前日にキウージの駅からモンテプルチアーノまでの車をお願いしたトモコさん夫妻が、
この日の夕食にご招待してくださり、待ち合わせ場所に行くと、
ご主人が徒歩で迎えに来てくださいました。
家は、そこから歩いてすぐのところにあるのでした。

家の中に入ると、なんとなんとtoorak夫妻が！
初めてのモンテプルチアーノの時に車での案内をお願いして以来の仲だとか。

トモコさんは、
「ごめんなさいね、仕事が終わるのがちょっと遅くなって、
まだ準備ができていないのよ。」
と言いながら、手際よく食事の準備をしてくださいました。

すっごく可愛いニャンコがいました。
（全然いいショットがない・・・）

帰宅してから火をつけた暖炉が、ようやく火がいい感じになってきて
これからサルシッチャを焼きます。

そして乾杯をし、
アンティパストをつまみながら、おしゃべり。


これは今日仕事で行ったまちで、ここのが美味しいからと買ってきたレバーパテ

トルテッリーニ・イン・ブロード
トルテッリーニは買ってきたものだそうですが、
ブロードは、トモコさんが、骨付き鶏と野菜をことことと煮込んで作ったものです。
忙しい中でも、これだけはと手づくりするところが素晴らしい！

本当にしみじみと胃にも心にもしみいる美味しさでした。
そして、暖炉の薪で炙ったサルシッチャ。

そしてヴィテッロ･トンナート（仔牛肉のツナ･ソース）
ピエモンテの料理ですが、このごろは他の地域でもけっこうみかけます。

骨付きの鶏だったでしょうか？
ここまででいっぱいいただいているので、これはあまり記憶にないです。

チーズもいただいて。

そしてこの時期は、やっぱりパネットーネ


たくさん美味しくいただいて、たっぷりとおしゃべりして。
皆さんが、日本語の話に花を咲かせている間に、
私は、目の前に座っていたトモコさんのご主人とお話をしました。

ご主人は、この家の上の階で生まれてずっとここに住んでいること、
昨年九十いくつだかで亡くなったお婆ちゃんがとっても可愛がってくれたこと、
マンマはとても料理上手だったこと、
だけどこの地域の料理の数はそれほどたくさんあるわけではないから、
レパートリーは限られていたこと、
そうしてみると、今のイタリア人は、
実にさまざまな他の地域の料理を作って食べるようになったこと、等々。
カルボナーラもピッツァも、彼が子どもの頃はこの辺りでは誰も食べていなかったそう。

お腹も心も満ち足りて、お暇を告げ、美しい星空を見上げながら宿に帰ったのでした。
toorakさんご夫妻にも感謝です。
楽しいひとときを一緒にすごせてとても幸せでした。

下の門の辺りまで下りました。


ついでにバスターミナルで
明日の移動のバスを確かめうと思って行ってみたら、閉まっていました。
そうでした、元日でしたっけ。閉まっているのは当たり前。
ここの出発案内は、電光掲示板で動いていないし、
時刻表は、建物の中に入らないと見られず、結局全然分からずじまい。

荷物（ヴィーノなど）が重たいので、いったん部屋に戻ることにしました。




ドゥオーモ広場まで戻ったところで、近くのタバッキに入り、
明朝下のバスターミナルまで行くための市内バスの切符を買い、
時刻表を見せてもらいました。
そうしたら、広場にメルカティーノ（ミニ・マーケット）が出ている間は、
バスは近くのバス停に停まらないから、向こう側のバス停にいくようにと教えてくれました。

部屋に荷物を置いて、再度出発。



遠くにサン・ビアージオの屋根が見えてきました。



到着。

中に入りました。

前にここに来たときは、真夏の炎天下を歩いた後だったので、
ここの涼しさに癒されたのですが、この日は寒い日で、内部も冷え冷えとしていました。



この教会の周りには何もないので、外をぐるりと歩き、どの角度からでも見ることができます。





近くにあるアーチが美しい建物も、傾いてきた日に映えています。







さて、そろそろ戻りましょう。
夕日を背に浴びて、坂道をゆっくりゆっくりと上って帰りました。

初めにドゥオーモちょこっと立ち寄り。
けっこう混んでいて、入ってすぐの全体写真を撮りませんでした。
祭壇画


聖母子像

デッラ･ロッビアの彩柚陶板

寸づまり感がなんだか面白い像


このマリア像は、壁の角の高い位置にあったのですが、
これの写真を載せたポスターがあって、’１４年になにかしらの行事があった模様です。
ちゃんと見ていないのでよく分かりませんが。

それから、坂道をぶらぶらと下っていきました。




チンクエチェントが停まっていました。



いつの時代のものでしょうか、どこかから持ってきた石を利用した外壁



そして、試飲にふらふらと誘われてカンティーナの中へ。







そして試飲と試食



熟成中のチーズ

他の店でも試飲＆試食。この試食の気前よさ！


１軒目の店でチーズとヴィーノ２本を買ったので、荷物がすっかり重たくなってしまいました。
つづく。

翌朝は１月１日。
たっぷり寝て、朝はのんびり。
キッチン付きなので、かてきんさんがボローニャで調達してきてくださっていた
インゲンを茹で、

ブッラータを切り、

チーズ（これはパリで買ってきてくださいました）を切り

トマトを切って。
こんな感じの朝食になりました。

さて、今日もまち歩きに出かけますか。

滞在しているアッパルタメントは、ロケーションも部屋もいいのですが、
難点は２階（日本の３階）まで自力で上らないといけないこと。


そして前回ここに泊まったときにはなかった拷問博物館が、隣にできていました。

つづく。

モンテプルチアーノの続きです。
部屋で少し休み、晩ご飯の予約電話をしたときに８時半からと言われたので
それに合わせて出かけました。


８時半に行って、私たちがまだ２組目の客でした。
食前酒が運ばれてきました。


その後、メニューが運ばれないまましばらく放置状態。
宿のオニイサンも、電話したときの店の人も、何も言わなかったけど、
私も確認もしなかったのだけど、もしかしてチェノーネ（大晦日の大正餐）だけ？
よく見れば、テーブルにコースのメニュー

それなら、予約電話のときに、お値段ぐらい言ってくれてもよさそうなものなのに。
このメニューにも料金は書いてありません。
でも、とんでもなく高いようには思えなかったので、
かてきんさんと２人、ここで腹をくくり、どんと出てきて時間がかかるであろう覚悟をしました。
結局食事が始まったのは、９時。
その頃には他のお客さんも入っていました。
まずは、ストゥッツィキーニ（前菜の前のおつまみ）

揚げ物は、ピッツァの生地に何かを入れたものです。（何だったか忘れました）
ヴィーノは付いていなかったので、ちょっといいものを選びました。

続いて前菜。
イカ入りイカ墨のスフォルマティーノ

もうひとつ、ペコンゾーラ（もしかしてペコリーノ＋ゴルゴンゾーラ？）とクルミのダックワーズ

プリモは、ほろほろ鳥とポルチーニのラグーのタリアテッレ

これがものすごい量で、多分パスタだけで１２０g以上あったのではと思います。
これだけ食べるならいいけど、この後を考えると・・・　少し残しました。

プリモ２皿目は、蛸入りヒヨコマメのミネストラ

セコンド１皿目は、スズキのミッレフォリエ（ミルフィーユ）のはずなのに、
なぜかそれを飛ばして、皮付き豚ばら肉のロースト、南瓜のクレマとアスパラガス添え

ああ、豚肉が小さくてよかった、と思いました。
けっこうお腹が膨れていたので。
でも、この豚肉、とても美味しかったです。

その後は、大晦日の定番、イタリア人が必ず食べるコテキーノとレンズマメ

これを食べ終わる頃に、いきなりラジオか何かのカウントダウン放送が入りました。
え？もう？　時計を見ればそんな時間なのに、
乾杯用のスプマンテが届いていません。

給仕があわててグラスを配り始め、
シェフが、スプマンテの入ったグラスを持って、客と乾杯するために出てきたのに、
私たちのグラスは空っぽ・・・
カウントダウンが終わった間抜けなタイミングでスプマンテが注がれたのでした。
（この頃には、食べ疲れ、眠気もあって、乾杯写真を撮るのを忘れました・・・）

そしてそして、さらに間抜けなことに、
この後にセコンドの１つめとして供されるはずのスズキのミッレフォリエが出てきたのです。
しかもミッレフォリエ（ミルフィーユ）になっていない！

下に敷いてあるのが、ミッレフォリエの皮（パイ生地）なのですが、
私の想像ですが、ミッレフォリエ作りに失敗し、
でもメニューに書いたので出さないとまずい、ということで先に肉料理とコテキーノを出し、
その間になんとか体裁を整えたものではないかしら。

美味しいことは美味しいのだけれど、このタイミングで出されても、お腹がいっぱいで・・・
とは言え、パスタを残した甲斐があって、完食。
魚が大きいから、肉はあのサイズだったのですね。

それからまたしばらくしてドルチェが運ばれてきましたが、
私たちはもうお腹も一杯だし、それ以上に眠たくて
ドルチェを断って支払いを済ませ、出てきてしまいました。
もう１２時半を回っていました。
かてきんさんは、前夜ボローニャに飛んできたばかりだったので、
本当にお疲れだったことでしょう。

ドルチェは、ヴァニラソースとフルーツ添えのパネットーネと
洋梨とリコッタの２皿のはずでしたが、
食べたとしても、多分半分以上は残したと思います。

それなりに美味しい料理でしたが、チェノーネのつもりで出かけていなかったので
思いのほかすごい量と長時間で、かなりくたびれてしまった夜でした。
ドゥオーモ広場の焚き火を見たかったのに、
もうこんな状態まで燃えてしまっていました。

広場では音楽がかかり、人々が踊っていました。

モンテプルチアーノに着いたのが、２時１５分頃。
部屋でちょっと落ち着いて、３時頃からまち散歩に出かけました。

私は、滞在は２回目ですが、立ち寄りは多分３回ぐらいしています。
何度訪れても大好きなまち。
かてきんさんも一度訪れたことがあるので、のんびり気ままな散歩をすることに。

ドゥオーモには、クリスマスのミニマーケットが立っていました。


夜に焚く薪が積み上げられていました。

趣のある古本屋


このまちで売っている隣まちピエンツァのペコリーノを買いたくて、
かてきんさんがご存知の店まで行くことになり、ドゥオーモの方へ引き返しました。
（かてきんさん、昔の写真を見たら、私が買ってよかったと思っていた店もここでした！）

コントゥッチさんちのカンティーナは、すごく混んでいました。

以前、適当に歩いていて見つけた銅製品の工房に入ったことがあったのですが、
http://www.beach.jp/circleboard/ac48590/topic/1100079732346
（ずっと下の方にあります。）
その店の前をまた偶然通りかかり、入ってみました。


おじいちゃんもお元気でした。
スペインからのお客さんにあれこれ説明しています。

おじいちゃんにちょっと聞きたいことがあって、
この方たちとのお話が終わるのを待つ間、写真をいっぱい撮っちゃいました。



雑誌に出たときのコピーが貼ってありました。

スペインのお客さんが帰って行き、
おじいちゃんに、私がほしいと思ったものについての質問をし、
ついでにおじいちゃんの写真を撮らせてもらいました。

けっこう商売気があり、ここは工房で、店は別にあるから
是非店へ行ってね、って場所を教えられました。

その店へと行ってみました。

工房で見て、気に入ったものと、この店で見つけた素敵なものと
２個お買い上げ。
ちょっと奮発しちゃいました。

チーズ屋さんへ向かいます。
まちには美しいクリスマスの飾りがあちこちに。


お目当てのチーズ屋さんで、試食をさせてもらいました。


美味しい～
ペコリーノは、ピエンツァのが一番好き！
２個買いました。

まだ散歩を続けます。


この辺りで、「ぐら姐さん！」と呼びかけられて、
その方向を見てみれば、toorakさんご夫妻が。
せっかくなので、近くの老舗カフェでお茶をしました。


それから、また灯りが美しいまちを歩いて、お宿へと戻ったのでした。


晩ご飯のことは、また次回。

ぐら姐さん

内容了解しました。

旅行の計画は今の所6月10日頃　St.Moritzから鉄道でTiranoに入る。　　
6月15日　または　6月17日にAnconaからFerryでSplitへ。

その間の5～７日間をイタリアの田舎町で過ごす計画です。

トスカーナか北イタリアか？
出来れば1～2か所にStayし近所の町を車で回る。トスカーナのワインを
飲みながらのんびりしたい。
60歳と65歳の熟年夫婦です、英語はOKですがイタリア語は駄目です。
まあ、何とかなるとは思いますが？？？

どなたかお勧めの場所はありますか？

kenさんに、追記です。

私は、イタリアには旅行で年に２回～４回ぐらい出かけているだけで、
住んでいるわけではありません。
基本は年２回。しかも夏と冬しかまとまった休みは取れません。
春や秋に、短期弾丸で行くことはあります。
昨年は諸事情があって、５～６月にかけて１ヶ月行きましたが。

kenさん、

そうです。
１２月２６日から出かけて、そのときのことをだらだら書いているので、
今書いているのが３１日のことです。

イタリア在住でもないと、１年間その日その日のイタリアのことを書くことはできませんし、
旅の１日分を１日で書き、写真をアップすることも、時間的に無理です。

このサークルは、皆さんに書いていただいていいのですが、
現状は、投稿してくださる方も限られているので、
２週間の旅行のことを２週間で書ききってしまって、
そのあと半年休み、というのも味気ないのではないかと思い、
１日のことを数回に分けて書いています。
１日分が２回のこともあれば、５回になることもあります。
書けない日もあるので、こんなペースになってしまっています。
何卒ご容赦を。

kenさんもお手元の写真をアップしたり、
ご自身の体験を書いたり、またはこれからの旅行に備えての質問をしたり
ご自由に書き込みをいていただければと思います。
よろしくお願いします。

ぐら姐さん

今日は2月9日です、どうして　12月31日の記事が今日投稿されるんでしょうか？
現在は日本におられて、過去の旅行記を書かれているということでしょうか？
初心者の為、こんな質問で申し訳ありません。