なたおさん、

遥か昔の小学生の時に、書写の時間に見事な字を書く男の子がいました。
あの子は習字教室に通っているから当たり前よね、ぐらいにしか思っていませんでしたが、かつての職場の先輩に、書家でもある人がいて、彼女が一筆箋にひとことありがとうと書いただけのものにも感動したのでした。
美しい毛筆の字は素晴らしい。
彼女は年賀状もお礼状も全て毛筆。本当に見事なのです。

私が異動するまでの間、彼女に少しだけ教わっていました。
お陰様で少しは筆の扱いが分かるようになりました。
私の友人で旅にも一番多く一緒に行っているイプさんは、子どもの頃から習字教室に通い、その先生が80歳を過ぎて指導できなくなるまで続け、その後は別の先生の下でいまだに続けています。
彼女の描く文字は毛筆も美しいですが、普通のペン書きも美しくて。

今になって文字が美しく書けることって素晴らしいと思っています。

筆順って大切ですよね。
筆の動きで文字が形作られるわけですから。
単純に言えば、右・左って、パソコンのフォントだと「口」と「工」の違いだけだけど、手書きだと1画目と2画目の長さが違いますものね。

今さらながら美しい文字を心がけたいと思いつつ、急ぐと適当なぐちゃぐちゃ文字になってしまう私です。
旅日記なんてまさにそう。

どれだけ速く書いても字が崩れなくて美しい人がいまして、ひたすら関心したものです。美しい字には憧れますね。書道は奥が深い!　相撲や競馬、オペラやスポーツ等それぞれ裾野が広く奥が深いですよね。どの世界でもひたすら努力した人が結果を出して行くのだろうと思います。

日本は今平和だからそうした色々な世界を享受出来るんだなと思います、ありがたい事に。

先日載せたこの本の表紙、袴を取ると見えるものがあります。

↑左下の女の子、誰だか分かりますか？
アニメ「火垂るの墓」の節子です。
そして、袴を取らずとも見えているふんどし姿の男性は三島由紀夫。

裏表紙には、作者のイゴルトさんが敬愛する人々の顔。
どれがだれだか分かりますか。

今日は、終戦記念日で8時15分に黙とうをし、世界の平和を、せめて戦争が終わることを祈った方々も多いのではないでしょうか。

イタリアでも「火垂るの墓」は以前上映されたことがあり、2024年9月からは日本を除く190以上の国と地域で、海外版Netflixで配信されているのだそうですね。

先日のトークイベントでは手塚治虫、宮崎駿作品のことも取り上げられました。
それはまたそのうちに。