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  • from: 倭寇の末裔さん

    2013年04月30日 07時38分46秒

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    グロ-バリズムの功罪 (14)

     しかし、原理主義、ファンダメンタリズムがすべてコスモポリタニズムの対抗として行動に出るわけではない。
     このパタ-ンの典型は、フランスのアメリカ映画や音楽の排除活動くらいなものであろう。その他にはあまり見られない。
     アルカイダを筆頭とするイスラム原理主義過激派のテロ行為も、コスモポリタニズムとは全く無関係であると思う。
     イスラム過激派の米国敵視意識とテロ行為は、イスラム教の訓えによるものではなく、イスラエルのパレスチナ占領地の強奪という国際法違反行為の後ろ盾となり、これをを放任しているアメリカ、イスラムの聖地であるサウジアラビアに空軍基地を設置しているアメリカ、イスラミアに対する差別などへの反発によるものと考えるのが妥当である。
     開発途上国の資源収奪や、途上国に工場を建設しても、現地人を雇用せず、中国人を連れてきて働かせるという中国流の自利的グロ-バル化も現地国の顰蹙を買っているのである。これも今後グロ-バル化摩擦の種になるであろう。

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  • from: 倭寇の末裔さん

    2013年04月29日 07時18分37秒

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    グロ-バリズムの功罪 (13)

     グロ-バル化を仕掛けられた国は、当然のことながら、仕掛けてきた他国の文化の流入によって、伝統文化が、破壊されるまではいたらなくても、後退することになる。
     グロ-バル化は、このようなコスモポリタリズム化(国家的な伝統に捉われない世界主義化)を伴うものであるから、これに抵抗して伝統文化を護ろうとするファンダメンタリズム(原理主義)が台頭するのも自然の反応である。
     ファンダメンタリズムにもいろいろあるが、宗教がらみのものが多い。その最も著名ものが、その過激に行為の故に、イスラム原理主義とされているが、アメリカの南部を中心とするキリスト教原理主義やユダヤ教も原理主義である。
     尤も、原理主義を原点的な思想、教義、信念に固執する考え方だと定義すれば、グロ-バリズムの背景としてのコスモポリタニズムも自利的、貪欲なヘドニズムに固執する原理主義であるとも言えるかも知れない。

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  • from: 倭寇の末裔さん

    2013年04月28日 09時17分37秒

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    グロ-バリズムの功罪 (12)

     それは、半面からみれば、グロ-バル化による後進国に対する未開発市場の開拓と制覇は、資源の収奪、安価な労働力の利用であり、それは、後進国に対する商品もサ-ビス供給の多様化、雇用機会の増大と、それなりの生活水準向上というおこぼれをもたらしはするが、その実態は市場の独占、寡占、労働力の搾取であり、地域産業の衰退に繋がる場合も少なくないのである。
     これは、グロ-バル化を仕掛けられた後進国側の問題であるが、これを仕掛けた側の先進国にも、別の深刻な問題が発生するのである。
     それは、先進国が、コスト低減効果をねらって、後進国に生産拠点を移設する結果、先進国の国内産業が空洞化し、雇用機会がなくなるという副作用である。
     その結果は、先進国の失業率が跳ね上がり、消費需要が減退し、デフレきが長期化することになるのだ。日本、アメリカ、EUの先進国、然りである。


     

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  • from: 倭寇の末裔さん

    2013年04月27日 10時34分05秒

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    グロ-バリズムの功罪 (11)

     まず、共通のメリットとして考えられるものは、商品、技術、資本、資源の交流が諸国間においてスクランブル化されることによって、経済生活の幅が広がり、活性化されることへの期待であろう。
     これによって、ヒト、モノ、カネの相互依存関係が深まり、それがひいては、戦争抑止の効果も期待できるかも知れない。
     グロ-パル化進展の結果として、例えば、日本の場合には、企業経営の面では終身雇用、年功序列、系列関係が消滅し、また、社会面では、中元、歳暮、男尊女卑、見合い結婚、盛大な葬式、法事などが衰退していっている、という説もある。
     しかし、これは誤まりであると思う。それらが廃止されたり、簡素化されていることは事実ではあるが、それは、グロ-バリズムの進展とは関係なく、不況に伴う経営の合理化や虚礼の廃止など時代精神の変化によるものであると思う。

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  • from: 倭寇の末裔さん

    2013年04月26日 08時55分39秒

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    グロ-バリズムの功罪 (10)

    ・グロ-バリズムの影響
     グロ-バリゼ-ションが始まったのは1970年代だが、それが本格化したのは1990年代、ソ連圏の崩壊とITの普及が始まってからである。
     グロ-バリゼ-ションというからには、本来は経済面だけでなく、政治、文化、環境他一般の人間活動全般に亘るスクランブル的な全体的相互影響という現象を言うのだが、実態は経済面でのグロ-バル化、即ち貿易や金融、資本取引の自由化が主で、それに伴う文化的な影響が付随的に現れているというのが実態である。
     このグロ-バル化の影響はプラス面とマイナス面とがあるが、その影響は、本来的には、それを仕掛ける側と、仕掛けられる側とに分けて考えねばならない。
      

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  • from: 倭寇の末裔さん

    2013年04月25日 07時00分42秒

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    グロ-バリズムの功罪 (9)

     その結果はどういうことになったのか。
     2001年のノ-ベル経済学賞の受賞者、コロンビア大学のジョセフ E スティグリッツ教授は、その著「世界を不幸にしたグロ-バリズムの正体」の中で次のように述べている。
     「IMFの融資条件は、途上国の貧困層を益々貧困化し、先進国との経済格差を拡大する傾向がある。途上国を支援することにによって、経済の安定を図るのでしはなく、アメリカの金融資本の安定機能を果たしたのみで、本来の使命であるグロ-バル化した経済の安定にはなんら寄与しない、G7の債権者の代理人に過ぎなかった」と。
     スティグリッツ教授が問題視しているのは次の点である。
     貿易赤字と財政赤字の削減、インフレ率抑制、付加価値税率引き上げ、実質経済成長率の低め誘導など、途上国に対する厳しい支援条件の要求は、融資する資金の殆どを其の国の内需喚起にではなく、先進国のヘッジファンドが引き上げる短期資本の返済に当てられているという実態である。
     この批判は、グロ-バリゼ-ションの実態を暴く正論である。

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  • from: 倭寇の末裔さん

    2013年04月23日 08時47分56秒

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    グロ-バリズムの功罪(8)

     このグロ-バリゼ-ションのバックグラントになっている三つの国際機関がある。
     WTOを筆頭として、IMFと世界銀行である。IMFと世界銀行は、無第二次大乱後のヨ-ロッパ再建に資金を供給し、戦後に予想される経済不況を予防するために1944年に設立されたものである。が、そのうち世界銀行は、特に発展途上国の経済発展を支援することを使命とする金融機関として位置づけられていた。
     IMFと世界銀行は、当初は世界経済の安定のために、世界の総需要を管理するという機能を果たしていたが、1979年にイギリスのサッチャ-政権が成立し、さらに、81年にアメリカのレ-ガン政権が誕生してからは、市場万能主義が主流となり、この機能が大きく変化したのだ。

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  • from: 倭寇の末裔さん

    2013年04月22日 07時37分05秒

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    グロ-バリズムの功罪 (7)

    4アメリカのユニテラリズムに基づく世界制覇指向
     ソ連圏が崩壊し、アメリカが唯一の超大国として君臨した1990年代は、そのユニテラリズム(一国主義)指向が米投資家の世界進出の強力なバックボ-ンとなって、グロ-バル化を後押しした。
     このグロ-バル化の根底のあるものは、企業の膨張と限りなく利益を拡大しようとする経営者のあくなき貪欲であることは言うまでもない。が、上記の4項目がこれを後押ししたことは確かであろう。
     このようなグロ-バル化は、経済発展によって自然発生的にそうなったものであって、EUの場合は別として、その思想的背景などはないのだ。
     アメリカ企業主導で、このグロ-バルな自由貿易に関わるル-ルを決め、そのル-ル違反の提訴を受けて判決を下すという立法、司法、行政の三権を一極に集中させるために、1995年に設立されたのがWTO(世界貿易機関)である。



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  • from: 倭寇の末裔さん

    2013年04月21日 08時31分37秒

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    グロ-バリズムの功罪(6)

    3中国の国家管理資本主義が軌道に乗ったこと
     鄧小平の「改革、開放」共産党の独裁政権の掛け声で始まった中国の資本主義、市場経済は、共産党独裁下の国家管理資本主義という奇妙なスタイルではあったが、安い内陸の労働力を利用して大成功し、十数年の間、GDPの二桁成長という異常な成長をすると同時に、世界の工場ていうニックネ-ムが付けられるほどに、世界市場を席巻することに成功したのである。
     最初は、安かろう、悪かろうであった製品も、日本の品質管理、生産管理の手法を学び、徐々に品質を向上させ、内陸の人民を搾取するとともに、元相場を管理する手法で安価な製品を世界に供給し続けたことが成功の鍵となったのである。
     これも米国スタイルとは異なるタイプのグロ-バル化であった。
     

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  • from: 倭寇の末裔さん

    2013年04月20日 08時32分27秒

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    グロ-バリズムの功罪 (5)

    ・グロ-バル化促進の背景
     グロ-バリズムとはグロ-バル化という言葉が盛んに使われ出し、グロ-パル化ず加速し始めたのは1990年代からである。
     その背景は四つあると思う。
    1IT革命の浸透
     ケイタイ、インタ-ネットから始まったIT革命は、モデルチェンジ、システムの多様化が次々に進み、瞬時に、多方面に向けて、多量の情報伝達が可能になったことが、グロ-バル化の必須のツ-ルとなっていることは言うまでもあるまい。
    2ソ連圏の崩壊
     1991年のソ連圏の崩壊によって、イスラム圏と共産党独裁国以外では、民主主義、市場原理主義が唯一の政治と経済の制度として浸透し始めた。
     これによって、ヒト、モノ、カネ、情報、サ-ビスの移動を妨げていた自由諸国と共産圏との間の障壁が一挙に取り払われ、価値観等しくし、グロ-バル化を後押ししたのである。

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