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独断と偏見で楽しむイタリア芸術

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  • from: シニョレッリさん

    2015年05月02日 17時14分39秒

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    傑作選(82) セラフィーニ・セラフィーノの「聖母戴冠の多翼祭壇画」

    本当に久し振りの傑作選です。
    今まで幾つ傑作選をやったのか、覚えていないので、トピックの検索をしたのですが、検索機能があまり良くないようで、良く分かりません。
    傑作選の(82)の番号に自信がありませんが、(81)までは確実やった記録がありますので、この辺はご容赦を。

    これが「聖母戴冠の多翼祭壇画」です。
    板にテンペラで描かれています。黄色の所は、金を使っており、薄暗い空間の中でキラキラと輝いています。荘厳な祭壇の雰囲気に見ごろに溶け込んでいます。

    中央パネルの「聖母戴冠」です。
    この作品に近づくと意外にキラキラ感がありません。

    向かって左の部分です。
    15世紀中ごろまでは、何枚ものパネルに聖人などが描かれる、所謂「多翼祭壇画」形式が主体でしたが、それ以降になると、聖人たちが一枚の絵に描かれる「聖会話」形式に移行しました。
    有名な多翼祭壇画となると、パネル毎に分解されて各地に分散した作品が少なくありません。

    向かって右の部分です。
    こういった作品は美術館ではなく、教会内で見るべきものと感じさせます。何故ならば、制作した画家は作品が置かれる宗教空間の環境を予め計算して作品を制作したのですから。

    この作品ですが、モデナ大聖堂にあります。

    さて、制作者のセラフィーニ・セラフィーノ Serafini Serafino o Serafini de' Serafinoについて、少し触れておきましょう。
    1324年頃に、モデナの煉瓦とテラコッタを製造する家に生まれ、1350年代中頃まで家業のテラコッタ製造に従事しました。画業についての修行の記録が残されていませんが、1350年代頃にトンマーゾ・ダ・モデナと一緒に仕事をするうちに画家として腕を上げたと言われてます。
    1361年までにフェッラーラのエステ家から招聘されて、エステ家の仕事をするようになりました。また、何時頃からは不明ですが、その後、ゴンザーガ家の仕事をするようになり、1375年までゴンザーガ家に仕えました。
    1393年頃、フェッラーラで没しました。
    トンマーゾ・ダ・モデナとニッコロ・ディ・ジャコモ・ダ・ボローニャの強い影響を受けた画風でした。
    マントヴァのサン・フランチェスコ教会にフレスコ画が残ってます。また、リミニ市立美術館にも彼の作品があります。

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