ナチスドイツによるユダヤ人のホロコ－ストヺ否定するようなあからさまのフェイクを信じるような手合いはまず居まい。いるとすれば、それは精神を病んでいるに違いあるまい。完全に明白な史実だからである。だから、このようなフェイクに惑わされることもない。
　アメリカのトランプ大統領が、彼の意見に反するマスコミの報道をフェイク扱いにしたり、反マスコミの、それこそフェイクだらけの報道を「ツル－ニュ－ス」として流したりするが、これはプラント支持者しか信じない疑似餌みたいなものであるから、ご愛敬みたいなことで実害はない。
　しかし、恐ろしいのは、時の政権による組織的なフェイクだらけの政治である。その典型が「モリカケ」がらみの私事化された不公正行政である。
　森友学園問題では、籠池主犯の巧妙な詐欺のからくりにまんまと絡み取られた首相夫人が、詐欺芝居のシテを演じて、前例のない数々の超好条件で森友学園に国有地を譲渡させたり、その証拠資料を一切廃棄させて、証拠隠滅を図らせたり等々の悪事を政官ぐるみの組織犯罪として行ったのである。
　加計学園問題では、安倍首相と長年の親交のある加計各園理事長が経営する大学に獣医学部を新設しようとする意図を実現させようと、改革特区を設定し、競合を阻止するために、学部設置に関連する情報を優先的に加計学園にのみ流し、他の大学参入の機会を妨げ、学部設置を無競争化し、独占的に遂行させたのである。
　これらの問題について、陰の推進者である安倍首相は一切関知していないと繰り返しているが、自分の強固な意図を間接的に伝えたり、関連する官僚、政治家に偉人の意図を忖度させるように仕向けたり、忖度せさせたり、皆にウソを尽かせたり、そのウソの上手な官僚を国税局長官に抜擢したり等々、誰が見ても明白と思われる犯罪状況証拠は200%以上揃っているのである。
　このようなフェイク政治を黙認している与党議員の精神は腐りきっているとしか思えないのである。
　こんな鬱陶しい政治は、一刻も早くひっくり返してもらいたいものである。
　村上新八