翌朝、お宿で朝食を摂り、駅まで歩いて、リミニへと向かいました。
宿の写真先日載せましたが、朝食もなかなかの充実度で、
朝食の部屋にカメラを持っていかなかったので写真を撮りませんでしたが、
この旅行中、１番がこの日に移動したリミニの宿の朝食なのですが、
ヴェローナのこの宿は、それに次ぐ充実度でした。

ポルタ・ヌオーヴァ


ポルタ･ヌオーヴァだけ独立しているように見えますが、
道路のためにその両側が取り壊されているだけで、城壁はまだ残されています。


さあ、リミニに向かいましょう。

３つの教会を見終えて６時ちょっと前。
４つ目のサン・フェルモ教会を見る時間はなくなってしまいました。
一番見たいと思っていたところが見られたので満足ですが、
思いは次回へと残しておきましょう。

まち散歩をしながら宿に帰ることにします。

この店がいい感じがして、入って部屋ご飯用に生ハムを切ってもらおうかと思ったけど、
シニョーレがすっかりお片づけモードに入っていたので、やめました。

エルベ広場のクリスマスツリー

この広場は、雨のせいもあって、かなり店じまいしていましたが、
横に入った小路で、小さなクリスマス市をやっていました。





↑顔を入れる穴の左に、ワンコの顔を出して、
自分がその横から顔を出したいシニョーレがいましたが、
うまくいかなくて苦戦していました。






この近くにあるスーパーマーケットで、夕飯の買い物をしました。
私が歩いた通りでは見かけなかったのですが、
宿を出る前にgoogle mapで近くにある店を見つけておいたのです。

部屋に帰り、シャワーを浴びて、テレビを見ながらの夕食。
まずはビール。

スーパーマーケットでブッラータを見つけて、ちょっぴり奮発して買いました。
ブッラティーナ（小さいもの）でちょうどいいのに、なかったのです。
さすがにボリューム満点でした。



ヴィーノは、このまちの近くのヴぇルポリチェッラのものを。

その他のおかず。

部屋ご飯でも味わえるイタリアにいる幸せ。


ブッラータがすごいボリュームだったので、お腹いっぱいになりました。
満足して、眠りに就きました。

サンタナスターシア教会の最終回（になるかな）



↑この礼拝堂のある側廊と身廊を隔てる柱２本とその逆側の柱２本の４本だけに
こんな紋章（？）がついていました。














壁画や祭壇画、天井や床、いたるところに装飾があるのですが、
ごちゃごちゃした印象はなくて、全体的に統一感があるというか、
落ち着きと貫禄がある感じがしました。
ここと、最初に訪れたサン･ゼーノ・マッジョーレは、
ヴェローナに行く機会のある方にはお奨めです。
最初の訪問のときに、ジュリエッタの家だなんだとそんなところに行くより
こっちだったなあと今回は反省したのでした。
（当時、私がそこまで成長していなかったのですから仕方ないですけど。）

ぐら姐さん

タイムリーなアドバイス、どうもありがとうございます。

さすが、最先端を切るイタリアの情報ですね！
どんな旅行代理店よりも、早いのではないか、つくづくこのサークルのメリットを感じます！

この際、ミラノは、最小限の滞在だけにして、後は、ベネチアにでも逃避致します。

さて、昨日の続きなのですが、あまり時間がなくて、少しだけ載せます。

ここで有名なのは、このフレスコ画なのですが、

とても高い位置にあって、写真を撮るにはかなりズームにしないといけませんでした。

肉眼では近づいて見ることができなので、私は持参の望遠鏡で見ました。

それとここで必見として挙げられるのが、この２つの水盤の彫刻。




私は、これらよりは、ここのフレスコ画の方が好きです。
たくさんあるので、それはまた後ほど。（時間がなくてごめんなさい）

青春の旅立ちさん、

kimuchinさんが書かれているように、
ミラノエクスポが行われるのですが、これはかなり大々的なもので、
もう一昨年あたりから宣伝していました。
http://www.expo2015.org/it
エクスポでなくても、見本市が行われる期間は宿代がべらぼうに高くなります。
ですから、私は今年の夏はミラノには行きません。
青春の旅立ちさんも、行程を変更した方がよいと思いますよ。

Kimuchinさん

早速の御返信ありがとうございます。

そうですか？万博があるのですか？

安いところで、ウイーンのアパートの、大体倍以上しますので、驚きました！

ミラノ万博が５月から１０月に開催されるので、ホテルは値上げしています。

ぐら姐さん

素敵な旅を、いつも恒常的にしてますね！

７月にミラノに、用事があり、ホテルの予約を入れようとしたのですが、いやあ、高いこと！高いこと！

ドウーモの近くのホテルは、夏はいつも、高いのでしょうか？ね?

３つ目に訪れたのは、サンタナスターシア教会Chiesa di S.Anastasiaです。

ここは、外観で惹きつけられるものはなかったので、
中に入ったとたん、うわあ・・・と声が漏れました。
写真では伝わらないのですけれど。


天井やたくさんのフレスコ画で飾られているのに、
ごちゃごちゃした華美な雰囲気ではなく、なんとなく統一感があるというか、
全体が美しい印象なのです。
床も。

1290～1481年、殉教者聖ピエトロを記念して、ドメニコ会修道士によって建立されました。
名前は、従前地が聖アナスターシアに捧げられた小さな教会だったことによるそうです。

内部のフレスコ画が素敵だったのですが、
さらに堂内が素敵に見えるできごとがありました。

オルガン奏者のシニョーレと座っているカップルが、
近く行われるのだと思うのですが、結婚式のときに弾く曲の打ち合わせをしていたのです。
結婚行進曲から始まり、カノンや主よ人の望みの喜びよ等々、
何曲も何曲もさわりやさびの部分を演奏していて、
その厳かな響きの中で、教会の内部をじっくりと見ることができたのです。



今夜は出かけないといけなくて、ここで一旦閉じますが、
まだこの教会の中のことは続きます。

お昼ご飯のあとは、一旦ホテルに戻ってチェックインを済ませ、
部屋に荷物を置きました。
近頃多くなった、モダンな内装のホテル。
特に豪華でも凝ってもいないけれど、明るく清潔で、必要なものは揃っています。



再び、外に出て、さっき中に入らなかったドゥオーモへと向かいます。
まちは、少しずつ暮れてきていて、明かりが灯り始めていました。



ドゥオーモの中に入りました。

ミサをやっていました。
けっこう華やかな感じの堂内です。




華やかなだけではないのでしょうが、あまり私の好みではありません。
ファサードはとても素敵なのに。
ということで、ミサの邪魔をするのもなんだし、外に出ました。
ファサードをよく見ようと思ったら、もうすでにかなり暗くて・・・






あれ？ここまでの写真、どこまでが正面ファサードで、どこからが横の入り口のものか・・・
下の写真は、明らかに横の入り口のものなのですが。（工事の足場が組んでありました。）



さて、ドゥオーモは、これでおしまい。
次の教会へと向かいましょう。（つづく）

サン･ゼーノ・マッジョーレ聖堂のファサードです。

両側の浮き彫りが見事です。







これはもも先生の本にも出ていたもの。



ルネッタには着彩してありました。

バラ窓の周りを走っている？



ああ、楽しかった！

トイレにも行きたいし、昼食の時間だし、通りがかりの店に入ることにしました。
本当に適当にビオ食材の店に入りました。
面白いメニューがいろいろありました。
Crocchette di miglio e spinaci con zucca profumata alla salvia
粟とほうれん草のコロッケ（皿の奥の三角の揚げもの）、セージ風味の南瓜添え

とってもヘルシーな1皿です。
コロッケは、面白い食感で、私は好きでした。
プリモは、
Tagliatelle di castagne con straccetti di lupino, formaggio

栗のタリアテッレ、ハウチワマメのストラッチェッテイとチーズ入り
とでも訳したらいいのでしょうか。
栗粉を入れたタリアテッレは、本当に栗の風味でした。
ストラッチェッティをどう訳したらいいか分からないのですが、
ちらっと見えている四角く切ってあるもののことだと思います。
ストラッチャーレは、引き裂く、千切るという意味の動詞なので。
lupinoは辞書を引くとハウチワマメと出てきて、なんじゃそれは？という感じなのですが、
画像検索して、なあんだこれのことか、と分かりました。
プーリア辺りでつまみでよく食べられるこの豆のことでした。

そして、ストラッチェッティ・ディ・ルピーノと似たような商品がありました。
これです。

まあ、豆のパスタっていうことですね。
バターとオリーブオイルにハーブを入れた塩味で、麺そのものの味を楽しめるパスタでした。

ドルチェは、メニューにはなくて、
店のオネエサンが話した何種類かから洋梨入りのチョコレートのトルタをいただきました。

ヴィーノは、珍しくグラスで１杯。大きなグラスでした。
この日は、まだ観光する気満々なので、これから宿に戻ってチェックインして
睡魔に襲われると困ると思ったので、控えめにしたのです。

お腹も膨れ、雨の中を歩いて、宿に向かいました。

ｾｯﾍﾞﾝ・ｸﾚﾃﾞｰﾚさん、

コメントありがとうございます。
4ヶ月もヴェローナにいらしたなんて羨ましいです。
お仕事でですか？それとも研究とか勉強のためでしょうか？
夏から秋が深まるまでの4ヶ月、美しかったことでしょうね。

次回行かれたら、ここを是非再訪されてください。
見れば見るほど素敵でした。

ベローナにかって８月から１１月まで４か月ほどいましたから、
懐かしい写真が一杯です。
この教会にも行きましたが、そんなに真面目に？見て無くこんな素晴らしい
作品があるとは知りませんでした。
祭壇画だけ見て帰った記憶が有ります。
ベローナはオペラ、音楽会、自転車レース等のｲｳﾞｪﾝﾄも盛りだくさんあり
結構楽しい思いでがあり、又行こうと思っていたところです。

サン・ゼーノ・マッジョーレ聖堂のクリプタに下りました。

ありました！マッチョ野郎の柱頭が。










すっかり楽しんで、また本堂に上がって行ったら、まだ素敵なものがありました。
この聖堂で祀っている、サン･ゼーノの像です。

木像に着彩したものとのこと。
何でも、サン･ゼーノは、アフリカ系の人だそうで、顔が黒っぽかったので
遠くからだとよくわかりませんね。
アップを。

ああ、それでもよくわかりませんね。
もう１つのはポンボケで。

この像の名前が「笑うサン･ゼーノ」でして、顔が本当に微笑んでいるのです。
恵比寿様の顔のように。
そして持っている杖のようなものに魚がぶらさがっています。
釣りをしているときに、奇跡を起こしたから、ということだそうです。

これもなんだか素敵でした。


そろそろ昼休みの時間になったので（冬時間の時期は、１時間ほど閉まるのです。）
外に出て、ファサードを見ることにします。（つづく）

サン・ゼーノ・マッジョーレ聖堂の続きです。
ルネッサンスの画家マンテーニャの祭壇画は、とても美しいと思いましたが、
写真はちょっと・・・な感じになりました。

中央の聖母子像



裾絵３枚は複写で、本物はフランスの美術館に点在しているのだそうです。
ここに返してほしいものですね。





フレスコ画もたくさんありました。







これは、下に描かれているフレスコも見えています。


この下の絵は９世紀のものでしょうか。
輪郭線が、はっきりしていて、上に描かれているものとの時代の差を感じます。
柱頭もなかなかいい感じ。



でも、柱頭が本当に面白いのは、クリプタでした。
それは、また次回。

シニョレッリさん、

ありがとうございます。
手抜きをした分をしっかりと補足していただき、感謝いたします。
地震だったのですね。
イタリアも、日本同様に昔から多くの地震災害に見舞われてきているのですね。

ぐら姐さん、

サン・ゼーノ聖堂の歴史ですが、オットー1世によって963年に再建された建物は、1117年1月3日に北イタリア一帯を襲った大地震によって、大きな被害を受けてしまいました。
それを機会に、建物は拡張されることになり、1138年に完成した、再度再建されたものが、ほぼ現在の聖堂の姿と言われています。

シニョレッリさん、
サン･ゼーノの写真追加ありがとうございます。
こうして比較してみるのも面白いものですね。

私は、寒さに強いので、雨よりは雪が好きです。
雪景色、素敵だったのに、夕方前には雨に変わってしまいました。

さて、続きです。
サン・ゼーノ・マッジョーレ聖堂のキオストロから堂内に入りました。
大きな聖堂でとても広い空間です。

まずは、一番の目当ての入り口のブロンズ扉に向かいます。
やはりこれを見なくては、という人たちが数人が群がっていました。

写真を載せる前にこの聖堂のことを少し書きます。
サン・ゼーノは、4世紀にヴェローナ司教をつとめていました。
この聖人を祀った聖堂は、
８０６年に従来の聖堂からサン・ゼーノの遺体を移葬してここに建てられ、
その後、マジャール人によって破壊されたものを
オットーⅠ世による寄進によって９６３年に再建されました。
現在の建物はに12世紀前半に建てられたものだそうです。
（すみません、理由は調べていません）

「イタリア古寺巡礼　ミラノ→ヴェネツィア」の金沢百枝さんによれば、

「ロマネスク美術のおもしろさは、
古代的伝統から逸脱する一方で、
ルネサンス美術以降の三次元的空間表現法もまだ確立しておらず
そのため主題も表現も自由で幅が広いことです。」

とのこと。
私が漠然とロマネスクが面白くて好きだと思う理由はまさにこれだと言い当てられた思いです。

その本で取り上げられていたのが、ブロンズ製の扉の浮き彫りパネルです。
ほかに柱頭彫刻や、正面入り口外壁の彫刻、
そしてルネッサンスの画家マンテーニャの祭壇画も素晴らしいとあって、
見たくてたまらなくなり、今回ヴェローナに１泊することにしたのです。

その扉がこれです。


こんな風に全体を載せても、全然面白さが伝わりませんね。

例えばこれ。

ノアの箱舟の場面です。
一番下の方にあったので、よく見えなかったのですが、
大洪水から動物達を守ろうと、
ノアは牛の角を引っ張って箱舟に乗せようとしているのだそうです。
ちょとアップで撮ってみました。


こちらは、「大地と海」

透かし彫りが見事で樹木の枝にとまっている鳥たちも素敵です。

右の女性が「母なる大地」で、赤ん坊に両乳房を吸わせています。
左の女性は、なんと乳房をくわえているのが魚！
「母なる海」を表しているのだそう。なんという発想でしょうか。

ほかにもおもしろいものがたくさんありました。
これは、「冥府降下」
磔刑にされたキリストが復活するまでの間、地獄へ赴いて義人たちを救出するシーンです。
とんがりコーンがいくつもついたような建物もおもしろいですね。

普通ならキリストを主役にして描くべきなのに、ここでの主役は悪魔の大王。
アップにしてみるとこんなに愉快です。

ほかの写真もいくつか載せますね。

まるで流れ作業のように人間の頭部を運んでいます。




扉の合わせ目の鍵のところも素敵でした。



音声ガイドがあったのですが、日本語がなかったので借りませんでした。
イタリアの美術用語はよくわからないので、解説を聞いても無理だろうと思ったのです。

ところが、私が見ているときに来たイタリア人カップルが音声ガイドを持っていて
イヤホンではなく、音声を外に出していたのです。
めぼしいものをサッと説明するのではなく、１枚ずつ順に全部の場面を紹介していて
聞いていたそのカップルが、
「まあ、ぜーんぶ説明する気なのね・・・」（時間がかかるじゃないの）
と話していました。

彼らは最後まで聞かずに次のものを見に行ってしまいましたが、
しばらくは、そこにいて聞いていたので、
私もそれを聞き、思ったより分かりやすい説明だったので、とても助かりました。

この扉を見るためだけでも、遥々やってきた甲斐があったと思いましたが、
本堂も、クリプタもとても素敵でした。
それについては、また次回。

ぐら姐さん、

雪景色のキオストロの写真、絶品です。
同じ寒いのならば、雪景色の方が味があります。
雪の日の観光は閉口ですが、ヴェローナの場合、雪景色の写真を撮る機会は滅多にあるものではありません。

寒かったけど雨でした。

味がありませんね。