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イタリア!小さなまちと田舎の旅

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  • from: ぐら姐さん

    2014年11月01日 10時25分23秒

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    学校4日目はアレッツォまち散歩

    この日も、朝8時半前には学校の下のバールでカップッチーノを飲みながら、
    持参のノートPCでメールをチェックしたり、このサークルに書き込みをしたり。
    学校は3階にあるのですが、
    このバールまで学校のwi-fi電波が届くのです。
    ホームステイしていた家はインターネットなど無縁のようでしたから、
    このバールで腰掛けてネット接続できることはありがたかったです。
    もちろん学校でも使えますが、バールで美味しいカップッチーノをいただきながら、
    というのはとても気持ちがよいのです。

    13時までは授業、お昼は語学学校のクラスメイトと4人で近くの店でランチ。
    その後、学校に戻って宿題をやりました。
    15時からは、学校主催のアレッツォの街歩き。
    案内役は、サンセポルクロの時と同じ、モニカ先生でした。

    学校のあるコルソ・イタリアをまっすぐ上って行って、
    市庁舎の前を通り、ドゥオーモを横目で見て

    まずはサン・ドメニコ聖堂へ。


    中央礼拝堂には、1260-70年に制作された若きチマブーエ(1240-1302年)の代表作
    「十字架上のキリスト」が保存されていることは、先日書きました。
    モニカ先生の話によれば、
    チマブーエは、ビザンチン絵画の形式を打ち破った画家で、
    彼以前の画家と比べると、ポーズも、表情も、肋骨や腕や脚の骨の感じも、
    ずっとリアルになっているとのこと。
    先日のサンセポルクロのドゥオーモで見た着衣のキリスト磔刑図とは全然ちがうでしょ、と。

    そして、この聖堂は、アレッツォにある教会の中で、彼女の一番好きなところなのだそうです。
    単身廊の空間に、窓から差し込む光の感じ、壁の古いフレスコ画もとてもいいでしょう、と。
    ちょうど私たちが入ったときは、オルガンの練習をしていて、
    モニカ先生が話の素敵なBGMになって、とても素敵な時間でした。









    次は、ドゥオーモへ。(つづく)

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コメント: 全1件

from: ぐら姐さん

2014年11月02日 08時20分32秒

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さて、ドゥオーモへやってきました。

1278年に建設が始まり、1289年に一時中断され、14世紀初期にまた再開され、
1471-1510年に最初の建設計画が達成された後、
16-17-18世紀に
ジョルジョ・ヴァザーリ設計の聖歌隊席と木製の聖職者内陣席、
ギョーム・ド・マルチラ制作のステンドグラスとフレスコ画、
サルヴィ・カステッルッチ制作のフレスコ画、
テオフィロ・トッリ制作の祭壇、
「慰めの聖母マリア」礼拝堂
の聖堂内の改修と増築が行われました。

なんとファサードは、1900-14年にダンテ・ヴィヴィアーニの設計を基に
ネオゴシック様式で建てられたものだそう。

ここには、ピエロ・デッラ・フランチェスカが描いたマグダラのマリアのフレスコ画があります。

その横にあるのが、チュッチォ・タルラーティ礼拝堂(14世紀)で、
14-15世紀に建てられた26個の礼拝堂の中で現存している唯一の礼拝堂なのだそうです。


中央祭壇の「聖ドナートの石棺」(14世紀後半)は、
キリストの十二使徒の像が刻まれた浅浮き彫りの壁龕と尖頭状の装飾で構成されています。
アレッツォ2代目司教で殉教した聖ドナートの遺体を安置するために建てられたもので、
14世紀後半のアレッツォやフィレンツェ、シエナ出身の芸術家たちの集大成とも言える作品なのだそうです。

ステンドグラスは、ギョーム・ド・マルチラ(1468年頃-1529年)の傑作だそう。

アレッツォでは、1796年に大きな地震があり、まちは大きな打撃を受けました。
そのとき、サン・クレメンテ地区のヴェッキア通りの居酒屋に飾られていた聖母マリア像が、
地震の恐怖に慄くアレッツォの人々を慰めるために、
突然白くなり、涙を流し、光り輝いたと伝えられているのだそうです。

その「慰めの聖母マリア」の礼拝堂があり、
そこは、デッラ・ロッビアの彩釉テラコッタで飾られています。


これが「慰めの聖母マリア」

小さいのに、高いところにあるので、よく見えません。
モニカ先生が、奇跡の「慰めの聖母マリア」は、アレッツォ市民に愛されていて、
自分を守り、励ましてくれるものとして、
アレッツォ市民なら誰でもこのマリアのお札を持っていると話したので、
私たち生徒が皆エ~ッと声を上げたら、財布からそのお札(写真)を出して見せてくれました。

このときは、写真に撮っただけですが、
夏に訪れたとき、私も少し寄付をして、お札をいただいてきました。
パスポートケースに入れて、イタリア旅行中に私を守ってもらおうと思っています。

これは、だれの石棺なのかわかりませんが、なかなか素敵でした。




外に出て、ドゥオーモの側面を見上げながら、
景気の好・不況の波があるのが世の常で、そのたびに建設が行われたり中断したりし、
どこで工事が中断し、再度続けられたのか、側面の石積みをよく見ると
色が違っていて、縦に線状に鳴っているのが見えるのよ、とモニカ先生が言っていました。

それからドゥオーモの奥のローマ遺跡のある、眺めのよいエリアを通って、グランデ広場へ。
途中で通るプレトリオ宮殿 (Palazzo Pretorio)は、現在図書館になっていて、
学生たちが勉強しに来ているそうです。

あなたたちも、ここで自由に勉強していいのですよ、と先生。
後日入ってみようと思ったのに、まだ入っていません。

グランデ広場は、これも先日ちらっと写真を載せましたが、
以前見た広場と印象が違い、妙に賑やかに見えると思ったら、
ジョストラ(馬上槍競技)に向けて、数々の大きな紋章が建物に飾られているのでした。


この広場は、皆様ご存知の通り、
映画La Vita e' bella(ビューティフルライフ)のロケ地となったところであり、
月に一度骨董市が開かれることでも有名ですが、
もっと以前に、ここには野菜や肉の市が立っていたのだそうです。
この場所は斜面になっているので、
市の後の野菜くずなど、いわゆる生ごみ系のものが、
雨が降ると下に流され、広場が自然にきれいになっていって、よかったのだとか。

ここアレッツォからシエナにかけてのエリアが、
イタリア語のもとになる言葉が生まれた地なのだとモニカ先生が話してくれました。

ダンテは、フィレンツェ出身だけれど、政争に破れ、
フィレンツェを追われてから執筆活動を始め、
ダンテは当時ふつうだったラテン語ではなく、
トスカーナ方言で『神曲』などを書いたのだそうです。
そのさい、彼はラテン語の語彙や表現法も借りて、豊かな新しい表現を見事に作り出し
それが強い影響力をもつようになったのだとのこと。

しかも、ダンテが『神曲』を書いたトスカーナ方言は、
もっともラテン語に近い言葉であったので、
ダンテのイタリア語はラテン語の知識をもつ者には模倣しやすかったため
ダンテのトスカナ方言は「共通文学語」として確立し、その結果、
イタリア全土の人びとがまず書き言葉として、のちにしだいに話し言葉としても
共通文学語を手本にすることによって、
今日の共通イタリア語が形成されることになったのでそうです。

だから、ここで語学を学ぶことは、本当のイタリア語をまなぶことになるのですよ、
と誇らしい表情で話していたモニカ先生。
自分の生まれ育った土地に誇りをもち、自慢したい感覚は、
イタリアのどこに行っても、人々が皆もっているものですが、
今回は、とても説得力があると思ってききました。

この広場で、学校主催のまち散歩ツアーは終了。
クラスの仲良し2人と一緒に、広場に面した店でジェラートを食べました。

ピンボケ失礼。
この店のは、美味しいとは感じませんでした。
やっぱりコルソ・イタリアの人気店のものの方が、ずっと美味しくて、
まちの人たちは、やっぱりちゃんと分かっているのだなと思いました。
(つづく)

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