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  • from: HAJIMEVISIONさん

    2016年07月26日 05時44分44秒

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    書籍紹介「国のために死ねるか」(伊藤祐靖著)

    海上自衛隊の特殊部隊といえる特別警備隊の創設に携わった伊藤祐靖氏の著書を皆様にご紹介します。その発端となる事件…  氏はイージス艦の航海長として1999年能登半島沖の不審船事件に遭遇します。
     「国のために死ねるか」というタイトルはいささか重いですが、まるで映画を見るようなイージス艦「みょうこう」の海上警備行動に至るシーンから始まるこの本、一気に読みきりました。三章、「戦いの本質」に登場するミンダナオ島の謎の?女性ラレインとの出逢いがなければ伊藤氏の現在はないかと思わせる下りは圧巻。まさに個人としての闘いのスキルとはこれなんだ、日本とは守るに値する国なのか?と突きつけられます。
     著者のあとがきには末尾にこう書かれています。
     「私は、元特殊部隊隊員であり、現在も未来も特殊戦の世界で生きていく。しかし、この本は、特殊部隊隊員でも自衛官でもない、ごく一般的な日本人に向けて書いたものである。」
     皆さんも単なる特殊部隊へのマニアックなファンに留まることなく、このような方が今の日本に現実にいて日々更なる錬磨と後継者の育成に努力している姿に感銘を受けることでしょう。
     わずか255ページの薄っぺらい文庫本ではありますが、今の日本人が失った大事なものを思い出させてくれる好著であります。

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コメント: 全1件

from: H-2さん

2016年07月26日 16時39分22秒

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こんにちは、HAJIMEVISIONさん(^_^)。
伊藤祐靖氏の著書は、最近購入し、昨日読み終わりました(^_^)。

本の内容はHAJIMEVISIONさんに御紹介して頂いたとおりです。
本書には、1999年に発生した工作船事件の緊迫した状況が記載されており、これは当事者でなければ知り得ない、貴重なものだと思います。

本書の第四章で伊藤氏は「せっかく、一度しかない人生を捨ててまで守るのなら、守る対象にその価値があってほしいし、自分の納得のいく理念を追求する国家であってほしい。」と記載しており、私もその通りだと思います。

また、ミンダナオ島で伊藤氏は弟子のラレインに「あなたの国は、おかしい。」と言われていますね。
当時の日本は民主党政権でしたから、確かにおかしかったのですが(^_^;)、おそらく、この時のラレインは、日本国憲法の事を言っていたのでしょう。
先の参院選の結果により、憲法改正に関する国民投票がいずれは行われ、ラレインの主張した「他人が作った掟」も、いつかは変わるのではないかと思います。
日本の政治、安全保障、社会制度は、ミンダナオ島の部族社会よりも複雑で、急激に変化することはできませんが、少しずつ他国に依存せず、自立できる方向に変わってきています。
ですから将来、日本は、伊藤氏が主張した「理念を追求する国家」になっていくのではないかと思います。

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