お昼ご飯の後は、部屋で昼寝。
夕方からまち散歩に行きました。

絶品ピスタチオ・ジェラートを食べずにこのまちを去るわけには行きません。
この店です。

夕方のお散歩タイムに備えて、ジェラートはたっぷり用意されています。

やはりピスタチオは一番人気なのでしょう、
他のジェラートの倍の容器に入っているのに、
もうかなり減っています。

まだあってよかった！

ピスタチオとノッチョーラ（ヘーゼルナッツ）。
これで１．８０エウロなのです！
どちらも美味しいけれど、ここのピスタチオは本当に濃厚で、うま～。
思い出すだけで、唾液があふれてきます。

海辺のまちはここで最後なので、名残惜しくてまた海へ。
向かっている途中で、観光トレインがやってきました。


壁にへばりつくように生えているカッペリ（ケイパー）。
美しい花を咲かせていました。
これの蕾や実が美味しいのですから、本当にエライ植物です。




前日、壜だけがたくさんぶら下がっていた装置に、
この日は演奏者がいて、とても素敵な音楽を奏でていました。

澄んだ音色の演奏に、聴き入っている人も多く、
オレンジ色の袋に、お金を入れている人がたくさんいました。
私も少し入れました。

スーパーで食料と飲み物を買って、部屋で夕食。
お昼にたくさんいただいたので、適当にちょこっとだけ。

翌朝は、バスでローマに向かうペコさんを見送り、
私とペコさんは、モンテファルコへと向かいました。
（テルモリ編おしまい）

さてさて、思ったほどよれよれじゃないので、
今のうちに、弾丸旅行前の続きを書いてしまいます。

テルモリの続きです。
午前中海で遊んで、宿に戻ってシャワーを浴び、
食事用の洋服を着て、予約していた店に行きました。
「イタリア好き」に乗っていた店です。

シェフが、予約のブロデットは朝からしっかりと煮込んでおきましたよ、と迎えてくれました。
ブロデットはかなり量があるけれど、前菜はどうしますか？と訊かれ、
食いしん坊の私たちですものやっぱり食べたくて、少しくださいと言うと、
冷たいのと熱いのとどちらがいいかと言われ、両方食べたいと答えたら、
じゃあほんとに少しずついろいろ出しましょうということになりました。

蛸とジャガイモ。

蛸の茹で加減、ジャガイモのほどよい酸味、
最初っからガツンとやられた感じ。美味しいです～

コッツェとペペローネ（赤と緑）。
ガルガーノ半島でもいただいた、コッツェを一旦開いて、
何かのすり身とコッツェの実を入れてまた殻を閉じてトマト煮にしたもの。

ペペローネの味がコッツェにマッチしてこれまたいい感じ。

そしてミニサンドイッチ（とシェフが言っていました）

小ぶりのパンは、イタリアにしては柔らかめで、
でも日本のパンのように噛み切ったらぺちゃんこのままでもなく、
中にツナやトマト、刻んだルーコラがたっぷり入っていました。

ブロデットに合わせてもらったヴィーノは、前菜でほぼ１本なくなり、
ブロデットのためにもう１本追加。

そしていよいよ、ブロデットがやってきました！

何種類の魚が入っていたのでしょうか、数えるのも大変なぐらいでした、
魚だけでも５～６種類はありそうです。
ほかに甲イカ、イイダコ、エビ、シャコ。
テルモリ風には、ペペローネが入るのだとか。
姿はあまり見えませんが、ペペローネの味は、ちゃんと感じられました。

おいし～い!!!!!
具も、スープも、スープがしみたパンも！
３人で食べてもお腹いっぱいになるだけの、たっぷりのボリュームでした。
残念、完食！とまではいきませんでした。パン２切れ残り。
お皿が大きく見えないでしょうが、これは取り分け用のスプーンが巨大なのです。

お腹いっぱい。
それでもさっぱりしたものなら入りそうだったので、
私とイプさんはスイカをいただきました。（大きい・・・）

甘いもの好きのペコさんは、マンゴーのセミフレッド

カッフェで〆て終わりにしようと思ったところに、
シェフからお声がかかりました。
「隣のテーブルのご夫妻に、貴女たちがあの本を見て日本から来たと話したら、
グラッパかリモンチェッロか、何か食後酒を振舞ってくれと言っているのですが、
何かいかがですか？」ですって！

遠慮なく、グラッパを１杯ずついただきました。

なんでも、この日はそのご夫妻の旦那様の名前の聖人の日なのだとか。
AUGURI（アウグーリ＝おめでとう）とみんなで乾杯して、いただきました。
ご夫妻は、自分たちの愛する店に、遥々日本から食べに来た人間がいることを
心から嬉しく思っているようでした。

テルモリは、美味しいお店がたくさんあって
（前回何気なく入った店も美味しかったし、
私たちが一番美味しいと思うピスタチオのジェラートもこのまちなのですもの）
本当にいいまちです。

ローマからも割りと行きやすいので、お薦めです。
モリーゼ州は、イタリアで最後にできた州で、
名所も名産もないので「かわいそうなモリーゼ」と他州の人から言われるのだそうですが、
いやいや、テルモリはかわいそうじゃないですよ、って思います。
カンポバッソだっていい感じだったし、
いずれまた近郊のまちも訪ねたいと思ったのでした。

つづく。

ぐら姐さん、

あははは、ゲラゲラ。
仰ることはよく分かります。

レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラッファエッロ、カラヴァッジョなどの人類の至宝というべき作品の数々、パッラーディオ設計の建物、コロッセオ、フォロ・ロマーノなどの歴史的建造物、ミラノのサンタンブロージョ聖堂、ヴェローナのサン・ゼーノ・マッジョーレ聖堂、ロレートの聖なる家の聖堂等々、イタリアに行かないと見ることができません（当たり前ですが）。だから、イタリアに行く私です。

週に3，4回、近所のフィットネスセンターで泳いでます。泳ぐ方はそれで満足してます。

いいなあ。
この時期にイタリアに行けるなんて、羨ましい限りです。
弾丸旅行を精一杯楽しまれてくださいね、その報告を楽しみにしてます。

nasakura さん、

太陽光アレルギーなのですか。
夏は旅行に出にくいですね。
しっかりした日陰があるところで海を眺めるのは、
私も好きです。
爽やかな風が吹き抜ける中で読書をしながら、
時折顔を上げると海が見えるのは最高ですね。

シニョレッリさん、

日本海の海辺で、
波の音が聞こえない日は1日たりともない生活を
18までしていました。
好きとか嫌いとかいう以前に
私の心の一部に海があるのです。

あ、だけどペコさんイプさんは、横浜育ちなのに
こんなに海が好きなのは何故なのかしら？
好きなのは、きっとイタリアの海だけかもしれません。

多忙な日々を乗り越えて旅行に行くので、
う〜んとリラックスしたいのかも。
海なら日本でも行けるじゃないのと言われても、
日本の海は、みんなの海じゃない気がするのです。

でも、芸術鑑賞が好きな方から見たら、
せっかくイタリアに行って、
海でごろごろするのはもったいないと思われるのでしょうね。

ぐら姐さん、みなさま、Buongiorno.

もう羨ましいを通り越して尊敬しています、イタリアへの里帰り！

さて、シニョレッリさんは”見解の相違”とおっしゃられた海遊び、
私も実はできないのです。
太陽光アレルギーで顔がはれてしまうんです。
ですからただただ羨ましいな～と思うだけで多分まねはできなさそうです。

でも色々な表情を見せるイタリアの海は、見てるだけでも楽しくて大好きです。

　　写真はソレントの海。ホテルからひたすら眺めてはリラックスしていました。

ぐら姐さん、

冬の旅行の前に弾丸でもう一度行かれるとお聞きしたので、昨晩か今日あたりにご出発と思っていたので、予想通りです。
行ってらっしゃい。

ところで、イタリアでの海水浴は、私の場合は、全くの想定外です。この部分についてのみ見解の相違を感じます。

今、羽田の国際線ターミナルにいます。
ちょこっと里帰りしてきます。

え、また？
この人なんなの？と思われている方も多いかと思います。
毎年、夏と冬はイタリアに行くことにしているのですが、
今年の夏はマイレージでチケットをいただいたので、
その分というわけで、秋に５連休があることを知った時点で
ササッとチケットをほぼ衝動的に買ってしまったのです。

仕事も忙しいので、木曜朝に帰国したら、
その足で出勤です。（これは毎度のことになりつつあります）

さて、テルモリの２日目の報告を。
翌朝、ペコさんは私たちと別れ、バスでローマに向かうので
（旦那様の短い休暇に合流のためパリに向かうのです）
そのために駅前ホテルからの道を確認し、チケットを買えたら買うために
バスターミナルまで行くのに付き合いました。

びっくり。
２年前と、周辺もバスターミナルもかなり変わっていました。
これはすぐ近くにできたショッピングセンター

バスターミナルは、２年前はただ新しく大きいだけで、
切符売り場も機能していなくて、近くのバールで買ったのでしたが、
なんときれいに塗装や装飾や案内板などが施されていたのです。


バールもできていました。

そして切符売り場も！

というわけで、ペコさん、無事に乗車券が買えました。
案内板には、モリーゼ州の観光案内のように、
見どころの絵や地名がかかれていました。

いったん宿に戻って水着に着替え、ビーチへ。
２年前は、けっこう風が強く波もあったのですが、
今回は、海水浴日和でした。

かなりお年を召したシニョーレが、足を海水につけて立っていました。

こちらは、うちの母（８９歳）と同じぐらい？と思われるシニョーラが、
お孫さんのような方に腕を預けて、やはり浅いところを散歩していました。

イタリア人って、海に浸かり、太陽を浴びることが、
健康によいのだと、本当に信じているのでしょうね。

ヴィエステでも、テルモリでも、いえ今まで訪れたどの海辺でも、
０歳から９０歳まで（もしかしたら１００歳も！）、いろんな年代の人たちが
それぞれの海を楽しんでいました。
私がイタリアの海辺を好きなのは、こんなふうに、
「みんなの海」だからなのだと改めて思いました。
だから、デブのオバチャン（私です）も違和感なく水着で転がり、本が読めるし、
となりにいる家族と話もしちゃったりできるのです。

３人いると、水に入るのは１～２人で、最低でも１人は荷物番をします。
イプさんは、あまり泳ぎが得意ではないのと、
水に長いこと入っていると冷えてくる人なので、転がって読書をすることが多く、
逆にペコさんは逆にずうっと水に浸かり、必ず１度はブイまで泳ぎ、
私はその中間ぐらい。

ペコさんと２人で海にぷかぷか浮かびながら、
「ああ、イタリアの海ってなんてリラックスできるんでしょう！」と
感嘆の声を上げました。
水がきれい、空がきれい、人々が思い思いに楽しんでいる、
その中に身を置いて何にも思い煩うことなくぷかぷかぷっかり、
時折寄せる波に乗って。

昼食の店の予約をしているので、１１時ごろに引き上げて、帰ることに。
昨夜見たトラブッコ、物置のように使っているのでしょうか、
ボートが置いてあるのが見えました。

お昼ご飯の前のところまで書くつもりでしたが、
そろそろ搭乗時間になりますので、続きはまた次回。
皆様、ごきげんよう。

魚介レストランでの夕食のあとの帰り道の様子です。
昼から楽しみにしていた、ヨットのイルミネーションが灯っていました。


ドゥオーモのライトアップ

そうそう、子どもパーティーは、中締め状態？なのか
食べている子どもはもういなくて、走り回っていました。

旧市街の壁際からのビーチの眺め

トラブッコも見えます。


また旧市街をそぞろ歩き。




そして新市街へ戻ります。


これは、きっと壜をたたいて音を奏でるものだと思うのですが、
残念、本日休業のようです。

駅に近い方の広場で、子供向けの人形劇を上演中でした。


まだまだ昔ながらのこうしたアナログ的なものが残っていること、
そしてそれを楽しんでいる子ども達や大人もいることを
なんだか嬉しく思いました。

お宿に戻って休みました。

ぐら姐さん
私も前にテルモリからトレミティ諸島に渡る計画を立てていました、こちらは１時間位で行けると思いましたが？でもこちらからも海はよく波が立つそうです。
この街もトラブッコが結構有りますが食事が出来る所はありましたか。

nasakuraさん、

子どものパーティーの飾り、ほんとに街並みから見ると
違和感を感じるもののことが多いですね。

写真のカフェ・ラッテ、ヒューガルテンのグラスに入っているのが面白いです！
私なら、中身もヒューガルテンにして～って言いたいな。


さて皆様、
テルモリ到着当日のまち散歩の続きです。
旧市街から横っちょの門の外にでました。
門の入り口にも、ヨット型のイルミネーションが。

門の向かい側の塔


↑これの意味がよく分かりません。
この塔はもっと昔からあるのでしょうし、
アーティストのカルロ・カッペッラ氏に捧ぐものだとして、どれが？って感じで。

これ、こちら側から見ても塔とは分かりませんが、坂道を下って
外側から見るとよく分かります。

なぜ町の外に出たかと言うと、
もう1軒の晩ご飯候補の店がこのちょっと先にあるはずで、
それを確認しに行ったのです。

ありました！

これも「イタリア好き」のモリーゼ特集にあった、
漁師が始めた「レッキ・フィッシュ･レストラン」
半セルフサービスで、新鮮な魚介の美味しい料理をお得なお値段で提供し、
まちの人たちに大人気の店だとのこと。

１９：３０開店なので、新市街のレストラン街のほうへと散歩。
この店を第一候補としつつも、もっとそそられる店があったら、そっちでもいいかと。

結局、やはりレッキへ行こうと言うことになり、まちのWi-fiフリースポットで、
（イタリアではこの数年で、Wi-fiフリースポットを設置しているまちがぐんと増えました）
開店の時刻まで、スマホをいじって時間つぶしをしました。
ホテルまで戻って出直すのも面倒だったのです。

店の前に着いたのが５分前ごろ。
入り口には、すでに開店待ちのカップルが１組、
私たちの後ろにも、１カップルがやってきて、
その後、家族連れやカップルが数組やってきました。
イタリア人ですから、日本人のように並ぶわけはなく、
5分ほど遅れた開店時に、どっと入り口に押し寄せました。

が、なんと！
私たちのすぐ後ろにちゃんと並んでいたイタリア人カップルが、
他の客たちを制して、この人たちが2番目だよ、と言ってくれたのです。
びっくり。
イタリアでこんなことって、初めてかも。
お陰さまで、ちゃんと2番目の客として入店することができました。

店に入ると、まず前菜がいろいろと並んでいる中から、あれこれ選びます。
その後にセコンドも並んでいるものがたくさんあるので、
その中から食べたいものがある人は、それもオーダーします。

これ、あれ、それと選ぶと、前菜は同じ皿に盛り合わせてくれました。
私は、セコンドはなし。
プリモとセコンドは、当日のお薦めが黒板に書いてあり、
それをオーダーするのも可能でした。
大きな、カジキマグロがあって、とても美味しそうでした。

私のプリモ（これでもプリモです！）
白身魚のパン粉焼き

これもプリモ。
イカとルーコラとミニトマトのサラダ
メロンとえーとなんだったか忘れました。（爽やかな味だったのに）
奥のは、蛸と野菜数種のサラダの３種盛り。

私のは、これに魚介のスパゲッティをオーダーしましたが、
プリモは、１０人分まとめて作るので、
番号札が２番の私は、１０人貯まるまで結構待たされました。

これはペコさんのもの。
彼女もスパゲッティをオーダー。

小食のペコさんのオーダー。
プリモはなし。
これだけでもたくさんで、彼女は少し残しました。

美味しそうなマグロの注文があったようで、
大きなブロックがでてきたので、写真を撮りにいきました。

この方がシェフ。
写真をとってもいいですか？と訊いたら、
もっちろん！！って感じで微笑んでくださいました。

やっと１０人分のスパゲッティが完成。

番号札を持って、取りに行きました。
すっごい量。

お店は大繁盛でしたが、
ちょっと落ち着かないとというかあわただしい感じがあったし、
前菜はとても美味しかったけど、
スパゲッティは結構塩辛かったです。

私が、前菜４種とプリモ１皿、それに水とヴィーノ１/２Lいただき、
〆て２０エウロと言うのは、魚介レストランにしてはかなり安いです。
新鮮なものを安くたっぷり食べたい人にはこの店はいいかもしれないけど、
店の人とのやり取りを楽しめる店ではありません。
まあ、半セルフサービスですから、仕方がないですね。

外の席もにぎわっていました。


つづく。

ぐら姐さん、みなさま、Buonanotte,

テルモリのジェラート屋のパンナの乗せ方がかわいいです。
イタリアは本当にお菓子の表現のしかたが可愛い！そしてきれいです。

一方で、子どもの誕生パーティの飾りは？？？
クリスマスの飾りでも、他の都市からイタリアに入ると「？？？」と思うことが。
たとえばオランダなどはとても品よく飾っていてAMSからイタリアINだと
その差に「う～む」と思ったことがあります。
イタリアのそれはちょっと間が抜けたというか、、、。
街全体が旧いものを大事にしてるので、こういった飾りくらいははじけたいのかな？
と思うことにしています。

はじめに戻って、本命のジェラートはどんなに美味しそうなのか楽しみです。

　　　写真はピアッツァ・アルメリーナの宿にて、朝食にたっぷりのカフェ・ラッテ