「コンドッティ通りの元日」
元日は、コンドッティ通りのブランド店も皆お休みです。
私が散歩からホテルに帰るために歩いていたら、
何やら賑やかな楽団の音が聞こえてきました。

どういう集団の何が目的のパレードか分かりません。
軍人さんたちではないと思います。
だって足並みや顔の向きなどが微妙にずれていましたもの。

多分この方たちも、普段着に着替えるとそこらのおじちゃん、おにいちゃんなのでしょうが、
制服を着ると、ぐっとかっこよく見えるから不思議です。

リストランテのカメリエーレやホテルのベルボーイもそうですね。

「ローマで元日に開いていた店」
ここ十数年、日本の正月は、元日から店が開いているのが当たり前状態になっていますが、
昔は三が日は休みで、商店街はひっそりとしていたものでした。

イタリアでは、真夏のバカンスの時期や、クリスマス、元日など、休むのが当たり前です。

でも、さすがローマは開いている店がいくつもありました。
パンテオン近くのジョリッティ


ジェラートをいただきました。


お昼は、L'orso 80 でいただきました。
歩いていて偶然前を通り掛ったのですが、
一度入ったことがあった店だったので、外れることはないと思って
安心して入ることができました。
他の店が結構休んでいるせいか、地元の人がたくさん来ていました。

前菜盛り合わせ


これで１人前です。まるでプーリアみたいですね。
そして、ボンゴレ・ビアンコのスパゲッティ


これもボリュームたっぷり。
この２皿でお腹一杯になりました。

「元日のローマ」
さて、大晦日のローマの続きは、元日のローマです。
このときのホテルはヴァティカンの近くだったので、まずはサン･ピエトロ寺院へ行きました。
何時ごろだったのか全然覚えていませんが、多分新年のミサは終わっているころに行ったのだと思います。
でも、広場には大勢の人がいました。
広場の真ん中の塔の向こうは、人、人、人。
塔の下の家には特設のプレゼーピが飾ってあります。
人混みは好きではないので、さっさと別な場所へ行くことに。

私とは逆に寺院の方向へ向かういくつもの団体が続々とやってきます。
日本で言えば「○○支部青年グループ」なんていう宗教関係の人たちの団体のようでした。
　　　　　

つい振り返って写真を撮ったのでした。

「ローマのチェノーネ」
さて、今日はその'04年大晦日のローマのチェノーネです。
本当は、魚介の店のチェノーネが魅力的だったけど１５０ユーロほどだったのです。
私と、そのドイツ単身赴任の方はそれでもいいと思っていたのですが、
実質ローマ丸２日のアラサー女性２名のことを考えて、１００ユーロほどのこちらの店に決めました。
ここは、どちらかというと地元の人に愛される店と言うよりは、観光客相手の店です。
（もう名前も忘れちゃった･･･）

それでも料理は悪くはありませんでした。
前菜の数々


小イカのフリット


ローマ名物肉団子のトマトソース煮


やっとプリモに入ります。
リゾット


ニョッキ


そしてセコンドも２皿
魚のマリネ


そしてスカンピ･アル･サーレ


これはワゴンで運ばれてきたステンレスの大皿に盛られた塩の山から取り分けられました。
立派なサイズのスカンピで、この日の一番のごちそうでした。
すごく美味しかったので、我が家でもちょっといいサイズのスカンピが手に入ると、
塩釜焼きを作るようになりました。

コントルノは、オレンジとフィノッキオ（フェンネル）のインサラータ


そしてドルチェは、セミフレッド


最後に４人分一緒盛りにされたパネットーネなどのこの時期の定番のお菓子


９時から始まったチェノーネはこれを食べ終わる頃に、カウントダウンの時間がやってきました。

みんなに、紙製のとんがり帽子とクラッカーが配られ、ゼロ！の掛け声と共に
みんなでクラッカーをパンパン鳴らし、乾杯をして新年を祝いました。

ごらんいただいたようにすっごい量の食事で、私ともう１人はしっかりと食べたのですが、
疲労困憊の女性２人は、一番のご馳走のスカンピの頃には、
睡魔に襲われ船漕ぎ状態、胃も動かないようで、全く手をつけませんでした。

そんな状態だったので、年明けを祝った後は、早々に店を引き上げ、帰途に着きました。
地下鉄の駅で切符を買おうとしたら、自動券売機が作動しません。
駅員さんがいたので、聞いてみたら、なんとこの日のこの時間帯はサービスで無料なのだそうです。
そういえば、昔ロンドンで新年を迎えたときもそうだったことを思い出したのでした。

それにしても、２人の女性はお気の毒でした。
５日間しかない休みなら、やはり直行便か、夜行便のある航空会社を利用し、
現地滞在時間をできるだけ長く取れるようにした方がいいのに、と思ったのでした。

「これはどこだか、本当にわかりません」
ローマを出てからチヴィタヴェッキアに出て、海沿いを北上してオルベテッロで一旦降り、
それから山の方に入ってシエナへと向かったのでした。
その途中で、山の上の小さなまちが見えたので、車を停めて撮ったのです。
１２月３１日と言うのにこの青空！
それだけで心が弾む楽しいドライブでした。

お腹が空いたので、幹線道路ではなく、適当な細い道に入って走り、
この写真のまちよりももっと小さなまちの、大衆的な雰囲気むんむんの食堂に入りました。
ちょうどお昼時で、店はおじさんたちで混み合っていましたが、２人分の席はありました。

威勢のいい元気なシニョーラが店を仕切っていて、
文字に書かれたメニューは無くて、今日はあれとこれと、それからこんなのも･･･
という感じで説明してくれた中からパスタを１皿ずつ選んで食べました。
何せ夜はチェノーネでたくさん食べるので、昼は控えめにしたのです。
残念ながらそのときの写真は撮らず仕舞い。
あの店にもあのまちにも２度と行けないでしょうから、ちょっぴり残念です。