敷地内に、インフォメーションがありました。

まだ閉まっていたので（いつ開くのか？）何も聞くことができませんでしたが、
こんな独立した建物のインフォって、こんな田舎ですごい！って思いました。

修道院の中では、フェラゴストのミサが行われていました。
終わるまでの間、まずは鐘楼をじっくりと見ます。

この聖堂と塔が建った時の修道院長は、ラヴェンナ貴族出身の聖グイドで、
彼がラヴェンナ司教の前で水をワインに変えてみせる奇跡を起こした絵が
食堂の壁画にあるそうです。
ラヴェンナの虚栄に対して、ポンポーザの清貧を顕彰しているのだとか。
（残念ながら、この絵は見られませんでした）

このあたりの豊かな土地のおかげで作物がよく育ち、
塩田開発にも成功したことで、中世を通じてイタリアでも有数の
裕福な修道院だったのに、ここの建物は清貧志向だったのだそうです。

その清貧志向が、建築にも表れていて、
グイドは煉瓦やテラコッタという安価な素材にこだわりました。
あえて安価な素材を使ってどれだけ粋なことができるかという
表現意欲が満ち溢れていました。

わざわざ色の異なる煉瓦を誂えて、
しかも形や大きさも変えて、それらを文様のように並べました。
テラコッタの浮き彫りも手が込んでいますし、
煉瓦との相性もぴったりです。

そして塔の外壁には陶器の大皿がたくさん嵌め込んであります。
色とりどりで文様もしっかりしています。
一見するとイタリアあるいはスペインのマヨルカ焼きのようでいて、
調べてみるとエジプトのものが多かったのだとか。
エジプト陶器は１１世紀のもので、かなり高価な輸入品だったのだそうです。

「イタリア古寺巡礼」からこの修道院を言い表している部分を先に書きました。
先に知っていただいて、写真を見ていただくと、なるほどと感じていただけるかと。

その煉瓦とテラコッタと陶器の美しさ、楽しさをご覧ください。















見れば見るほど面白くて、
高くてとても肉眼ではみられないようなところにも、
彫刻や嵌め込みがあって、
ああん、クレーンに乗って、高いところまでずっと見てみたい！と思いました。

ミサはまだ続いているので、先にムゼオの方に入ることにしました。
（つづく）

ポンポーザの修道院に行きたいと思ったのは、
「イタリア古寺巡礼」の「起伏のない道を走り続けていると、
地平線の彼方に美しい塔が見えてきます。」
という表現を読んだときです。

行き方を調べてもよく分からなかったのですが、
Codigoro（コディゴーロ）というまちまでは、鉄道が通っているようでした。
Trenitaliaのサイトで時刻検索したら、出てきたので、
そこまで行けば、その先はタクシーで行けるだろうと考えました。

タクシーバスとかいうのも、ありそうだったのですが、
８月１５日では、きっと無理だろうと思っていました。

朝８：４０に部屋を出て、駅へ。
８月１５日、フェラゴスト（聖母被昇天祭）の朝のまちは、
静かで、爽やかです。

この日でも、中国人系かアラブ系の人たちのお店は開いていました。
こちらは、バールが開いたばかり。
というか、まだ椅子を出していなくて立ち話？

コディゴーロまでの列車はなくて、代替のバスが走っていることは
前日の調べで分かっていましたが、
切符は駅で買うのかと思って聞いてみたら、
バスが出るバールで買えと言われて、そちらで購入。

バスは数分遅れでやってきました。
ポー川沿いの平坦な道をバスで走ること１時間１５分。
コディゴーロの駅に着きました。
バス停は駅前で、そのバス停の表示にはタクシーバスのことが書かれていましたが、
ポンポーザに行く路線は、ここを通っていませんでした。
そして違う路線も、この日というかこの時期は走っていないようでした。

駅舎は閉まっていて、付近は閑散としています。
車はたくさん駐車してありましたが、人の気配はありません。

赤い箱は、衣類のリサイクルボックスでした。
でも、思ったとおり、こんなものが。

番号が２つあったので、最初のところへかけてみると、応答なし。
２つ目にかけたら、つながって、１０分待てと言われて、
本当にほぼ１０分後にタクシーはやってきました。

車がポンポーザに着く前に、遠くから平原の中に聳える塔が見えてきました。
本当に本に書かれているとおりでした。

そして１０分ほどで到着。
みやげ物屋のところで降ろされ、
この先には入れないから、そこの道を行きなさいと言われ。

広々として、とても長閑なところで、
川（用水路？）の方から回り道をしていくことにしました。



さて、修道院に向かいましょう。

つづく。

ぐら姐さん、

早速のフォローと励ましとありがとうございます。
‥このような機械音痴なのでございます、助かります～

長続きしそうにない私は、ほんとはBeach以外で期間限定ＨＰにでもしたかったのですが、このように機械に疎いために断念、写真のupにも慣れたこちらで始めさせて頂いた次第。
長続きしない一方で凝り性（だから続かない？）なため、記憶が薄れないうちに書いてしまおうという魂胆です。

お忙しい中、お心遣いに感謝いたします。

お礼に、今回のシチリアでいちばん美猫だったコを載せますね

nasakuraさん、

新サークル開設されたのですね。
早速参加しましたよ！
もうトントントンといくつもの書き込み＆写真をアップされていてびっくり。
ところで、貼り付けてあるURLをコピペしても辿り着けなかったので、
他の皆様もそうなのではないかと思い、
私もURLを貼り付けてみますね。
http://www.beach.jp/circleboard/af02227/latest

ぐら姐さん、みなさま、Buongiorno!

実は私は何を隠そう、教会があまり好きではなく、つい後回しになります。
イタリア人に話すときには「ごめんなさい、カトリカ（カトリック）ではないもので‥」
と言い訳しながら、相手の様子を伺いつつ告白するのですが。
それでパラティーナ礼拝堂もなかなかご縁がなかったわけでして。
マルトラーナ教会も未だです。でもおかげさまで興味持ちました。

さて、シチリアの旅を二度つづけて写真も大量になりました。
それらすべてをぐら姐さんのところでというのもなんだか気が引けまして、
このたびサークルを立ち上げました。

http://www.beach.jp/circleboard/af02227/topic/1100201896496?sortList%5BsortType%5D=2

サークル名はずばり「シチリア」といたしました。
シチリア旅行でこちらの皆様はじめ色々なＨＰやブログでお世話になり、
とてもありがたかったので、感想だけでなくできるだけ街々へのアクセスなども
しっかり記していこうと考えています（できるのかは？ですが）

ぐら姐さんやシニョレッリさんみたいにこつこつ長く書き続ける自信がなく、
ともかくシチリア旅について書き上げるのが目標です。
もしよろしければ覗きにいらしてくださいね。

（写真は新装開店の✿、なんちゃって：パレルモのスピンナート近くの花屋より）

ではでは引き続き、こちらでもどうぞよろしくお願いいたします。

cokemomoさん、nasakuraさん

写真のことでうれしいコメントをありがとうございます！
ただ好きで撮っているだけなんですが、励みになります～。

nasakuraさんも同じ時期くらいからシチリアに行かれていたんですね。
シニョレッリさんのところにアップされている冠水の写真、私も旅の終わりの方でニュースでローマ近郊、その他ドヴロヴニクの旧市街が浸水しているのを見ました。私の旅のルートでは特に豪雨にはあわなかったのですが、nasakuraさんは荷物の中身が濡れてしまったのですね。大変だったですね。
昨年、ラヴェンナに行ったとき、モザイク見学しながら、これってcokemomoさん喜んでくれるかな～って思いながら写真を撮ってたのを思い出しました。

ドゥオーモ博物館を出ました。
宿に帰る途中の家の２階ベランダに、おもしろい飾りがありました。
この感じ、バリ島かベトナムあたりで見たような記憶があるのですが・・・

宿に帰って、日本時間レベルの夕食。

焼き野菜（ラディッキオ、ナス・ペペローネ・ズッキーニ）
桃＆モッツェレッラ、
そしてお宿に残っていたパスタを茹でて、
スーパーの惣菜売り場の量り売りペスト・ジェノヴェーゼで和えました。

やっぱりこれもハズレでした。妙に酸っぱくて。
スーパーの惣菜売り場の惣菜は２度と買わないと心に決めました。

さて、早い夕飯にしたのには訳があります。
夜のまち歩きをしたかったのです。
この時間にぶらぶらと歩けるのは、泊まっているからこそですもの。






昼と同じところを歩いていても、夜はやはり違う雰囲気があります。
このあたりは車が入れないので、このまちの自転車の数と言ったら、大変なものです。


こんな店にそそられて、ああ、外で食べればよかった、なんて後悔したりして。



大賑わいのエノテカ


このまちは、夜歩きもとても安心感があります。
気持ちよく散歩して、そろそろお宿に戻ります。

１本道を入れば、この静けさ。

１日たっぷりフェッラーラを楽しんで、ぐっすりと眠りました。

nasakuraさん、

パラティーナ礼拝堂、懐かしいです。
私がこのサークルを始めた'０６年以前に訪れていて、
ここには写真を掲載していませんでした。
また見に行きたくなりました。

マルトラーナ教会にも行かれましたか？
あの小さな空間の中の圧倒的な金色に輝くモザイクも素晴らしく、
一人で感動して、浸っていた記憶があります。
ここに書いたつもりでしたが、それも今自分の旅の履歴を調べたら、
０５年の冬のことで、載せていませんでした。

最近の旅報告を終えたら、少し古い写真も振り返ってみようと思いました。

カルタジローネ（陶器博物館）

陶器博物館に初めて行きました。
他の街のものも街ごとに展示されており。
じっくり時間をかけて鑑賞しているうちに、特徴が少しわかるようになりました。

カルタジローネのものは優しい筆遣いというか、線がのびのびしています。

生き物を明るくユニークに描写するのに特徴があるように思います。

はりねずみくんやへびさんや

さかなクン

たばこすってるのかしらん？

ふくろうさん

人間

それぞれユーモアがあって、カルタジローネの人々の気質がわかるようです。

ぐら姐さん、みなさま、buongiorno,

急に寒いですよね。この前までシチリアで半袖で汗をふきふき歩いていたのが嘘のよう。

cokemomoさん、
あのへんてこ動物のお皿を喜んでいただけて嬉しいです。
（実は観た瞬間、cokemomoさんが好きそう、と思ったのでずばりでした。）
カルタジローネの陶器博物館、ぜったいおすすめ。
私も時間あるから‥くらいな気持ちで行ったのですが、みがいがありました。
カルタジローネ以外の陶器も街ごとに展示されていて特徴を愉しみました。
また載せますね。

toorakさん、
私も貴女の写真が大好きです。
とてもきれいな色あいで、いつも楽しみにしています。
水たまりの写真も、旅先のシチリアのホテルのＰＣで拝見させていただきました。
シチリア好きですが、北には北の中央には中央の良さがあるイタリアを改めて思います。
‥ということで続きをお待ちしています。