３政策立案
　・公約とかマニフェストという形で示される
　公約とマニフェストとの違いは、公約は概念的で具体性に欠けるものが多いが、マニフェストは、具体的な政策が掲げられ、目標や達成時期なども記載されているもので、一時は盛んに使われたが、その履行がマニフェストと齟齬することが多く、有権者のに不満のタネを蒔くことになり、今は、マニフェストの形は政党から敬遠されている。
　この公約は、概念的だし、公約に掲げられていないことが推進される場合も少なくない。
　・公約は国民がこういうことを望んでいるであろうと，政党が推測したもの、あるいは国家としてこうすべきであると判断したこと、政党の首脳がこうしたいと考えていることなどを反映させたものである。
　従って、民意とは必ずしも、一致はしない。その乖離は、民意を把握していない場合もあるし、政党指導者の恣意的なものもあるし、近視眼的にしか見ていない民意と長期的な正当判断との齟齬というものもある。前の二つは問題である。
　一般的に言うと、公約を決める要因は次の四つである。
　イ党を支援する業界団体や大企業経営者の要望
　ロ党へ大口の政治資金提供者の要望
　ハ有権者の構成比率
　　例えば、高齢者層の比率が高まれば、得票を考えて、高齢者寄りの政策が重視されることになろう。
　ニ民意に叶うであろう党が判断したこと