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独断と偏見で楽しむイタリア芸術

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  • from: シニョレッリさん

    2013年03月07日 10時40分51秒

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    旅行記(7) フォルリ

    女傑カテリーナ・スフォルツァ・デ・メディチで有名なフォルリは、私が好きな街で可なり足を運びました。

    ミラノ~ボローニャ~リミニの鉄道幹線上にあるのでFSが便利です。

    フォルリの駅舎です。

    Piazzale Martiri D'Ungheriaという名の駅前広場です。

    フォルリは今でもエミリア街道が旧市街を縦貫していますが、駅前広場からエミリア街道に通じるリベルタ大通りです。

    リベルタ大通りからエミリア街道と交差するところにMonumenti ai Cadutiがあります。
    殆どの人のフォルリへの興味はやはりカテリーナ・ソフォルツァに尽きると思いますが、如何でしょうか。

    エミリア街道ですが、フォルリ旧市街ではCorso della Repubblicaと呼ばれています。

    レプッブリカ大通り沿いにあるPalazzo Anna Maria Montanariです。16-17世紀に建てられた建物は、現在フォルリ大学の外国語学部になっています。

    更に街の中心に向かいます。

    レプッブリカ大通り沿いにあるPalazzo del Merendaで、現在市立絵画館・図書館として使用されています。美術ファンにとっては必訪の地ではないでしょうか。

    左に折れて要塞に向かう途中にあるサン・ペッレグリノ教会です。

    祭壇画2点を見たいと思いましたが、開いていませんでした。観光案内所で確認したところ、特別なミサが行われる日を除いて、通常は閉まっている教会との事でした。それならば仕方がりません。

    フォルリ大学の学舎だと思いますが、Palazzoの名称を控えるのを忘れてしまいました。

    要塞に来ました。

    Rocca Ravaldinoです。カテリーナが女傑と言われるようになったのは、この要塞での出来事からです。

    その逸話は有名なので、皆さんはご存知だと思います。

    ご存知でない方もいらっしゃるかも知れませんね。
    老婆心ながら、私がその逸話に少し触れましょう。

    カテリーナの夫ジロラモ・リアリオは1488年4月14日、フォルリ貴族ら5人によって暗殺されてしまいました。それにはカテリーナの父の暗殺やら、教皇シクストゥス4世の奸計、ロレンツォ豪華王とその弟ジュリアーノの暗殺事件、所謂パッツィ家の反乱(ジュリアーノは死亡、ロレンツォは傷ついたもの逃れました)など複雑な背景があるのですが、詳しい事は塩野七生さんの著作などを参考にして頂ければ幸いです。

    夫の暗殺後、カテリーナは暗殺者に捕縛されてしまいました。暗殺者と反乱軍はフォルリを奪うためには、この要塞を落とさない駄目だと判断しました。

    ところが要塞は城代によって守られ、カテリーナの命令が無ければ絶対に明け渡さ無いとして、城代は度重なる暗殺者からの甘言を退け、カテリーナに忠実であり続けました。
    困った暗殺者と反乱軍はカテリーナを城塞近くまで連れ出し、城代に明け渡しを命令するように言い渡しました。
    それを受けてカテリーナは「私一人が城塞に入って、城代を説得します。私の子供たちが貴方たちに捕えられ、人質となっているので心配無用です」と言いました。
    そうやって要塞内に入ったカテリーナですが、城代から歓待され、大宴会の果てに寝てしまったそうです。

    何時までも姿を現さないカテリーナに、焦った反乱軍は人質のカテリーナの子供たちを城塞前に立たせ、「早く出てこい。出てこないと子供を殺す」と叫びました。
    城塞上に上半身に鎧をまとい、下半身はスカートの装いで、剣を手にしたカテリーナが姿を現し、スカートをまくってノーパン(品が無いですが本当のようです)の下半身を男たちに晒しながら、「馬鹿者どもめ、子供なんぞはここからいくらでも産めるわ」と言い放ちました。
    呆気に取られた反乱軍は、その後、城塞側の攻撃になす術もなく敗退してしまいました。
    この後、カテリーナは女傑と言われるようになったそうです。

    1500年1月、フォルリはチェーザレ・ボルジアによって陥落し、カテリーナはチェーザレに捕縛されてしまいました。この時代はイタリア戦国時代で、歴史を紐解くと実に楽しいと思います。
    城壁に紋章が見えますが、チェーザレ・ボルジアの紋章です。

    サン・アントニオ・アバーテ教会です。

    この教会ファサードが湾曲しているのが分かるでしょうか?
    1707-1781年に建てられたそうです。残念ながら、この教会も普段開いていません。

    サン・サルヴァトーレ・イン・ヴィーコ祈祷所です。13世紀に創建されたそうですが、今見ることが出来るのは18世紀に再建された建物です。

    旧サン・ドメニコ教会です。

    サン・ドメニコ教会は教会としての機能を停止して、現在はフォルリ市立サン・ドメニコ美術館となっています。
    (続く)

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from: シニョレッリさん

2013年03月08日 09時02分38秒

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旅行記(7) フォルリ(続)


1496年-1502年に建てられたサン・セバスティアーノ祈祷所です。ここは優れた祭壇画の宝庫で、説明員が時々いて解説してくれます。この日は昼過ぎとあって、当然閉まっていました。

昼下がりとあって、人出がぐんと減ってきました。

イタリアの経済不振は昼休みの長さに代表される、イタリア人の生活習慣がその一因ではないか、と思っているのですが・・・・
レストランの夕食営業開始時間が午後8時半の所があって、「早春の旅」では外は寒いし雪の降る夜があったりして、難儀しました。昼休みが夕食の遅さに直結していますよね
欧米企業では朝6時からの朝食会議・打ち合わせが珍しくありませんが、午後8時半から夕食を食べての朝食会議出席では思いやられます。欧米企業、特に幹部は朝が早いのです。

ドゥオーモです。

ドゥオーモについては、既に美術館・教会巡りで触れました。

歴史的建造物ですが、名前を控えるのを忘れてしまいました。

Palazzo del Governoです。

教会の建物はCorpus Dominiと呼ばれていますが、「聖体節」ですか?

時刻は午後2時過ぎです。

市庁舎の時計台が見えてきました。

街の中心サッフィ広場です。

市庁舎として使用されているPalazzo Comunaleです。

Palazzo Comunaleにはカテリーナ・スフォルツァが住んでいました。つまり彼女の居城なのですが、城とは呼べない造りです。
時計台の時計は1時5分を指していますが、この時の時間は午後2時5分。夏時間がそろそろ終わりになる頃で、実施前に時間を冬時間に戻したのか、と思いましたが、それなら3時5分を指していないと。
それは考え過ぎで、イタリアによくある、時計の表示がいい加減だったようです。

郵便局です。イタリアの郵便局は大体歴史ある建物に設けられているようです。

サン・メルクリアーレ聖堂ですが、既に「美術館・教会巡り」で触れました。

聖堂のロッジアです。

聖堂のキオストロです。

こちら側の景観は良いのですが・・・

Palazzo del Podestaがある方は工事中。イタリアって、工事中が多いですよね。

Chiesa del Suffragioですが、この教会が開いているのを見たことがありません。

Casa dei Risparmiの天井は一見に値すると言われています。

そうですか、という感じです。

これでフォルリのチェントロを大体回ったようです。
美術や歴史に興味がある方にとって、フォルリは必訪、最適地だと思います。お勧めします。

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