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イタリア!小さなまちと田舎の旅

イタリア!小さなまちと田舎の旅>掲示板

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  • from: ぐら姐さん

    2016年11月21日 18時47分29秒

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    初めてのMonza(’16年夏)

    モンツァという表記を普段見かけますが、
    列車内の案内も、現地の人々も皆モンザと言っていました。
    (実はピサも、現地の人々はピザと言いますね。)
    そういうわけでどちらを書くか迷い、タイトルは原語のままにしました。

    Monzaは、ミラノ近郊にあるまちで、
    モータースポーツファンならば、サーキットがあるまちとしてご存知でしょう。
    私は、モータースポーツには興味無しなのでまちの名を知ってはいても
    訪れようという気持ちがありませんでした。

    ところがシニョレッリさんのサークルで、
    素敵なドゥオーモとドゥオーモ博物館を見て、
    これは行かねば!と思ったのです。

    定刻の10:50にミラノ中央駅に着いたものの、
    ポルタ・ガリバルディ駅発の列車はあるのに、中央駅発は12:27までありません。
    わざわざ余計な交通費を払い、荷物を持ってに移動する気になれず、
    1時間半ほど本を読んで待つことにしました。

    駅構内の本屋の奥には、腰掛けて本を読めるスペースがあり、
    (実はこの店の本をちょっとお試しで読むためなのですが)
    腰掛けることができるのです。

    時間になり、RV(快速電車)に乗車。
    RVはきれいな車両で、充電用のコンセントもありました。


    出発してしまえばなんと11分で到着。

    宿までもすぐで、荷物も引きやすく、
    安く出ていたから選んだ四ツ星ホテルなのですが、
    良いところを選んだと思いました。
    ダブルのシングルユースです。
    キャンセル不可ですが69エウロでした。
    恒例の部屋写真。






    さて、時計の針もそろそろ1時、お腹が空きました。
    googleでスーパーマーケットを検索したら、すぐ近くにあることが判明。
    早速出かけて、部屋で食べられるものを買って来ました。
    なかなか充実の部屋ご飯です。

    茹でポテトの真空パック、
    焼き野菜ミックスの真空パック、
    水と缶ビール

    ガスパチョのカップ、
    サルシッチャ(焼いたもののアルミ皿入りで、電気で温めて売っていました)
    それにブッラータ、
    ヴィーノ・ロッソも1本。


    欲張り過ぎじゃないの?
    ですよねー。
    もちろん全部食べたわけではありませんよ。
    お腹が空いているときに見ると、あれもこれも食べたくなってこの始末。
    結局ポテトは日本まで持ち帰ってしまいました。

    焼き野菜はパックから出すとこんな感じ。

    ガスパチョのカップには、こんな組み立て式スプーンが入っていました。

    しっかり食べて、まち歩きに出かけます。
    それはまた次回。

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コメント: 全13件

from: ぐら姐さん

2016年11月29日 07時02分10秒

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cokemomoさん、

>日本からの往復の日数が勿体無いので、1年に一度20日間と思うこともあるのですが、そうしたら次までの11か月をどうやって過ごしたらいいの〜〜(><)

あはは!本当にそうですよね。
私も基本的には年2回で、7月末からが3週間、12月末からが2週間。
1月上旬に戻ってきてから7月末までの7か月近くが、ものすごく長く感じられますから
11か月も我慢するのはやりきれないと思います。

>今のところ10日間を年に2回で、なんとな〜〜くダンナさんと駄猫の同意が得られてるような気がしていて、それはもう十分にありがたいことなのですが。

そういう気持ち、大切ですよね。
私は、仕事を締めくくってリタイアする時が近づいてきているので、
少しずつ日数を減らしたり、予算を削減したりしていかないと…と思っています。

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from: cokemomoさん

2016年11月28日 19時48分44秒

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ぐら姐さん、imagineさん、みなさま、こんばんは。

ぐら姐さんの23泊25日も、imagineさんの23泊26日も、私にはため息が出るような長い旅行に思えますですよ〜〜〜。
学生の時に3週間を超える旅行をしたのが最後です。

今のところ10日間を年に2回で、なんとな〜〜くダンナさんと駄猫の同意が得られてるような気がしていて、それはもう十分にありがたいことなのですが。
そんなわけで一回の旅行では2か所か3か所に泊まるのが精一杯。
日本からの往復の日数が勿体無いので、1年に一度20日間と思うこともあるのですが、そうしたら次までの11か月をどうやって過ごしたらいいの〜〜(><)

ということで、しばらくはこのペースでちょこちょこ旅行しよっと思います。
imagineさんのホテル、どこも素敵ですね。しかもやさしいお値段!
私は狭くてもしょぼくてもバルコニーがあると嬉しいです。
バスタブよりバルコニーを!
実際にバルコニーで何分過ごすかというと、ほんの短い時間だけなんですけれどね・・

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from: ぐら姐さん

2016年11月27日 21時40分45秒

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imagineさん、

お宿、どこも素敵ですね~。
それなのに安く泊まっていらして。
グランドホテルヨーロッパにそんなに安く泊まれたなんてすごいですね。
時期もあるのかもしれませんが、クーポン利用など、
上手に予約していらっしゃるのですね。
オルヴィエートを再訪するときは、そのお宿に泊まりたいです。

>23泊26日、長いけど9か所の移動はちょっと忙しかったです。

でも、8とか9日間で4か所とか移動する人もいるわけで、
それから見れば、比較的ゆったりしたスケジュールですよね。
私の夏の旅行は23泊25日でしたが、14か所移動しました。
後半がかなり忙しかったので、
次はもっとゆったりしたいと思ったりもしますが、
どのまちにも泊まりたくなってしまって…。
なかなか1か月1か所になんて決断はできません。

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signor imagine

from: imagineさん

2016年11月27日 20時14分37秒

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Monza の駅、私もマルペンサからベルガモの途中通過しましたが、駅周辺は何てことない感じを受けたんですけどね。

今回、ベルガモ、フィレンツェ、ラスペッツィア、シエナ、オルヴィエート、ナポリ、マルタ島、ゴゾ島、ローマ、計9か所に宿泊したのですが、
オルヴィエートのホテルがすごくかわいいお部屋でオーナーの方も素敵、とても暖かく迎えていただきました。
ベッド横の小窓がかわいい!
ポポロ広場に面しています。
夜 窓を開けると近所のお店からライブのジャズが聞こえてきました。



このお部屋で朝食をいただきました。

すご~くおいしいカスタードクリーム入りのクロワッサン、お店の名前を聞いたらmontanucci というパン屋さんだそうでしたが見つかりませんでした。

B&B La Soffitta ダブルルーム シングルユース朝食付きで€45でした。(booking.com)

一番お得~はナポリのグランドホテルヨーロッパ

ダブルルーム シングルユース朝食付きで3,829円(エクスペディア、クーポン利用)

そしてマルタ島スリーマ ホテルプレヴナ

ダブルルームシングルユース ルームオンリー 2,691円 (エクスペディア クーポン利用)

23泊26日、長いけど9か所の移動はちょっと忙しかったです。
フィレンツェで会ったアルゼンチンの方、Airbnbで一か月2ベッドルームを借りていてホテルより安いと言ってましたが、ついあちこち行きたくなってしまうんですよね~

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from: ぐら姐さん

2016年11月27日 15時39分58秒

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Monzaの大聖堂博物館、いよいよ「鉄の王冠」の話です。

テオドリンダ礼拝道の中央に、小さなやや背の高い台が置かれ、
その中に王冠が吊るされています。
でもそれはニセモノでした。

ガイドのシニョーラが、その台の上のガラスケースの鍵を開け、
スイッチを入れるとニセ王冠が上に上がって行き、
それから厳重に鍵をかけられた金庫を引き出して、鍵を開けると
本物の「鉄の王冠」が出てくるのでした。

つまり2重の鍵+入り口扉鍵という厳重な警備の下に保管されているのです。
ルパン3世あたりが意欲を燃やしそうですね。

「鉄の王冠」と聞くと何の変哲もない鉄の輪っかを思い浮かべてしまう私でした。
イタリア語でも、Corona Ferrea(コローナ・フェッレーア)そのまんまなのです。

でもその「鉄」というのは、
キリストの磔刑の時に使用された鉄の釘なのだそうで、
それを叩き延ばし、輪っかにしたもの周囲に、
金と宝石の飾りの金属板を6つ取り付けたものなのです。
現在は直径15cm 高さが5,5cm 重さが535gだそうです。
写真が取れないので絵葉書を買いました。
その絵葉書を撮ったものです。

王冠の内側の真ん中に細い鉄が見えていますね。

現在は、写真で分かるように飾りの宝飾版が6枚ですが、
実際は8枚あったのだそうです。
この王冠は過去にあちこちに持ち運ばれていて、
1324-45年にはフランスのアヴィニョンにまで運ばれたそうです。
その際に盗まれ、2枚の金属板が盗まれ損傷を受けたのだそう。

その後修復されたものの、2枚の装飾板が無い為に
王冠を縮めて、円周を小さくして今に至っているそうです。

この王冠は、聖遺物であるとともに、
代々イタリア国王の戴冠式に用いられたもので、
これにもまた逸話があります。

エルサレムで、キリスト磔刑の際の十字架を発見したのは、
皇帝コスタンティーノ1世の母であるエーレナであるとされていて、
その際に十字架に付いていた釘も発見したのだそうです。

6世紀、時の教皇グレゴーリオ1世がロンゴバルドの王妃
テオドリンダに釘の1本を贈り、
それに対して彼女は、595年隣に聖堂を建設したといい、
これが現在の聖堂の前身となります。
(前回の、鳥のエピソードとはちょっと違う?
それとも建てることはこの釘を贈られて決まり、
場所は、鳥との出会いで決めたのでしょうか。)

テオドリンダは贈られた釘を入れた王冠を打ち直し、
装飾の金属板を付け加えて王冠をつくったのだとのこと。

こうしてロンゴバルドの王たちが代々王冠を用い、
カルロ・マーニョ(フランク王国の国王シャルル・マーニュ)が775年に受け継ぎ、
以後19世紀までイタリア王の戴冠に用いられました。

王冠が小さくなった後は頭にかぶる事が出来ないため、
いわゆる形として頭にのせ手で支えたそうで、
ナポレオン・ボナパルトが1805年にミラノで行った戴冠式の時に、
この形で戴冠したのだそうです。

イタリア統一後に国王となったサボイア家は、
この王冠を用いていないとのこと。

おまけの話です。
1993年にこの王冠は科学的検査をされ、その結果、
釘は、1345年に破損箇所が修復された折に使われたと思われる金属で、
鉄ではなく銀であると判定されたそうです…

そんなことは、ドゥオーモ博物館にとっては、どうでもいいのでしょうね。
テオドリンダによって作られたこの美しい小さな王冠は、
このドゥオーモの宝物として、厳重に守られ、
こらからずっと、このように厳かな見せ方をしていくのでしょう。

テオドリンダ礼拝堂を見終えてから、ガイドなしで博物館内を見て、
こちらもけっこう見応えがあったので、
再入場ができることを確認してホテルに戻ってチェックアウト。
荷物を預けて再入場し、じっくりと見ました。

これは、順番が前後しますが、
ホテルにチェックインした時に部屋の机に置かれていた物。
瓶の中身は、キャンディーのように包んであるフルーツゼリーでした。

手紙の宛名にMr.と書かれているのはちょっとちょっとだけど、
こんなちょっとした気遣いは嬉しいです。

さて、駅に着き、パニーノで昼食を済ませ、13:27発の列車に乗りました。
あまり時間がないのに食べたので、最後はぎりぎりで、荷物を持って階段を下り、
ホームへの上るのもエレベーターを待つ時間の余裕もなくて
階段を急いで上っていたら、青年が「手伝いましょう」と声をかけてくれて
荷物を持って駆け上ってくれました。
列車に乗ると間もなくドアが閉まり、何とか間に合いました。
その青年は、同じ列車に乗る人ではなかったのに、
私を手助けしてくれたのでした。
イタリアを旅しているとこういう親切に度々出会い、幸せな思いになります。

日本人にそういう気持ちが無いわけではないのでしょうが、
声をかけることに躊躇してしまうことが多いのかもしれません。

最終地、ミラノへと向かいました。(Monza編これにておしまい)

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from: ぐら姐さん

2016年11月27日 14時33分39秒

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フラさん、

いやあ、半分も分かりませんでした。
いつ生まれたとか、結婚したとか、亡くなったとか、再婚したとか、
そういうのは分かるんですが、国政事情とか国同士の争いとか、
大過去を使ってペラペラ話をされると、ちんぷんかんぷん。
でも、フレスコ画が美しかったので、
じっくり見ながら分かるところだけ聞いていました。

Monzaは、大聖堂とその博物館、そしてカッロビオーロ教会を見るだけでも
行く価値はあるまちだと思います。
関西からミラノ行き直行便が復活するといいでsね。

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フラ

from: フラさん

2016年11月27日 08時55分28秒

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〉これを全部イタリア語で聞いて分かったわけではありません。

この一言で安心しました。やれやれ😊
だってそうでなくてもいつも凄いぐら姐さんですからねぇ、
こんな長~くしかも入りくんだ物語のイタリア語解説を瞬時に理解出来るんだ~、と。(笑)

Monza、私も是非行きたいと思ってしまいました。
関西からの直行便がなくなってしまい、暫くミラノに足を踏み入れてないのですが、経由便で行こうかなぁ。

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from: ぐら姐さん

2016年11月26日 22時07分33秒

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Monzaのドゥオーモ博物館の集合場所に行きました。

11時のガイド付き鑑賞に参加しました。
(外に出るまでは写真撮影禁止なので、画像無しです)
一番のお宝「鉄の王冠」は、ドゥオーモ内のテオドリンダ礼拝堂にあり、
テオドリンダ礼拝堂の入口に鍵がかかっているので、
これに参加しない限りは見ることができません。

ガイドのシニョーラが、鍵の束を持ってやってきて、
私たちはぞろぞろとついて行きました。
礼拝堂の内部は、暗くて見えず、鉄の扉をシニョーラが開けて、
灯りを点けると見えるのでした。
皆が中に入ると、また施錠。

うわあ… 礼拝堂の壁は、ぐるりとフレスコ画で囲まれています。
テオドリンダの物語が描かれているのです。

さて、そのテオドリンダ(Teodolinda)ですが、
570年ごろ、バイエルン公と、ロンゴバルド王の娘との間に生まれました。
18歳で当時のロンゴバルド王アウターリ(Autari)と婚約しました。
アルプスのすぐ向こう側で、同じくフランク族の攻撃に悩む彼らと手を組むための
政略結婚だったそう。

結婚の前にひそかに将来の花嫁に会いに来たアウターリ一行を、
それと知らずに歓待するテオドリンダが描かれている場面や、
589年5月15日、ヴェローナ近郊のサルディという地で行われた結婚式の場面、
などが描かれていました。

フランク王国とビザンチン帝国にはさまれた北イタリアで、
それまでバラバラになりがちだったロンゴバルディの各地の公爵をまとめ、
王国強化をはかる目的もあって、
この結婚を機に、王の拠点がヴェローナ(Verona)に定められました。
それはロンゴバルド族が支配する北イタリア平野部の中心地にあり、
かつ、バイエルン地方からブレンナー峠を越えてイタリア半島へ入る際の
到着点でもあったためとのこと。

しかしながら、フランク族はアルプスを越えヴェローナに迫り、
王家はパヴァアに逃亡を余議なくされた末、
590年9月5日、王アウターリはパヴィアで客死してしまうのです。

アウターリの死後、「女王」テオドリンダは、
当時のトリノ公であり、亡きアウターリのよき協力者でもあった
アジルルフォを再縁の相手、かつ王位後継者として自ら選びました。

今度の結婚式は590年秋、パヴィアにて行われました。
結婚の儀の前に、同じキリスト教でも、アーリア派の信者であったアジルルフォの、
カトリックへの改宗のための洗礼式も行われたそうです。

翌591年、アジルルフォは正式にロンゴバルド王の称号を得、首都をミラノに移し、
一方でテオドリンダの意向で夏の避暑地としてMonzaが選ばれました。

595年、Monzaがテオドリンダを大切にするきっかけとなる事件が起きました。
ある時オークの木の下で休んでいたテオドリンダのもとに鳩が飛び入り、
"Modo" (ここ)と示すと、テオドリンダは、"Etiam" (はい)と答えたそう。
その2つの単語をつなげると、 "Modoetia"(Monzaの旧名)になるというわけ。
鳩は聖霊で、聖霊がテオドリンダに、ここに聖堂を建てるよう示唆し、
それがそのままモンツァという地名になった、ということだそう。

フランクとビザンツに狙われ、
また、カトリックのローマ人とアーリア派のロンゴバルド族という対立の中で、
公爵たちの反乱も退けたテオドリンダとアジルルフォは、
ロンゴバルド王国を固めていきました。

616年にアジルルフォが亡くなると、
幼くして王位についた息子アダロアルドの摂政として
テオドリンダが引き続き実権を握りました。
この時期、テオドリンダはカトリックへの依存を強めるが、
これはアーリア派の公爵たちの反発を買うことになりました。

王の姉グンデペルガの夫、トリノ公アリオアルドは、
625年に謀反を起こし、アダロアルドは廃位に追い込まれて
26年に短い生涯を終えてしまいました。

翌627年1月22日、息子の後を追うように亡くなったテオドリンダは、
夫アジルルフォと息子アリオアルドのそばに葬られたのだそうです。

その後1308年に彼女の霊廟は整理されて、遺体は新たな棺に納められました。
現在はドォーモの「テオドリンダ礼拝堂」内に安置されています。

と、かなーり長いお話が、周囲のフレスコ画と共に紹介されました。
(これを全部イタリア語で聞いて分かったわけではありません。
帰国後調べてみて、聞いた話と合わせて納得という感じでした。)

絵の写真を撮れなかったので、
博物館入口にあったポスターの写真を載せます。

ロメッロで出会うアジルルフォとテオドリンダの絵の右半分、
アジルルフォの部分。

左半分の、テオドリンダの部分。

そのアップ。

この絵は、15世紀中盤ザヴァッタリ・ファミリーとその工房によって
描かれたものだそうです。

15世紀中盤といえば、
フィレンツェではルネサンス文化が大きく花開き、金塗りの背景から解放され、
聖書の物語でも自然の空間の中に描くのが主流になる頃ですが、
ここではまだ、背景は金で塗り込められています。
でも、花模様になった部分がうっすらと漆喰で盛り上げた上に色が塗られて、
まるで錦織りのような効果を生み出しています。
こういった芸の細かさが、まさに国際ゴシックの特徴の1つなのだそうです。
北イタリアにおける後期ゴシック、または国際ゴシック様式を代表する作品となっているそう。

鉄の王冠については、またいろいろ面白い話があるので、
また次回。

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from: ぐら姐さん

2016年11月25日 19時21分48秒

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今朝のカッロビオーロ教会の続きの写真を少し載せます。









それほど大きな教会ではありませんが、見応えたっぷりで、大満足でした。
教会の前の広場に数本だけ、オリーブの木がありました。


教会のものなのでしょうか。
きっと秋には収穫して、漬けるか搾るかするのでしょうね。

少し行くと、サン・ピエトロ・マルティーレ教会がありました。

開いていたので入ってみることに。
入口のルネッタ。


中では、青年がオルガンの練習をしていました。
遠目から写真を撮ったつもりだったのに、ありません。
簡素な教会でしたが、フレスコ画がある部分もあり、
オルガンの音色を聞きながらの鑑賞は、それなりに楽しめました。





外観は、この角度から見た方が美しいですね。

さて、そろそろドゥオーモ博物館の集合場所へと向かいます。

隣接していた建物を解体すると、繋がっていた部分はこんな風になるのですね。



↑こんな普通の建物に、こんなフレスコ画

さて、いよいよ見学です。(つづく)

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from: ぐら姐さん

2016年11月25日 07時15分43秒

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Monzaの1泊が明けました。
朝食を済ませ、9時少し前からまち歩きに出ました。
宿のチェックアウトは12時。
それまでに見たいところを回ります。

とにかくドゥオーモへ。
途中のサン・ミケーレ・マッダレーナ教会。

ここは、私の好みではなかったのですぐに出ました。
ドゥオーモ広場のこの小さな塔は何だか知りませんが、
男性が腰掛けてスパートフォンをいじっていました。

ドゥオーモが開いていました。

入口の上には、例の「慈しみの特別聖年」のイラストが。

残念、内部は撮影禁止でした。
入口から1枚だけ撮りました。
フレスコ画、祭壇画など見どころが沢山あるのに、本当に残念。

ここで歴代のイタリア王の戴冠式が行われていたため、
そういった意味でイタリアのドゥオーモの中では重要かつ有名なのだそうです。
戴冠の王冠は「鉄の王冠」と呼ばれ、これはドゥオーモ博物館にあります。
内部は荘厳な感じでしたが、じっくり見るのは後回しにして、
ドゥオーモ博物館へと向かいました。

チケット売り場に行くと、博物館だけならいつでも入場可能だけど
「鉄の王冠」はドゥオーモのテオドリンダ礼拝堂に置かれていて、
それはガイド付きでないと入れないとのこと。
初回が11時からだとのことで、そのチケットを購入し、
先にまち歩きをすることにしました。

ランブロ川の方へ向かいます。
地図には、「Torre Medivale di Via Lambro」(ランブロ通りの中世の塔」があるのですが、
通りからは見えません。
こんな小さな路地を入って行くのでした。

見えました。

なあんだ、これだけのようです。
それでもそれなりの趣はありますね。







どのまちにもありそうな通りの名前

その脇道に、雰囲気のよい建物と言うか入口が。


裏に回ってみました。



分かりました。結婚のあれこれをコーディネートするところでした。
リストランテかなあなんて、入口の感じから思ったのですけれど。


これがランブロ川でしょうか。この辺りで合流していました。

橋を渡ったところに教会があったので入ってみました。

カッロビオーロ教会です。
シニョレッリさんのサークルで、
「13世紀のフレスコ画や13-15世紀の祭壇画がある」と紹介されていましたので
迷わず入りました。
ファサードが新しい印象なのは、18世紀の修復によるものだそう。

内部は、本当にいい感じ。














もう時間がないのでこのぐらいにしておきます。
作者や絵の名前も分かったら、後で追記しますね。
こんなに素敵な空間を独り占めできて、とても贅沢なひとときを過ごしました。

(実は独り占めではなく、こんなところに1人いらっしゃいましたが)

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from: ぐら姐さん

2016年11月23日 23時54分12秒

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toorakさん、

はい、今まで足が向かなかったのがもったいないぐらい、
Monzaはいい感じのまちでした。

>ミラノ周辺の町には、南出身の人達が多く住んでいると聞いたことがありますが、だからこういったナポリのお店もあるのかもしれないですね。

本当にそうなのだと思います。
トリノも同様のようです。
市場では、南伊風のパンも売っていましたし。
私もまた行きたいです。

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toorak bike

from: toorakさん

2016年11月23日 10時12分44秒

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ぐら姐さん

Monza、落ち着いたとても素敵な町ですね。
ミラノ周辺の町には、南出身の人達が多く住んでいると聞いたことがありますが、だからこういったナポリのお店もあるのかもしれないですね。
このお店もいい感じです♪
Vareseに住んでいる知り合いが、今度このMonzaに引っ越しすることになったので、私も近々行ってみたいと思います。

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from: ぐら姐さん

2016年11月23日 09時48分43秒

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8月11日にトリノで友人たちと別れて以来、
ローマ、ブロンテ、エンナ、カターニア、カルタジローネ、カターニア、
モンテファルコ、フィレンツェとずっと1泊ずつで転々として疲れていたのでしょう、
部屋で昼食を食べたら、睡魔に襲われ昼寝をしました。
起きたらもう夕方。
それから夕食を食べるのによさげな店を探しつつ、散歩をすることにしました。

ホテルのすぐ近くの広場。

その右側には、老舗デパートのラ・リナシェンテ。
リナシェンテと言えば私にとってはミラノのドゥオーモ脇のデパートなのですが、
ここはミラノとは違う素敵さがあります。

メインストリートに入りました。

教会の鐘楼が見えます。

サンタ・マリア・イン・ストラーダ教会でした。



ドゥオーモは、この通りから少し入ったところにありました。
残念!ファサードが修復中...






こんな時間では、当然扉も閉まっています。










閉まってはいましたが、明日中を見るのが楽しみです。
つづくドゥオーモ博物館ももちろん閉まっています。
(入口はこの奥)

またメインストリートに戻ります。

アレンガリオという名の、13世紀に建てられた古い市庁舎です。

地上階は、吹き抜けです。

食べる店を探しながら、この周辺をぐるり。

なかなか食べるところが見つかりません。
カフェはあって、アペリティーヴォをしている人たちはいるのですけれど。

脇道に1軒、賑わっている店が見えました。

行ってみたら、「カプレーゼ」というナポリ料理の店でした。
北に移動してきたのですから、地元の料理を食べたい気持ちはありましたが、
夏休みのシーズンでは、開いている店は稀だろうし、
もともとナポリ料理は大好きなので、この店に入ることに決定!
まだイタリアの夕食時としては早い時間帯なので、
外の賑わいほどに中は混んでいませんでした。


メニューは私の好きなものばかり。


他にも、いろいろ。
迷った末に決めてオーダーをすると、食前酒のスプマンテが運ばれてきました。

ピッツァではなく、ちゃんとした食事をする人に1杯ずつ振舞われるようです。

アンティパストの花ズッキーニのフリットが来ました。
リグーリア、ピエモンテにいる間に、花ズッキーニを買って
自分たちで作っていっぱい食べたけど、揚げ物にするほど油も粉もなかったので
いつもソテーしていました。
だから、挙げたものが無性に食べたかったのです。

美味しい!
断面です。中身より皿の上の野菜に焦点が合ってしまっていますが...

ホールで一番きびきびと働いていたオジチャン。
ここの制服、店の名前にぴったりの青白の太い縦縞の前掛け。
左腕のBIRRA MORETTEIの刺繍はピッツェリアならでは。

パンと一緒に出て来た素のピッツァ。これもまたもちもちで美味しい!

プリモは、魚介のリゾット。

美味しい!!!
魚介のパスタも、リゾットも、パスタや米が魚介の出汁を吸って、
とっても美味しくなるのですよね。
だ~い好き!
これ、東京辺りで出てくる量の2~3人前はあります。

1/2Lの白と共に、おいし~く完食。
お腹いっぱいで、ドルチェはパス。
カッフェで〆て宿に戻りました。

Monzaに行ったら、また行きたいお店です。

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