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from: 倭寇の末裔さん
2018年02月01日 11時56分44秒
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徳田虎男の病院経営理念(1)
徳州会病院ネットの創設徳田虎男の病院経営理念は次の四つである。
1小医は病を治す
医師だから病を治すのは当たり前だから、それだけでは「小医」だというのである。専門分野だけでなく、複数の分野の医療ができても、当たり前の域を出ていないというのだ。
2中医は人を治す
コレは解釈が必要である。中医としての要件は三つある。
人を治すというのを、患者の人格を変えるいうように解釈すると、これは精神病医でも不可能である。そう言う意味ではないと思う。
人にはいろいろある。神経が繊細で極端に過敏な人、一寸やそっとでは動じない鈍感な人、これは両極端であるが、その中間には、様々なランクがある。
こいう患者の性格を見分けて、治療上それにマツチした適切な対応がで出来る。これが中医の第一の要件であろう。
その性格は顔つきを見れば大抵分かる。
こいうことに気が付かない医師が多い。
例えば、大腿骨骨折を手術した、神経質な患者に、「これからはどんどん悪くなるばかりですよ」等を平気で言い放ってひどく患者を落胆させる医師とか、再発の可能性を質問されて、「10年後に再発した例もありまいよ」と答えられたために、その後10年間同じ時期に検査を受け、他の医師から笑われた事例もある。
患者が神経質かどうかは顔を見れば分かるのだから、神経質な患者に対して
は、脅かすようなことは云うべきではない。「100%大丈夫」ということは、医師の立場としては云えないが、「まず大丈夫ですよ」位にしておけばよいのだ。その反面、ズボラだと思われる患者には少し脅かしを効かせる対応をとることも必要でろう。
中医の第二の要件は、患者から信頼を得るということである。
信頼されるというのは腕だけの問題ではない。医師でもミスをすることもあるが、ミスはミスとして率直に認めることも信頼の要素である。ミスはないに越したこはないが、ミスがあっても、下手に隠したり、ごまかしたりせず、これを素直に認め、全力を挙げて治療に努める姿が感じやの信頼に結び付くのである。
あの先生にお任せすればと患者に思わせられれることである。
第三は「自主意識の植え付け」である。
医師に頼ってばかりではだめだ、患者自身が主になって直してやろうといういう気持ちにならなければ、回復、復元力は向上しないことを自覚させられ、医師はその有力な支援者であるとい認識持たせられることである。
人を治す中医とは、こういうことが出来る医師であると思うが、そういう医師は極めて稀である。
筆者が知る範囲では、この中医の典型例としては、脳神経外科医で脳腫瘍破裂予防手術の世界的権威であり、その手術数は15000件を超えるという坂上先生があげられる。
彼は、自分の手には負えないと判断して担当医から紹介されてきた患者を対象に手術するのだ。
主治医からの患者の脳腫瘍の状況情報を子細に検討し、手術の方法、手順、やり方の計画を立てるのは術者として当然であろうが、坂上は、その患者ばかれでなく、付き添って来た家族をも「遠いところ大変でしたね、私は全力を上げて頑張りますから、心配ないで待って居て下さい」と声を掛けるのである。
最後の頼みである医師に、こういう声を掛けられることが、どれだけ勇気付けられることであろうか。
手術後も直ちに家族へ成功を伝え、患者の麻酔が切れる時刻を見計らって患者らベッドへ赴き、手や足の運動に支障がないことを確かめ「よく頑張りましたね、これからも家族の重鎮として頑張って下さい」と励ますのである。
これこそが、徳田の云う「人を治す中医」の姿なのだと思う。
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