サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。
- 
from: グラ姐さん 2010/10/28 06:20:49 icon 魚醤のまちチェターラカンパーニア地方でコラトゥーラという魚醤を作っていることは知っていましたし、 
 何回か訪れているアグリトゥーリズモ・プリスコでは実際に作っていて、
 まだもう少し寝かせないと…という実物を見ましたが、まだ口にしたことはありませんでした。
 今回、アマルフィ海岸でコラトゥーラを製造し、
 レストランでそれを使ったメニューを出しているという町チェターラが、
 丁度テレ朝の「旅サラダ」に登場し、なおかつ雑誌にもその店が出ていたので
 せっかくアマルフィ海岸へ行くのだからぜひとも食してみたいと思っていました。
 というわけで、この日のヴィエトリ&チェターラの日帰り旅が実現させたわけです。
 ヴィエトリで午前中散歩と買い物をしてアマルフィへ戻るバスに乗り、チェターラで降りました。
 早速お目当てのレストランに行きました。
 
 メニューには、コラトゥーラを使った料理がずらり。
 それぞれ食べたいものを選んでオーダーしました。
 
 私がセコンドに選んだ魚(鯖系の青魚)を、これでいいかと見せに来てくれました。
 料理が来るのを待つ間ひとまず1杯
 この店のオリジナルワインです。
 そしてこの方がシェフのフランチェスコさん
 日本の雑誌に載っているんだよ〜と雑誌を持ってきました。
 知ってる!私達もそれ見たもの〜という感じでお話して。
 さて、料理が出てきました。こちら西南さんのアンティパスト
 ZUPPA ANTICA PONPEI(古代ポンペイのスープ)
 ファロ(古代小麦)と青魚が入っていて、コラトゥーラで味付けしてあります。
 日本人が醤油をたらす感覚で塩の代わりに使っているのでしょうね。
 しょっつると同じような香りと味です。
 そしてこちらがイプさんのアンティパスト、
 MISTO DI PESCE SALATO E AFFUMICATO(塩漬け魚のミックス燻製)
 レモンの葉とヤギのチーズと共に、と添え書きしてあります。
 塩漬けの魚と山羊チーズを包み、レモン枝で燻製にしたもののようです。
 これがすっごく面白かったのです。
 一口食べたイプさんが、あっ何だろうこの味、どこかで食べたことがある!と言い、
 1個ずつ私達にも分けてくれて、口に含めば… なんだか懐かしい味。
 うん、確かに記憶の中にある味。なんだろう…
 と3人でいろいろと思い浮かべてみるのですが、分かりません。
 しばらくして、閃きました。
 タイ料理の味だ!!! というと、そういえば…と3人の感覚が一致して。
 トムヤムクンの辛くないバージョンと言えばいいでしょうか。
 (それじゃ、トムヤムとは言えないよとは言わないでくださいね)
 タイ料理のこぶみかんの葉とマナオとナンプラーが、
 この料理ではレモンの葉とレモンとコラトゥーラなのですね。
 分かってしまうと、納得〜 とってもすっきりして美味しくいただきました。
 え、懐かしい味って書いていたのでは?とお思いの方、
 私はタイ料理も大好きなので(バンコクで料理教室ホームステイまでしちゃうほど)
 タイ料理はそれほど私には馴染んでいるのです。
 さて、他の2人はアンティパストとプリモをオーダーしたのですが、
 私はプリモとセコンドをオーダーしたので、
 2人がアンティパストを食すのを指をくわえて見ているのは可哀想、と思ったかどうか、
 フランチェスコさんが、こんな1皿をプレゼントしてくれました。
 サラダの上に乗ったマグロです。
 そういう心遣い、嬉しいですね〜 ワインも進むと言うものです。
 さて、プリモのVERMICELLI CON COLATURA DI ALICI(GARUM)
 (コラトゥーラのヴェルミチェッリ)
 いやこれはヴェルミチェッリではなくスパゲッティという感じでしたけどね。
 シンプルでしみじみ美味しいパスタです。
 アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノの塩をコラトゥーラに替えた感じなのですが
 ニンニクは生なので、芳ばしい香りを立たせてはいません。
 そして、私のセコンドPESCE AZZURRO IN PIATTELLA
 (青魚のブロード煮イタリアンパセリ添え)
 これもシンプルなコラトゥーラ味がしみじみ美味しい料理でした。
 コラトゥーラのパスタについては、
 私より先にチェターラを訪れた友人が買ったコラトゥーラに
 レシピが付いていたというのでそのレシピをいただきました。
 お料理好きの皆様のために、次回アップしますね。
コメント: 全3件
from: ザヴィエルさん
2010/10/29 20:05:33
icon
「:魚醤のまちチェターラ」
ぐら姐さん
チェターラの魚醤は一度試してみたいと思っていましたがアジアのそっくりみたいですね《作り方も》、
古い写真集に此の辺り《アマルフィ海岸》が写っている物を見つけました、今の有名な街の間にいくつもの小さな入り江が有り、10軒ほどの漁師の家が崖に張り付き浜に船を引き上げています、そんな集落は今は一つも残っていないので残念です、入り江丸ごとホテルに成っている所なども有ります《浜にプールを作ったりして》
まぁ古い写真そのまま残っている漁村なんて何処にも無いでしょうけど。
- 
  
  
サークルで活動するには参加が必要です。 
 「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
 ※参加を制限しているサークルもあります。
- 
  
  
サークルで活動するには参加が必要です。 
 「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
 ※参加を制限しているサークルもあります。
- 0
icon拍手者リスト

from: グラ姐さん
2010/10/29 06:28:53
icon
「チェターラ2」
コラトゥーラ尽くしの昼食に大満足した後は、土産のコラトゥーラを買いに行きます。  
これは、役場。向こう側のドアが中学校の入り口で、2階が校舎です。 
小さな小さな中学校。この前のラヴェッロの中学校よりも小さいですね。 
生徒は何人で先生は何人いるのでしょうか… 
DELFINO(イルカ)というところで製造販売しているのですが、この日は工場には向かわず、
売店がバスから見えたのでそこへ買いに行きました。
店は、昼の休憩中。
店の前に1人のおじさんが座っていて、もうすぐ3時だから開くよと教えてくれました。 
彼は、この店にトマトを配達に来て、ちょっと早く着き過ぎたのでした。 
(イタリア人じゃないみたいですね…) 
美味しそうなトマト…
待つこと数分。3時ぴったりに店のオネエサンが現れて、開店。 
(これまたイタリア人じゃないみたい) 
無事にお土産のコラトゥーラやアンチョビを買えたのでした。 
さて、ここで昨日お約束したレシピを載せます。
いただいたそのままを貼り付け、私なりの和訳をつけたいと思います。 
イタリア語堪能な方、違うところを直して下さると有難いです。
コラトゥーラがなくても、ナンプラーやニョクマム、
あるいは秋田の「しょっつる」や能登の「いしる」を使用しても同様の味になりますので
興味のある方は是非作ってみてくださいね。 
①SPAGHETTI CON COLATURA DI ALICI 
(Ricetta Classica) 
Ingredienti: 
Spaghetti, colatura di alici, olio di olive, aglio, prezzemolo e peperoncino (facoltativo). 
Preparare a parte in una insalatiera una salsetta con olio di olive, aglio e prezzemolo tritati e, facoltativamente, peperoncino. 
Aggiungere un cucchiaio di colatura di alici. 
Quando la pasta, alla quale non deve essere aggiunto il sale, e` aldente, aggiungerla alla salsetta mescolando bene il tutto. 
Assaggiare, se ci fosse bisogno di un poco di sale in piu`, aggiungere dell’altra colatura fino a salare al punto giusto (normalmente occorre un cucchiaio di colatura per ogni porzione di spaghetti). 
Buon appetito. 
Con la colatura si possono anche condire patate lesse, carote, zucchini e la verdure in genere usandola al posto del sale. 
鰯のコラトゥーラのスパゲッティ 
(クラシックレシピ) 
材料 
スパゲッティ、鰯のコラトゥーラ、オリーブオイル、にんにく、 
イタリアンパセリとペペロンチーノ(お好みで) 
ボウルに、オリーブオイルとにんにく、イタリアンパセリのみじん切り、 
お好みでペペロンチーノを入れ、コラトゥーラを小匙1杯加えます。 
スパゲッティは塩を入れずにアルデンテに茹で上げ、先のボウルに加え、 
ようく混ぜます。 
味を見て、塩気が足りないと思ったら、 
コラトゥーラをもう少し加えてドンピシャの塩加減にして完成。 
この調味料は、茹でたじゃがいもやニンジン、ズッキーニなど野菜に 
塩の代わりとして味付けに使っても美味しいです。 
②LINGUINE O SPAGHETTI CON COLATURA 
Ingredienti per 4 persone: 
350 gr. di linguine, 10 olive di Gaeta (o nere), 5 olive Verdi dolci, 1 cucchiaino di capperi dissalati, 1/2 spicchio d’aglio, 6 gherigli di noci, olio di olive, 1 cucchiaio di colature, succo di limone e peperoncino (quanto basta). 
Procedimento: 
Snocciolate le olive e mettetele nel bicchiere del mixer. Unite gli altri ingredient tranne la colatura ed il limone e frullate il tutto. Aggiungete la colatura ed una spruzzatina di limone e rifrullate per qualche second. Mettete il compost in una terrina. Non aggiungete sale. Cuocete le linguine e scolatele al dente. Versatele nella terrina e mescolatele. Se le linguine si dovessero ammassare diluite con un po` d’acqua di cottura. 
コラトゥーラのリングイーネ又はスパゲッティ 
材料(4人分) 
リングイーネ 400g 
オリーブ(塩辛くないもの)黒10粒、緑10粒 
塩抜きしたカッペリ(ケッパー)小匙1、 
にんにく 半かけ、 剥きクルミ 6こ、 
オリーブオイル、コラトゥーラ 小匙1杯、 
レモン汁、ペペロンチーノ 適宜 
オリーブは種を取ってミキサーに入れ、 
コラトゥーラとレモン汁以外の材料もすべて入れて、撹拌します。 
コラトゥーラとレモン汁ひとたらしを加えてさらに数秒撹拌します。 
それをボウルに移します。塩は加えません。 
パスタをアルデンテに茹でて湯を切り、 
混ぜ合わせた材料の入ったボウルに入れてよく混ぜます。 
滑らかに混ぜ合わせられないときは、茹で汁を少し加えて混ぜるとよいでしょう。 
以上なのですが、ちょっと面白いサイトを見つけました。 
http://www.lucianopignataro.it/a/spaghetti-alla-colatura-di-alici-di-cetara/4908/ 
ずずっと下へと目を移していくと、 
チェターラのレストランのシェフたちのレシピが出ていて、それぞれに少し違うのです。 
初めに出ているsecondo Gennaro(ジェンナーロによるレシピ)は、 
マサラさんが食べたアクアパッツァという店のもの。 
2つめのsecondo Franco(フランコによるもの)は、 
私達が食べたサンピエトロのもの。 
前者はにんにくをみじん切りにし、後者は指でつぶしています。 
また、クラシックレシピも彼らのレシピもスパゲッティを茹でる以外は加熱しないのに 
動画の彼は、加熱しています。 
面白いですね〜 
いろいろ試して自分好みのものを見つけ、 
Spaghetti con colatura di alici secondo Granee(ぐら姐)を作りたいな。 
野菜の味付けに使うほうも本当に試してみたいです。 
今の季節なら、里芋も合いそうですよね。
さあ、ラヴェッロへ戻りましょう。 
バスの中から撮った、途中のまちや海の景色です。 

 
         
        

 
           
      
 
         
         
         
       
       
         
               
        
from: グラ姐さん
2010/10/30 10:54:16
icon
「Re::魚醤のまちチェターラ」
ザヴィエルさん、
> チェターラの魚醤は一度試してみたいと思っていましたがアジアのそっくりみたいですね《作り方も》、
そうなんです!
ほぼ同じ味です。
タイ料理研究家の知人の開発した、
ナンプラーを使った簡単料理いろいろレシピがあるのですが、
その中に、イタリア風のものもあって、すっごく美味しいのです。
今回コラトゥーラを食し、なるほどと思いました。
> 古い写真集に此の辺り《アマルフィ海岸》が写っている物を見つけました、今の有名な街の間にいくつもの小さな入り江が有り、10軒ほどの漁師の家が崖に張り付き浜に船を引き上げています、そんな集落は今は一つも残っていないので残念です、入り江丸ごとホテルに成っている所なども有ります《浜にプールを作ったりして》
>
> まぁ古い写真そのまま残っている漁村なんて何処にも無いでしょうけど。
日本もイタリアもどんどんと変わっていきますね。
イタリアの場合は街並み保存の法律がちゃんとあって、
日本のような統一感のない品のない変わり方にはならないのでしょうが。
サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。
閉じる
サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。
閉じる
icon拍手者リスト