6チェルノブイリの原発事故
　１９８６年４月２６日、ロシアのチェルノブイリ原発で単純な試験ミスによって大事故が発生した。
　当時のソ連政府は、住民のパニックが起こるの恐れて、この事故を発表せず、周辺住民の避難措置を講じなかった。
　この事故発生を最初に探知したのはスエ－デンの原発で、４月２７日に放射線測定値の異常から発覚したのである。その翌２８日になって、ようやくソ連政府も事故を発表した。
　この事故による放射能被害は、ウクライナ、白ロシヤ(今のベラル－シ)
、ロシヤはもとより北欧全体に広がり、多くの子どもが甲状腺がんに犯され、苦しめられたのである。
　それから、２５年、石棺化された原子炉のコンクリ－トは朽ちたが、チェルノブイリ近郊は、いまだに広域が立ち入り禁止区域になったままである。