Pranzo di Natale（クリスマス・ランチ）

午前中の観光とまち歩きを終えて、
この日のメイン・イベント、クリスマス・ランチを食べに行きます。
12月25日は、お店はほとんど休みだけど、
特別なランチを催している店があって、
ほとんどが家族、一族ですが、中には友達同士で予約して食べに行くのです。

1か月前ぐらいから検索して予約していました。
調べ不足でもっと街中だと思っていたら、郊外だったので
いったんペコさんたちの宿に戻り、
宿に置いてあったタクシーカードを見て電話してみました。
ところが、遠くまでお客さんを乗せていて無理だと言われてしまい、
駅のタクシー乗り場まで行ってみることに。
12月25日だからねえ、無理かもねえ…
なんて行ってみたら、いました！しかも何台も！！！
アンコーナすごいです。

そう言えば、アンコーナについて何も書いていませんでした。
古代ギリシア人によって築かれた都市に起源を持ち、
中世には海洋共和国として繁栄したまちです。
今でも、クロアチアやギリシャへの船がここから出ています。

さて、無事タクシーに乗って、郊外のレストランへ。
海に並行して小高くなっている辺りを走るので
ずっと右側に海が見え、近くにはオリーブ畑がたくさん見え、
目に気持ちの良い景色でした。

10分ほどで着いて、車を降りました。

矢印の方へと進みます。

オリーブ畑の中にあるオリーブ農園のリストランテです。

ちょうど予約の1時です。中に入ります。

明るく感じの良い店です。

私たちのテーブルは、左側。アキヤンが写真を撮っています。

テーブルのナプキンリングは、紙に印刷されたこの日のメニュー。


まずは、プロセッコで乾杯。

パン。

この角度ではちゃんと見えていないのですが、
奥に乗っている3枚の薄切りパンは、ピッツァ・フォルマッジョと言って、
サクッとライトな口当たり、チーズの姿は見えませんが、
リッチなチーズの味がして、とても美味しかったです！
（これと同じタイプのパンをこの後イエージで見つけました。）

ヴィーノは赤・白置かれて、無くなると次のボトルを運んでくれました。

前菜は、「マルケのハム・サラミ・チーズ盛り合わせ、クレーシャ・デル・モンテフェルトロと共に」

これがクレーシャ・デル・モンテフェルトロというものらしいです。

もう1品、オリーヴェ・アスコラーネ。

アキヤンはこれを始めて食べて、感激していました。
ほんとに、私もこれは大好きなお料理です。

店内は、華やかな話し声で賑わっています。

プリモは、カペレッティ・イン・ブロード・ディ・カッポーネ・デル・カルミネ。
長い名前ですね。
カペレッティは、包みパスタ

カルミネは店の名前、カッポーネは去勢した雄鶏。
つまりカペレッティ・イン・ブロード・ディ・カッポーネ・デル・カルミネは
当店の去勢した雄鶏のブイヨンに入ったカペレッティということになります。
このレストラン、オリーブ畑を持っているだけでなく、野菜も育てていましたから、
もしかすると鶏も飼っているのかもしれません。

このブロードがしみじみと美味しくて、
一口食べては美味し～い、と言いながら食べたのでしたが、
大きなポットを持って回って中華料理のスープのようにお替りを注いでくれるので、
思わずお替りをしちゃいました。

セコンドは、茹で肉いろいろ、グリーン・ソース添え、ほろ苦蒸し野菜

こちらが野菜。（みんながだいぶ取ってから撮りました。）

1人分を入れた私のお皿。

プリモをお替りしたので、もうお腹いっぱい。
みんなそんな気持ちなのに、セコンドがもう1皿あったのでした。
メニューを見て知っていたのに、食べているうちに忘れてしまっていた！！！
でも美味しそう！
豚肉のオレンジ煮、ポテトのトルティーノ添え

最後のドルチェは、パネットーネ、ティラミスクリーム添え。

たっぷりと時間をかけてのんびり全部食べました。
ドルチェの時間に、シェフが各テーブルに回ってきてご挨拶。
一緒に写真を撮らせていただきました。（ここには載せませんけど）

その後、各テーブルにパネットーネが1個ずつ配られました。
（ここのはパネットーリオという名前でした。ここのオリーブ畑で採れたオリーブオイルを使っているのでしょう。）

時計を見れば、もう4時半。
車を呼んでもらって帰りました。
車で来た人たちは、どんどん帰って行って、私たちが最後なのでした。

このランチ、飲み放題付きで45エウロ。
なかなかいいでしょ。
とっても幸せなクリスマス・ランチでした。
それぞれ、ここのオリーブオイルその他を買って自分土産にしました。

ペコさんちの部屋に戻って、パネットーネを4等分。
お腹がいっぱいで、お茶を飲んでおしゃべり。
その後は自分たちの部屋に戻って、夜は、そこらにあるものを適当に摘んで寝ました。

12月25日午前中にアンコーナのドゥオーモを見て、
まちの中心部へと戻る途中で、素敵なヴェネツィア風の建物に目が留まりました。
パラッツォ・デル・セナート（上院議事堂）という名前です。
かつてそうだったということなのでしょうか？よく分かりませんが、
とりあえず、建物が美しいことは確か。



↑の唐草模様のような横に渡してある飾りの両端には、
こんな顔が横にしてつけてあって。

もう一方にも。

入り口は横にあるようで、入ってみてみたい気がしますが、
閉まっているので無理。

さらに歩いて行くと、サンタ・マリア・デッラ・ピアッツァ教会の裏に出ました。
後陣です。　
もちろん表に行きました。
前日よりは、良く撮れました。

素敵なファサード。

細部がまた素敵なんです。







カッパみたい。


目や点々に見える黒い穴は、かつては色石が嵌め込まれていたようです。
↓これには残っています。




分かる人しか分からないでしょうが、
その昔の「ガキデカ」に出てきた八丈島のキョンに似ている！とみんなで話しました。

調子に乗ってたくさん載せてしまいました。
もっともっとあるのですが、ひとまずこの辺りで止めておきます。（つづく）

アンコーナのドゥオーモ（サン・チリアコ大聖堂）に着きました。

開いていたので、今のうちに！と中に入りました。

ミサが始まったばかりでした。
ミサの邪魔にならないところだけちょこっと、ということで地下のクリプタへ。

サン・チリアコの墓があります。

内部は今度見ることにして（nasakuraさんと後日訪れました）外に出ました。
外をじっくり見ることに。

















横にも入り口がありました。




横にあるこの家は、教会関係者の家でしょうか。




鐘楼は少し離れています。

私たちが外回りを見ている間も次々と車がやってきて、周りに停められないと
少し下りた辺りに停めて、ミサに遅れたオジサマ方が降りてくるのでした。
敬虔なクリスチャンというよりは、
クリスマスのミサにはとりあえず顔を出さなきゃね、という感じの人たちでしょうか。
そんな車の横を歩く猫。

そろそろ下界に下って行きましょう。（つづく）

アンコーナ、12月25日

クリスマスの日の朝。
7時起床。
部屋には、メルフィーの時と同様に、朝ごはん用の甘いものいろいろ、
冷蔵庫にはヨーグルト、ジュース、牛乳がありました。
それらを食べて、9時出発。
ペコさんたちのアッパルタメントに寄って、駅へと向かいました。

25日は観光らしい観光は諦めているのですが、
ドゥオーモは見られると思い、でもドゥオーモは結構遠いし、山の上だし。
ということで（この日はバスも運休かも知れないけど）念のため駅のバス乗り場に行きました。
動いているようです。

動いているようです。
やってきたバスに、ドゥオーモへ行くか訊いたら、
どこだかの広場で降りなさいと言われ、
とりあえず乗りました。
そして降ろされたのは、昨日のメインストリートと結構近い広場。
移動観覧車？

営業しています！

乗り換えのバスの乗り場を探します。

でもすぐには来ないみたいで、ここからは歩いて行くことにしました。

サン・ピエトロ門。
13世紀のものだそう。

お店のウィンドウを覘きながらのんびり歩きます。

この白いツリーには、白い象！

サン・フランチェスコ・アッレ・スカーレ教会があるところに出ました。

ここには、ロレンツォ・ロットの祭壇画があるはず。
これもシニョレッリさんのブログで予習済み。
中に入ります。

新しく見えるのは、1953年に行われた修復によるものだそう。（シニョレッリさんのブログより）
これがロレンツォ・ロットの「聖母被昇天」



かわいらしいプレゼーピが飾られていました。


外に出ました。

教会の下にある店。

さらに上って行きます。
い～い天気！




やっと、見えてきました。

つづく。

cokemomoさん、

やっぱり！
サンタ・マリア・デッラ・ピアッツァ教会はすごくいいですよね。
翌日じっくり見て、その後nasakuraさんと合流してからも行ったんですよ！

＞街はブラックフライデーに重点が！
＞アメリカの真似なんかしなくていいのに、、

ほんとにねえ。
近頃はハロウィンまでやっているらしいですよ。

＞市立美術館は私からするとけったいな作品も多かった

ほんとにねえ。
バンバンすっ飛ばしましたわ。

ぐら姐さん、みなさま。こんにちは。

アンコーナのサンタ・マリア・デッラ・ピアッツァ教会、いいですよね！
秋の旅行で見た教会の中で一番のお気に入りでした。
私はあいにく中に入れなかったのですが（次回は入りたい）外側の装飾だけでももう堪らん状態でした。
こんなモザイクのカケラだけでも「でへへ〜」です。

ガリバルディ通りの赤い絨毯は木曜日はまだなくて金曜日には敷かれていました。
クリスマスツリーも準備中で、街はブラックフライデーに重点が！アメリカの真似なんかしなくていいのに、、

市立美術館はシニョレッリさんのサークルで予習ができて本当に助かりました。私からするとけったいな作品も多かったので、クリヴェッリに会う前に遭難してたかもしれません。

アンコーナ到着日の夕方

無事ペコさんアキヤンと合流を果たし、市立絵画館の方へと向かいました。

突然目の前に現れ、素敵！と思わず声が出てしまうこの建物は、
サンタ・マリア・デッラ・ピアッツァ教会。

開いていたのでみんなで入ったのですが、
私はその前に全体を撮りたくてちょっと離れて見ましたが、

目の前がすぐ道路でこれ以上は無理。
中は、がらんとしていて、何かの展示をしていました。

翌日の明るい時間にまたじっくり見ることにして、絵画館へ。
シニョレッリさんのブログで下調べはしていましたから、
早速、目当ての階へとエレベーターに乗りました。
入り口は－４階で、私が見たい作品のほとんどは1階にあるはず。
エレベーターを降りて最初に観たのがクリヴェッリの「聖母子」

私が写真を載せるまでもなく、シニョレッリさんのブログに
この市立絵画館のことは6回に分けて、美しい写真が掲載されていますので
興味のある方は是非ご覧ください。
http://luca-signorelli.blog.jp/archives/cat_353793.html
この絵画館は、古いものと新しいものとがごちゃ混ぜ展示されているので、
訪れる際は、事前にこのブログで学習していくとよいかと。
お陰様で、観たいものだけ見て、あとはすっ飛ばして外に出ました。

少し夜のまち散歩。
お店がずらりと並ぶジュゼッペ・ガリバルディ通りにはたくさんの星が降っていました。

１つずつぶら下がっているのがとてもきれい。

まちの人のお散歩タイムなので、わんさか人が湧いてきています。
小路にも星。

交差点には大きい星

毛が短くスリムなワンコは、寒がりなのでしょうか、
服を着て心地よさそうです。（って、ほんとかしら）

突き当たりの広場にはツリーが。


この日の夜散歩はこのぐらいにして、おしゃべりをしながら
結局帰りも駅近くの宿まで歩いたのでした。

晩ご飯は、ペコさんたちのアッパルタメントで。
先に到着した2人が、買い物をして用意しておいてくれたのです。

サラダとハム・サラミ類とローストチキン。
パンとチーズもありました。
クリスマスだからチキンを買ったの、という二人の発想は日本的というかアメリカ的というか。
イタリアは違うんですけどね。
まあ美味しかったからよしです。
ヴィーノもいただいて、徒歩1分の距離の私たちの宿に帰りました。