こんにちは。

〉織田裕二の映画「ホワイトアウト」ではテロリストがダムを占拠していて、SATが突入できずにいましたが、実際のSATであればあのような状況下でも突入可能でしょうか？
また、ダムジャックを想定した訓練をしていますでしょうか？

北朝鮮の工作員が、日本国内のダムをテロ攻撃の対象にしているということは、脱北者の証言などから判明しています。
「ホワイトアウト」という作品では犯行グループがダムを占拠して、政府に現金を要求していますが、実際の工作員は速やかにダムを破壊して、下流の町を壊滅させ、都市部への電力供給を困難にすることが目的のようです。
SATは、このようなテロに対処するための訓練も行っていると推測されます。
また、積雪や吹雪といった環境での活動も想定していると思います。
公開はされていませんが、冬季迷彩服などを装備しているかもしれません。

〉この動画からみてSST隊員は高練度でしょうか？あとエントリーの動きが遅いような気がするのですが、実働でもこんな感じなのか？それとも公開訓練だから手の内を明かさないという意味であえて遅く動いているのか。これほど動きが遅いと犯人に銃撃されると思います！

リペリングの際の動きは無駄が無く、かなり訓練を重ねている印象を受けます。
この公開訓練でSSTは、ファストロープを使用して降下する予定でしたが、海上保安庁の幹部が公開に難色を示したため、カラビナを着けたリペリング降下になったとのことです。
実際の突入は、ヘリからのダウンウォッシュ(吹き降ろしの風)で相手の行動を制限し、支援担当の隊員がヘリから狙撃支援を行い、突入担当の隊員がファストロープで降下、という方法ではないかと思います。