉としてラオスのホワイトスター機動訓練チームに参加していた頃から接点がありました。
    Mountel大佐は第5特殊部隊グループ司令官を務めていた1977~78年当時、創設過程にあったデルタが実働可能になるまでの“つなぎ”として、第5から一部のグリンベレー隊員を引き抜いて即席の対テロ訓練を施した「ブルーライト」(Blue Light)と呼ばれる暫定対テロ部隊を指揮しています。

    当時のJFK軍事援助センター司令官だったJack Mackmull少将は陸軍航空隊のヘリコプターパイロット出身で特殊作戦にほとんど理解を示しておらず、まだ発展途上で将来的な可能性が未知数なデルタに賭けるより目の前のブルーライトに投資したほうが有益であると判断し、デルタ創設に充てるはずの予算の大部分をブルーライトに費やします(当時、グリンベレーおよびデルタ創設プロジェクトはJFK軍事援助センターの指揮監督下にあった)。
    しかし、それを知ったBeckwith大佐がデルタ創設を後押ししていた陸軍作戦計画担当参謀次長Edward "Shy" Meyer中将に直訴したことにより、話が陸軍参謀総長Bernard Rogers大将にまで伝わり、Rogers大将は激怒、ブルーライトは解散となります。
    Beckwith大佐の回顧録によると、当時Rogers大将はこう述べたといいます。
    「ブルーライトとは何かね? 私はそのようなものを承認しておらんよ。 なぜ、これが君達(=デルタ)の資金を流用しておるのかね?」

    この後、Mountel大佐は(左遷されて?)在インド米大使館の駐在武官やUSREDCOM(アメリカ即応コマンド)の不正規戦部長を務めて退役しました。
    今頃、雲の上でBeckwith大佐と和解して今日のデルタの活躍を見守っているのではないでしょうか^^



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コメント: 全1件

from: H-2さん

2014年12月05日 02時54分20秒

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連続の返信になります<(_ _)>。

こんばんは、Knob Turnerさん。
投稿、ありがとうございます(^_^)。

Bob Mountel大佐の事は、今まで知りませんでした(^_^;)。

デルタ創設時には批判的な米軍将校もいたと聞いたことがありますが、代わりの部隊まで創設していたのですね。
しかも参謀総長がこの部隊の存在を知らなかったとは、驚きました(^_^;)。
おそらくJack Mackmull少将の一存で創設した部隊だったのでしょうね。
Bob Mountel大佐は熱心に「ブルーライト」を指揮されていたのでしょうが、結果的には左遷に近い形での退役ですので、悔いはあったのではないかと思います。
また掲載して頂いた写真を拝見すると、Mountel大佐は精悍な特殊部隊の指揮官という印象を受けます(^_^)。
Beckwith大佐との間に禍根はあったのかも知れませんが「テロに対処するため、精鋭の特殊部隊を創設したい」という方針は、お二人とも共通していたのではないかと思います。

Knob Turnerさんが言われたように、今頃は雲の上でBeckwith大佐と和解しているでしょうね(^_^)。

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