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  • from: 倭寇の末裔さん

    2011年10月11日 06時56分52秒

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    未曾有の異才、天才快男児 (16)

    「村上貞一氏は僕と十数年来の交友であるが、その前身の経歴については、伊予の大島に生まれて、芋を食って育ったことのほかは深く知るところがない。
     僕が彼を知った当時、彼は小石川あたりの安下宿の3畳の間に陣取って、破れ障子に破れ布団の万年床というドン底振りであった。
     それが、今では、政界や財界の名士とか大家とかの門に自動車で乗り付けて彼らを三寸の舌端で翻弄している様である。村上が偉いのか、名士なるものが甘いのかは知らぬが、兎に角、かれが徒手空拳、ただ一枚の名刺と一本の紹介状を持っては、次から次へと、急がず、焦らず一歩、一歩と現在の境地を拓きたる手腕は、決して非凡ではない。
     彼は学者でもなく、政治家でもなく、もとより思想家でもない。しかし、その瓢箪鯰の如き、捕まえどころのなき不得要領の対話の間に、相手の心を捉えて放さぬところは天下一品、彼は確かに、現代における蘇秦であり、張儀である。
     彼は、第二次山本権兵衛内閣の産婆をもって任じ、人もそう信じている。かれが同内閣の成立に関してか『サキ』であったか、『シテ』であったかは僕の知るところではないが、併し、彼が前後数年の間,倦まず、飽かず、弛まず、権兵衛引き出しのために、足を棒にして走り回りたる気概と熱意にはうたた感服せざるを得ない。
     

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