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from: 倭寇の末裔さん
2014/01/25 11:33:33
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平和主義の意義 (9)
・平和論の共通点と問題
これまで述べてきた平和論をみると、その殆どに共通点がある。それは「国家連合」的なものを構築すれば、恒久平和が達成できるのではないか、という点である。
つまり、国家がそれぞれ独立した関係にあるから、領土争いとか国益の齟齬とかを理由に戦争が起こるのだ、これを一緒の国にしてしまえば、このような問題はなくなるはずである、という考えに基づくものである。
考え方としては分かるが、現実はそう単純なものではない。
歴史上国家連合的なものはいくつかあった。
ユ-ゴスラビア、ソ連邦などがそうであった。が、ユ-ゴでは、国家連合の要であったチト-大統領が死んで、ソ連が崩壊するや、1991年から2000年にまで10年間もの激しい内戦で、都市は破壊され、死者20万人、難民200万人という大惨事を招いたのである。
国家連合てはないが、民族や宗教、宗派を異にする国家で内戦が起きている事例はあるのである。クルド族やバスク族、イラク、アフガニスタンがそうである。
つまり、国家連合が恒久平和の保障にはならないということなのだ。
EUは、国家連合に準ずるものだが、戦争こそ防げているが、移民問題、人種差別、所得格差、財政破綻国の救済負担問題などでいずれ破綻するであろうという説が有力になりつつあるのである。
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