所得税の累進性、鉄道、通信などのインフラの国営化、秘密投票制
、人民発議、人民投票、大統領の任期制限、上院議員の直接選挙、通貨の増発など直接民主制的な主張を盛り込んだのである。
　人民党は第三党として、大統領選にも二度候補者を立てたが敗れた。その後景気回復によって、衰退した。
　当時の不況で、貧困層が生活に困窮しているなかで、独占的資本家が価格を吊り上げて利益を確保しようとする状況に義憤を感じて、貧困層支援のために立ち上がったのが人ポピュリスト党であり、これがポピュリズムの嚆矢と言われているが、これはたまたまそうであったケ－スだったと思う。
　貧困層とはいえない大衆が大半を占めているのが普通であり、そのような大衆の要求を叶える政治活動がポピュラリズムだからである。
　ちなみに、この人民党が掲げた綱領のうち、かなりの部分が現在実施されているのである。