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イタリア!小さなまちと田舎の旅

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from: ぐら姐さん

2006年07月26日 18時54分58秒

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パラッツォ・アドリアーノ

このところ、歩き方掲示板に、パラッツォ・アドリアーノに行きたい、と書いていらっしゃる方をちらほらと見かけるので、このまちを取り上げることにしました。映

 このところ、歩き方掲示板に、パラッツォ・アドリアーノに行きたい、と書いていらっしゃる方をちらほらと見かけるので、このまちを取り上げることにしました。

 映画「ヌオーヴォ・チネマ・パラディーゾ」(ニュー・シネマ・パラダイス)を見た人なら、一度行ってみたいと思う、あの広場のあるまちです。

 最初に行ったのは、2003年。そのときは、パレルモからバスで日帰りしました。2度目は昨年の夏。友人が車を運転してくれての立ち寄り。今日は、2003年のときのことを書きます。

 ローマから早朝の便で友人1人と共にパレルモに飛び、翌日の同じ便で合流する友人2人を待つ間、日帰りで行ける!と思い立ちました。日本で事前にネット検索して、バスが1日に2便あることが分かったからです。

 そのバス、1つはなんと6:30発。当然ローマから飛んだ私たちは間に合いません。次が11:30発で、片道2時間40分。戻りのバスも当然1日2便しかありませんから、35分間広場に滞在して戻らないといけません。少しでも滞在時間を多くしたいので、途中までしか行かないバスに乗り、その先はタクシーで行こうと決めていました。

 ところがバスの終点の町にはタクシーなどないのでした。バスの切符はそこまでしか買っていないし、店はすべて昼休みに入り、続きの切符は買えないし…。困った…

 そのとき私たちを乗せてきてくれた運転手は、仕事が明けてアグリジェントに帰るところだったのですが、パレルモからパラッツォ・アドリアーノに行く2本目のバスが来るまで私たちにつきあってくれて、来たバスの運転手に「この人たちはパラッツォ・アドリアーノへ行くんだが、切符を買い間違えたんだ。なんとかしてやってくれ。」と頼んでくれたのでした。

 彼は「ノープロブレム」と一言。そして、タダで終点のパラッツォ・アドリアーノまで乗せてくれたのです!

 やっとのことで目当ての広場にバスが着いたときの感動といったら!!!

 頭の中に、エンニオ・モリコーネのテーマ音楽が流れ、映画と同じシチリアの光の中、広場の真ん中に立ち、ぐるりと体を回転させて辺りを見回しました。

 結局、パレルモを11:30発のバスに乗ったのだから、35分しか広場にいられなかったのかって?

 いえいえ、シチリアのバスは、時刻表など無視するかのごとく道が空いていればビュンビュン飛ばし、なんと30分以上も早く到着したので、1時間以上楽しめたのでした。

 本当に小さなまちなので、1時間ちょっとで、広場や近くを見た後、バールでビールを飲む余裕もありました。

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from: ぐら姐さん

2006年07月27日 20時47分48秒

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「ヌオーヴォ・チネマ・パラディーゾ博物館」

 以前、歩き方の掲示板にも書いたのですが、初めての方もいらっしゃると思うので、こちらにも書いておきます。

 昨夏のことです。4人のうち2人は2年前に1度訪れているのですが、それでもまた行きたい思いがあり、今回は、映画の音楽を準備して、広場で聞こうということになりました。

 広場に着き、「ニュー・シネマ・パラダイス」の博物館(小さな展示場)を訪れたら、開館は水曜と金曜のみ。しかも14時〜18時(16時だっかな?)。

 今日は火曜日、また駄目だ…と思ってガラス窓から中を覗き込んでいたら、1人の男性登場。「中を見たいの?」と声をかけてきました。その手には、すでに鍵の束があるではありませんか。

 そして、ドアを開けてくれたのです。中に入ると、撮影当時の写真がたくさん展示してあります。用意した曲を聴きながら、それらをつぶさに見ていたら、自然に涙がでてきてしまいました。彼(中学の音楽教師で、名はフランチェスコ)が、それを見てこんなので泣くようだったら、奥の博物館を見たらもっと感動するよ、とそちらも開けて案内してくれたのです。(はじめに開けてくれたところは博物館ではなかったらしい。)

 博物館もたいして大きなところではありませんがもっと興味深い写真がたくさん展示してありました。写真の写真を夢中になって撮っていると、今度は、ずっと前にダイアモンド・ビッグ社で出していた雑誌「トラベル・フロンティア」創刊号に出ていたこの村の村長さん(写真)がやってきました。

 ひとしきりお話を伺った後、みんなで写真を一緒に撮り、日本に帰ったら、多くの人にこの村のことを伝えてくださいねと、A3サイズの映画ニューシネマ・パラダイスの広場の絵や、本当のパラッツォ・アドリアーノの絵、カレンダーなどをセットにして大きな封筒に入れたものを4人全員にプレゼントしてくださいました。

 それだけでも感動だったのに、フランチェスコが、村を案内して歩いてくれ、ここがアルフレードが腰掛けていた場面を撮影した階段、ここが、マンマがトトのお尻を叩いた場面を撮影した小路、と教えてくれたのです。

 最後に、お昼を食べるなら、僕の兄のやっているレストランがあるから、そこがいいよと連れて行ってくれました。後でそこで食べる約束をし、お礼を言って彼とも別れた後、広場に戻って大撮影会。

 その後、バールでビールを飲んで一息ついていたら、バールのオバチャンが、あななたち、お昼を食べるなら○○○がこの村ではいちばん美味しいのよ、と教えてくれたのが、さっきフランチェスコが案内してくれた店だったので、安心して、食べに行きました。

 明るく小ぎれいで、本当に美味しい店で、私たちのテーブルの給仕をしてくれたのが、16歳の息子リコ君。彼は、好奇心旺盛で人懐こい子で、自己紹介から始まり、いろいろなことを私たちに話したり、聞いたりしてきました。

 お腹一杯になり、ドルチェは食べないと言おうとしたら、小サイズのカンノーリ(リコッタチーズのクリームを詰めた焼き菓子)を
「僕からのプレゼント」と言って、サービスしてくれたのでした。

 去年の旅の中で一番幸せな日でした。

 さて、明日からしばらく旅に出ますので、3週間ほど書き込みを休みます。他のメンバーの方がいろいろ書いていてくださると嬉しいのですが… では、行ってまいります!Ciao,ciao!

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