〉なぜ人民解放軍やテロ組織の命令系統を理解できなければならないんでしょうか？

テロの実行グループに、どこから、どのような手段で指示が出ているのか、知識として把握していなければ、実行グループの行動を予測することは難しいでしょう。
また、制圧した犯人が携帯電話を所持していた場合、突入班と言えども、その電話の重要性を理解して、適切な保管措置をとる必要があると思います。

まだこの質問の回答を得られていませんのでお願いします

なぜ人民解放軍やテロ組織の命令系統を理解できなければならないんでしょうか？

なぜ、原発の炉心構造や航空機の構造を知る必要があるんですか

ブログの内容を確認しました。

結論から先に回答すると、ブログの記載内容はSATや外事警察の関係者しか知り得ない事が多く、断定はできませんが、事実である可能性が高いと思います。

「駅舎の灯り」というブログは、2014年9月に開始され、2015年10月以降は更新されていません。
このブログを掲載されたのは「鈴木」氏です。苗字のみで御名前は判明しません。
このブログでは、日常会話ような話題の途中から、唐突に鈴木氏の過去に関する事が挿入される形式が多く見られます。
ブログに断片的に記載されている鈴木氏の経歴や、体験をまとめましたので、以下に記載します。

長文になりますが、御容赦下さい。

ブログによれば、鈴木氏は神戸大学法学部の御出身で、学生時代にバックパッカーで世界を放浪したとのことです。
御実家は神戸市に隣接する市で、阪神大震災の時に被害に遭われています。
鈴木氏は大学を卒業後、警視庁の警察官として採用され、警視庁の特殊部隊（SAT）に５年間在隊しました。
鈴木氏によれば、SATに入隊するためには所属長の推薦の上に、厳格な面接や勤務評定、知能検査に身体能力検定、射撃・格闘能力などが問われるとのことです。
SATの隊員には、まず「平静な精神を持つ者」であることが必要とのことです。
具体的には、精神科医や、本部勤務クラスの公安警察官や外事警察官らに囲まれて、「軟禁状態の尋問」をトイレや僅かな食事時間を除き、10時間ほど連続して行うそうです。
また極端な思想(共産主義、極右排外思想、カルト宗教など)の信奉なども、厳しく問われるとのことです。
さらに「好戦的な者、激情家、偽善癖、あるいは賢明という意味でなく単なる臆病者」は忌避され、入隊できないそうです。
次に、原子力発電所の炉心構造や航空機のエンジン構造、人民解放軍やテロ組織の指揮系統などを理解できなければ任務につけないため、知性が重視されるとのことです。
最後に、持久力や筋力、瞬発力などの身体能力や射撃・格闘能力が問われるそうです。

鈴木氏のSAT在隊中の活動も、ブログに記載されています。
鈴木氏によれば、SATの作戦要員はレンジャー資格が必須で、海上保安庁のSST隊員と共に陸上自衛隊第一空挺団に派遣され、空挺レンジャー課程を修了したとのことです。
またブログでは抽象的な表現をしていますが、オーストリアのコブラや、ドイツのGSG9に研修として短期派遣され、その翌年にはフランスのGIGNに3週間、派遣されたとのことです。
なおフランスでは1994年に発生した「エールフランス機ハイジャック事件」で、実際に突入を行ったGIGN隊員から指導を受けたそうです。
さらにSATでは臨時で身辺警護なども行なうため、部隊員全員が狙撃講習や警護講習、公安講習などの履修を義務づけられており、スーツ姿で警護を行うこともあったようです。
またSATは、米空軍が駐留する三沢基地の警備をローテーションで行っていたようです。

鈴木氏はSATに5年間在隊した後、公安部外事課へ人事異動したとのことです。
2001年に発生したアメリカの9・11テロの際、鈴木氏は外事課に所属しており、同年10月には被害現場「グラウンドゼロ」に派遣されたとのことです。
また鈴木氏以外にも、外事２課に所属する国内防諜部門の担当者が派遣されたそうです。
さらに、詳細な年月は不明ですが、イラクのサマワやクエート、イスラエルとシリア国境のゴラン、北アフリカのジブティ、カダフィ政権時代のリビアなどに長期間、派遣されたそうです。
また北アフリカではチェニスを拠点として活動を行い、中東では国境線を一人で超える事が、珍しくなかったそうです。

鈴木氏は海外では英語を主に話し、フランス語もなんとなく理解できたとのことですが、語学は自己流に等しかったそうです。
海外に派遣される前には、数週間の「外事派遣講習」が行われましたが、講習の大半は政治経済文化や法制度の把握、テロ組織や犯罪組織の研究、暗号や隠語を使った送受信訓練、射撃訓練などに費やされたそうです。

鈴木氏の外事課での具体的な活動内容は不明ですが、情報収集や分析、警護活動などを行っていたようです。
また、SAT在隊時に習得したファストロープの技術は、海外派遣の際、該当国の軍特殊部隊や情報機関などに同行して使用したそうです。
2008年には、ブラジルで「日系人移民100周年」の記念式典に御出席された皇太子殿下および海上自衛隊隊員や艦艇、日本人観光客の警護を行い、その後、警視庁を退職したとのことです。
ブログ掲載当時の鈴木氏は、神戸市に居住して自営業をされており、ボランティアで柔道の指導員もされていたようです。

以上がブログ掲載内容をまとめたものです。
次に個人的な推測を記載します。

鈴木氏は2001年の時点で外事課に所属していたとのことですから、警視庁SATに所属していた時期は1990年代、SATが再編成された1996年前後の5年間ではないかと推測されます。
ですから、鈴木氏がSATに在隊していたのは20年ほど前の事ではないかと思います。

SATが三沢基地の警備を行っていることが事実だとすれば、三沢は軍民共用空港ですから、米軍基地の外周、民間利用区画側からのテロを警戒する要員として派遣されていたのではないかと思います。

また鈴木氏は、SATよりも外事課の経験の方が長いようです。
外事課では鈴木氏は、政情の不安定な紛争地域に長期間、派遣されています。
これは、鈴木氏がSATの出身者であったからではないかと推測されます。
なお、米国では軍の特殊部隊「デルタフォース」の隊員が、CIAの軍事部門に異動し、紛争国で活動しているようです。
日本の警察官が「SATから外事課」に異動する事は、米国の軍人が特殊部隊からCIAへ異動する事と、似た様な形態だと思います。

ブログが2015年10月以降停止している理由は、おそらく警察から守秘義務を追及されて、急遽、更新を停止したのではないかと思います。

＜訂正＞
http://が抜けておりました