1941年、アルゼンチンに亡命中のエステンソロは軍事政権打倒のク－デタ－ニを指揮して成功させ、錫鉱山の国有化、農地改革、軍の解体などを実施した。
　その後、一時ペル－に亡命したが、１９５０年に大統領に返り咲き、今度は、国営企業の民営化、国営鉱山の閉山、鉱山労働者の大量解雇などを実施し、インフレ克服に成功した。
　これは当初の政策を逆行させるものであるが、当初の鉱山などの国営化は、外国資本の追放を狙ったもので、国営化したもののその効率の悪さをと赤字垂れ流し、インフレ化の弊害を認識したために、コストダウン、採算重視の民営化を選択したものであろう。そう考えれば、筋の通った施策であると言える。
4メキシコのカルディナス