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イタリア!小さなまちと田舎の旅

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公開 メンバー数:396人

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  • from: ぐら姐さん

    2009年05月26日 19時28分40秒

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    プラート

     プラートは、ピストイアよりもフィレンツェに近いまちです。歩き方掲示板の方で、パッケージツアーのホテルがこの街の郊外の宿になってしまって、フィレンツェでフリータイムを過ごすのに、足はどうしたらいいかとか、近くにレストランやスーパーはあるかとか、よく質問に出てくるまちです。

     チェントロは、なかなか素敵なまちなのですよ。私の愛読する「宮下孝晴の徹底イタリア美術案内」(全5巻)によれば、フィレンツェ美術の延長線上で期待できるまちとあります。フィレンツェの巨匠達の二級品ではなく、彫刻のドナテッロ、絵画のパオロ・ウッチェッロとフィリッポ・リッピ、建築のジュリアーノ・ダ・サンガッロの第一級品に出会えると。

     そして、ここのドゥオーモは、聖母マリアの腰帯をたいせつに保管している教会であり、フィリッポ・リッピが尼僧ルクレツィアと恋に落ちたまちであり、二人の間にフィリッピーノ・リッピが生まれたまちでもあるのです。

     フィリッポ・リッピの絵が大好きなので、私としては行かないわけにはいきません。覚えていらっしゃる方もいるでしょうか。以前、スポレートのドゥオーモのことを書きましたが、そのドゥオーモには、フィリッポ・リッピが描いたフレスコ画があり、その中に父子も紛れ込んで絵が描かれています。
    http://www.c-player.com/ac48590/thread/1100029662834

     さて、そのドゥオーモです。
     

     

     このファサードに使われている白と緑の大理石は、プラート近郊で産するものだそうです。シエナの大聖堂のもそうだそうで、あちらの方がスケールが大きく、美しいですけどね。

     ここの正面扉のところにも、半円形のルネッタ部分にはアンドレア・デッラ・ロッビアの彩色陶板があります。「聖母子と聖ラウンティウス」です。
     

     ドゥオーモの正面右側に、よそではあまり見かけないバルコニーが設けられています。それについてのお話は、また次回。

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コメント: 全2件

from: ぐら姐さん

2009年05月30日 07時03分33秒

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「プラート3」
 プラートの項の最後は、まち歩きの写真を載せます。12月25日なので、せいぜいバールでお茶するぐらいで、見どころも食事どころにもほとんど入れなかったのですが、その分、滞在時間の短さのわりに、外観だけは見ることのできたものがそれなりにあったわけです。

 こちらは、コムーネ広場にあるプレトリオ宮殿。階段を上って行くと1850年に創設された市立絵画館があるそうです。
 

 サンタ・マリア・デッレ・カルチェリ教会。初期ルネッサンス様式なのだそう。
 

 こちらは、皇帝の城。神聖ローマ帝国の皇帝フリードリッヒ2世によって1237-48年に建築されたためにこう呼ばれています。
 

 これは、皇帝の城の近くにあった教会で、名前は知りません。
 

 プラートの名物にカントゥッチがあります。アーモンドの入った堅焼きビスコッティのようなものなのですが、これをヴィン・サント(甘い食後酒)などに浸して食べると美味しいのです。老舗の有名な店があって、買って帰りたかったのに、この日はもちろん休み。この街には、腰帯の式典のある日にもう一度来なくては…と心に決めて、クリスマスのイルミネーションに灯りが灯り始めたまちを後にしました。
 

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from: ぐら姐さん

2009年05月27日 19時06分40秒

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「プラート2」

 これが、ドゥオーモの正面右側、よそではあまり見かけないバルコニーです。その名も「聖なる腰帯の説教壇」。ミケロッツィとドナテッロの共同制作(ミケロッツィが、建築構造担当、ドナテッロが彫刻担当だったようです)ですが、実はこれはレプリカで、本物は大聖堂博物館に展示してあります。

 その腰帯は、信憑性はともかく、とりあえず聖母マリアのものとされ、年に5回、この説教壇から司教がそれを掲げる式典があるのだそうです。その5回とは、復活祭、5月1日、8月15日、9月8日、12月26日です。訪れたのが12月25日でしたから、惜しいことをしました。

 今から5世紀以上も前のプラートのまちで、8月15日の聖母被昇天祭に行われる聖母の腰帯の式典の最中に、ごったがえす群衆に紛れて、サンタ・マルゲリータ尼僧院から一組の男女が駆け落ちしました。それがフィリッポ・リッピと尼僧のルクレツィアなのです。

 腰帯の式典のドサクサに紛れて駆け落ちしたのは、彼らだけではなく、同じ尼僧院の修道女4人が、それぞれの恋人と手に手を取って抜け出し、ローマ法王の逆鱗に触れたそうなのですが、画僧フィリッポ・リッピと尼僧ルクレツィアには、メディチ家のコジモの特別の計らいで法王から環俗の許可が出たのだそうです。

 ドゥオーモの中には、フィリッポ・リッピやウッチェッロのフレスコ画などがあります。私達が入ったときは、ミサの最中でしたので、写真は遠慮しました。

 ドゥオーモ側面から見た鐘楼です。
 

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