昨日マントヴァの写真を少し載せましたが、
この’03年夏の旅行は、
私は数日早く出発してミラノに入り、マントヴァ、モデナを訪れ、
ローマに向かう途中でオルヴィエートに立ち寄り、
ローマで友人1人と合流してすぐにパレルモに向かい、
さらに2人の友人とパレルモで合流してシチリアを旅したのでした。

当時の私には、今よりもっとずっと美術や建築などへの興味がなくて、
モデナに行ったのはバルサミコに興味があったからです。
モデナでバルサミコ尽くしのコース料理が食べられるところがあると読んだか見たか、
まだインターネットでの情報は少なかったので
ともかく行けば何とかなるだろうと思って行きました。

結局バルサミコ尽くしのコース料理の情報は見つからず、
タクシーの運転手に訊くと、バルサミコのカンティーナ見学ならできるよと言うので
連れて行ってもらいました。
こちらのメーカーです。
https://www.acetaiamalpighi.it/en/
今なら、ガイデッドツアーなども載っていますが、
当時はウェブサイトもなかったような。
今なら同じだけの時間でもっとずっと多くの体験をすることができたなあと思います。
便利な世の中になったものだとつくづく思います。
困難な状況を苦労して乗り越えて得難い経験をするというのも面白かったですけど。

というわけで、モデナがどれだけの美術の宝庫かも知らずに撮ってきた
下手くそなドゥオーモの写真

こちらの入り口は、修復中で塞がれていました。

あまりに酷いのでこのぐらいにしておきますが、
後年ちゃんと行きなおしたので、それはまた次回。

バルサミコの熟成中のカンティーナ。

試飲は12年もの（12年以上のものを正式に伝統的モデナのバルサミコ酢と言うそう）
25年もの、50年もの。

ほんのひとなめずつですが、そりゃあ試飲（味見）したら12年ものを買おうとは思えず。
奮発して25年ものを購入したのでした。
多分当時の価格で12,000円ほど。
今ならいくらするのでしょうか。

今思えば、本当に食い意地だけに走っていたなあと反省しきりです。

少し前に’03年のモデナの写真を載せましたが、
モデナに滞在中に、パルマにも日帰りで出かけました。
それ以前にも2度訪れていてこの時は3度目のパルマなのに
パルマの大聖堂や洗礼堂、国立美術館の素晴らしさに触れるのはもっと後で、
この時も食い気でふらっと訪れただけだったのでした。

そうなんです、当時の私にとってパルマは美味しい生ハムの産地というのが一番だったのです。
で、以前イプさんと食べに行って美味しかった店で食べたくて出かけたのでした。
一人でこれだけ食べました。
前菜に生ハム

プリモにブロッコリーと生ハム（多分端切れを刻んだもの）のマカロニ

牛肉のタリアータ、ピンツィモニオとポテトのチーズ掛け焼き添え（ピンボケ失礼）

ドルチェは苺のケーキ、3つとも違った味に仕立ててあったような記憶が。

このお店、ドルチェに合わせてデザートワインを選んでくれるので、
食事の時にハーフボトルをいただいたのですが、ドルチェ用にも1杯いただきました。

カッフェ

このお店にはこの後も’05年に1度訪れていて、
その時は、オマール海老のバジルソースをいただきました。

最後に行った時からすでに18年、調べてみるとお店はまだあるようです。
料理が格別というよりは、とても気持ちのよいサービスをしてくれて、
満足感のある食事ができる店でした。

こんばんは、ちょうどパルマなどの話のつながりで、エミリア・ロマーニャの大洪水被害が心配です。チェゼーナやラヴェンナなどが水と泥にまみれていますし、既に死者も１４人に達しているそうです。農産物被害も計り知れないでしょう。
あのあたりは真っ平らなので、水が来たら辺り一面浸かってしまうのも納得です。なかなか引かないのではないでしょうか。
それにしても５月にこんな豪雨なんて、一体どうなっているんでしょう。本来は一番いい季節なのに。