こんばんは、お久しぶりです。

ここ数年、公私共にいろいろあり顔を出せなかったのですが、最近ようやく落ち着いてきたのでまたお世話になりますm(_ _)m

では、挨拶ついでにニュースを。

■USSOCOM司令官交代
去る3月30日にUSSOCOM司令官の交代式典が行われ、これまで指揮を執ってきたJoseph L. Votel陸軍大将に代わり、11代目司令官にRaymond A. Thomas III陸軍大将が就任しました。
Votel大将はそのままUSCENTCOM（アメリカ中央コマンド）司令官へ就任しており、中東におけるIS対策とアフガン安定化の責任者を務めています。いずれも特殊部隊の力が必要となる活動であり、SOCOM司令官経験者にはもってこいですね＾＾

Thomas大将は1958年生まれでペンシルヴァニア州フィラデルフィア出身、80年に陸軍士官学校を卒業して任官。
任官後はレンジャー隊員としてグレナダ侵攻作戦に参加する等した後、デルタに入隊。
そして、デルタのB戦闘中隊長、第75レンジャー連隊第1大隊長、JSOC（統合特殊作戦コマンド）の作戦部長・参謀長・司令官補・副司令官・司令官、第1機甲師団の副師団長、統合参謀本部の特殊作戦および対テロ担当次長、在アフガニスタンNATO特殊作戦コマンド司令官、CIAの軍事問題担当次官などを歴任して現職に就いています。
歴代のSOCOM司令官に劣らず特殊作戦の大ヴェテランですね。

また、6月28日に国防総省よりUSSOCOMのCSEL（最先任上級下士官）についても交代のアナウンスが出ています。
現在のWilliam F. Thetford陸軍最先任上級曹長に代わり、SOCCENT（中央特殊作戦コマンド）のCSELを務めるPatrick L. McCauley陸軍最先任上級曹長が後任となるようです。
Thetford上級曹長は1981年に陸軍入隊。第2レンジャー大隊B中隊の歩兵・射撃班長・分隊長やレンジャー訓練教官を務めた後、90年にデルタ入隊。
デルタでは戦闘員からチーム曹長・小隊上級曹長・作戦担当上級曹長・OTC（戦闘員訓練課程）担当上級曹長・中隊最先任上級曹長・部隊最先任上級曹長までを務め上げ、なんと！21年間も在隊。実に軍人生活の半分以上をデルタで過ごしています。
その後はJSOCの司令部最先任上級曹長を務めて、2014年から現職にありました。

このように、司令官と下士官揃ってデルタのヴェテランで固めるというのは、IS対策をさらに先鋭化していく、というアメリカの強固な意思の表れかもしれませんね。

画像はThomas大将です。
それではまた＾＾