テロの襲撃を防御するには、ひとつはテロの入国管理強化がある。
　これはテロ発生の初期には有効であったと思うが、手口が巧妙化している現在では、効果は薄れててはいるが、精緻なチェックによる入国管理が必須の対策であることには変りはない。しかし、ホ－ムグロウンのテロには無力であることは云うまでもない。
　いまひとつは、テロに関する情報収集と事前対策である。
　警察、軍、入国管理の各機関がバラバラに行うのでなく、総合的等情報を収集し、分析、対応することは必要だが、これも万全とは云えない。
　つまり、このような対策でテロの襲撃を防ぐ必要はあるが、これでテロをなくすことは不可能なのだ。
　そこで、テロの発生源を叩く対策ということになる。この対策としては、次のようなものになろう。
１ＩＳのような組織的な武力闘争勢力は徹底的に叩き潰すこと。
　これはテロの養成、訓練の地でもあるから、直接攻撃だけでなく、資金、武器、弾薬、人員の供給なの遮断を含めて総力戦で叩き潰さねばにならない。
２イスラム教の正道をはずれたジハ－ドの奨励など過激な扇動が行われているモスクの閉鎖、そのような説教者の処罰は必要である。
　ベルギ－でも、イスラム教への信仰も知識もない若者が、モスクでシリアに活躍の場があるなどの説教を聞かされて、その気になってシリアに渡り、テロ戦士になつて戻ってきて、テロ活動に加わるつという例が多いのである。