車の運転自動化の開発が進んでいるが、これが成功して、一般に普及するようになれば、人の運転技能は低下することになるし、家事ロボットが開発されて、家事一切をこなすことになれば、主婦のレシピ感覚は失われ、料理技能も消滅しかねない。
　外科手術にしても、現在既に一部で実用化されているダビンチ手術のようなロボット手術が一般化すれば。神技とうたわれた名医の手術技能も不要になり退化しかねないのだ。
　戦争も同じである。無人兵器を、標的から何千キロも離れた地点で操作してワンポイントい゛ミサイル攻撃で済むようになれば、兵士の射撃能力や戦闘能力不要になり、退化するであろう。
　その一方で、ITシステムで無人兵器やロボット手術を研究開発する専門能力や０．００１秒を争うアスリ－トになり得るDNA
を有する卵細胞のみが選択され、人工胎内器のなかで育てられる、生み出されるようなことになりかねないのである。
　これは絵空事ではない。既にそのような兆候は現れているのである。
　
　その段階に至れば、ス－パ－マン群と、彼らに使われて、ロボットやその操作機器の製作に携わる退化した人間群の二極化社会になるのであろう。
　それから先は想像もつかない。