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from: シニョレッリさん
2015/08/17 09:48:10
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美術館・教会巡り(411) カステルフィオレンティーノ、ベノッツォ・ゴッツォリ美術館

小さなサン・カルロ教会が見えます。
美術館はサン・カルロ教会の横にあります。中で展示されている15世紀後半のフレスコ画と対照的な、かなり斬新なデザインの建物です。
この写真で美術館とサン・カルロ教会の位置関係がお分かりになると思います。なお、教会はすでに機能を停止して、展示会などに使用されてます。
二つの礼拝堂(タベルナコロ)に描かれたフレスコ画が展示されてます。
美術館の入り口です。
「ご訪問」のタベルナコロが高いので、それを展示するため、中は二階になってます。
中に入ると、先ず「ベノッツォ・ゴッツォリ像」がお出迎えです。
彼の像ですが、彼が描いたメディチ・リッカルディ宮殿の有名なフレスコ画「マギの礼拝」がありますが、そのフレスコ画の中にちゃっかりと描き加えた自画像がもとになってます。
咳の聖母のタベルナコロです。
この説明板にMadonna della Tosseと書かれてます。Tosseは咳という意味です。
咳の聖母のタベルナコロの模型です。人間像によってタベルナコロの大きさが分かるようになってます。
「咳の聖母」のタベルナコロがあったOratorio della Madonna della Tosseです。
大きなタベルナコロを一度分解してから、オラトリオから取り外したそうです。
このオラトリオは現存しているようです。
しかし、ゴッツォリのフレスコ画がないので、今では忘れられた存在だそうです。
「咳の聖母のタベルナコロ」の「玉座の聖母子と四聖人」
左側壁の「聖母の葬儀」
右側壁の「聖母被昇天」
タベルナコロの天井です。
「咳の聖母」のフレスコ画は1484年に描かれました。
(つづく)
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from: シニョレッリさん
2015/08/17 16:11:53
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美術館・教会巡り(411) カステルフィオレンティーノ、ベノッツォ・ゴッツォリ美術館 続き



























もう一つのタベルナコロは「ご訪問のタベルナコロ」Tabernacolo della Visitazioneです。
こちらの方が高さが高いようです。
こちらの方は1491年の制作で、ベノッツォの二人の息子アレッソとフランチェスコが助手として制作に加わったとされてます。
Tabernacolo della Visitazioneです。このタベルナコロにフレスコ画が描かれたタベルナコロがありました。
タベルナコロ内部の正面上部です。
その下は殆ど落剝しています。
左側壁
右側壁
左上部
右上部
「受胎告知」が大天使と聖母に分かれてます。
上部中央
こちらは外側の側壁になります。
タベルナコロの外側の裏面です。
「ご訪問」は、外壁裏側上部に描かれてます。
「ご訪問」の下部は、落剝があります。
「聖母の誕生」がタベルナコロのどの部分なのか、覚えていません。多分、外側の側壁と思いますが。
「ご訪問」のシノピエ(フレスコ画の下絵)です。
シノピエが幾つか展示されてます。
これだけのものを展示するのに、相当な苦心があったことでしょう。
満足感一杯で美術館を後にしました。
(おわり)
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