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from: シニョレッリさん
2025/12/03 16:00:31
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適正な制作費評価
ルカ・シニョレッリの記録を見ていくと、他の画家が描いた作品の適正な制作費評価依頼を受けたことが少なくても2件あります。

写真はロレート大聖堂です。
中世の頃、オルガンの木蓋に絵が描かれていることが結構ありました。
1513年、ファエンツァ出身の画家アントニオ・ダ・ファエンツァがロレート大聖堂のオルガンの蓋に「受胎告知」を描きました。
1515年5月12日、フィレンツェ出身の聖職者で文学者でもあったフランチェスコデ・マッテオからルカ・シニョレッリに対して、ロレート大聖堂のオルガンの蓋に描かれたアントニオ・ダ・ファエンツァの作品について、その適正な制作費評価依頼がありました。
それを受けて、ルカ・シニョレッリは、コルトーナからロレートに向かいました。その旅費と手当(恐らく鑑定料)の支払い記録が残されてます。しかし、その結果は不明です。
ルカ・シニョレッリの評価を受けたアントニオ・ダ・ファエンツァの受胎告知は、ロレート大聖堂付属博物館で展示されてます。
オルガンの蓋は閉じると見えるように描かれているのが普通です。そのため、通常2枚の作品から成ります。
アントニオ・ダ・ファエンツァの「受胎告知」(1513)
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