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イタリア!小さなまちと田舎の旅

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from: ぐら姐さん

2009年03月20日 12時53分31秒

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モンタルチーノ

先日、モンテプルチャーノのことを載せましたが、初めて行ったのは、'98年夏にモンタルチーノに滞在していたときのことでした。私の、アグリトゥーリズモ初体

 先日、モンテプルチャーノのことを載せましたが、初めて行ったのは、'98年夏にモンタルチーノに滞在していたときのことでした。私の、アグリトゥーリズモ初体験の場所です。

 当時、アグリトゥーリズモに関する情報が少なく、インターネットのサイトにもそれほど出ていなかったし、ガイドブックにも、アグリトゥーリズモというものがあることは書いてあっても、具体的な名前や場所は挙げられていませんでした。おまけに私は運転しないので、車で行くところがほとんどの中から、公共交通機関を利用して行ける所を探すのは、けっこう大変なことでした。

 千厩ともゑさんの「トスカーナ田園ホテルのめぐみ―中部イタリア・アグリツーリズモの旅」という本で見つけたのが、このアグリで、ここなら何とか公共交通機関で行けるかも!と思い、ファクスで連絡を取りました。まだWebサイトにHPを持っていなかったのです。

 当初2人の予定が、途中で友人夫妻も行くことになって4人いたので、シエナからバスで行こうと思っていたところを、奮発してタクシーで向かいました。

 部屋のこと、宿泊日数のこと、当初2人の4人になったため部屋を変更してもらったりもして、何回かファクスのやり取りをしているうちに、ここの女主人と知り合い感覚になり、タクシーを降り立ったところに立っていた女主人に「とうとうここに着いたわ!」と言ったら、両手を大きく広げて、抱きしめてくれたのでした。
 

 ここが母屋で、用があるときは、ここに声をかけに行きます。 
 でも、実はここは女主人のご両親が暮らすところで、彼女達家族はちょっと離れたところに住んでいることが、後でちょっとしたハプニングがあったときに判明したのでした。

 それにしても壁面の電話マークが何とも懐かしい感じですね。今やイタリアも日本も皆携帯電話を利用しているので、公衆電話は殆ど役に立っていない状態ですからね。

 さて、私達の部屋は、この写真のバックに見える建物の地上階部分。ダイニングキッチンと寝室とシャワールームがあります。寝室には友人夫妻が寝て、私ともう1人の友人は、ダイニングルームの横のリビング部分にあるソファーベッドで寝ました。
 

 着いた日は、シエナのスーパーでたくさんの食材を調達して行きましたので、あれこれと料理を作って、さあ食べようというときにワインが無いことに気付き、ワインを売ってもらいに母屋へ行きました。

 そうしたら、おじいちゃん(女主人のお父さん)が出てきて、「娘達はもう自宅に帰ってしまったから、売店を開けることはできないんだよ。」と言うのです。あらら…飲み物が水だけなんて…。と私達が困っているのを見て、おじいちゃんは、晩ご飯にワインが無いなんてありえないことだと思ってくれたのだと思います。ちょっとこっちへおいで、と言って、小さな小屋へ連れて行ってくれました。

 そこには、自家用の小さなワインタンクがありました。横に置いてあってボトルにワインを詰めてくれて、「ほら、これでも飲むといいよ。」と、分けてくださったのです。ノーラベルのボトルです。(チェックアウトの時にこのことを女主人に伝えたのですが、無料でした。)
 
 おじいちゃんに丁寧にお礼を言って部屋に戻り、とても幸せな気持ちの晩ご飯となったのでした。

 このアグリの女主人のご主人は、サラリーマンで、彼女が実家のカンティーナを継いでアグリを始めたもののようです。もう結婚した娘さんが、ときどき手伝いに来ていました。今Webサイトで検索したら、立派なHPができていて、アグリも随分拡張されているようです。プールは当時からありましたが。
 http://www.lacrociona.com/index.asp

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from: ぐら姐さん

2009年03月24日 02時18分49秒

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「ピエンツァ」
 モンタルチーノ滞在中の1日、タクシーでモンテプルチャーノに出かけました。そのドライバー君、商売上手で、行きに私達を降ろす時に、帰りの時刻を言ってくれれば迎えに来るよ、というのできてもらいました。

 さらに、せっかくだからピエンツァにでも寄りましょうか?と言ってくれたので、ピエンツァだけを目当てにしてこの辺りに来ることも、そうそうあるまいとと思って立ち寄ってもらいました。4人いると、タクシー代もそれほど痛くなくていいですね。

 ピエンツァは、本当に小さなまちですが、ローマ教皇ピウス二世の命によってルネッサンス期に新しく誕生した「理想郷」です。1405年にこの地に生まれ、ピウス二世としてローマ教皇の地位についたエネア・シルヴィオ(Enea Silvio)は、当時のかなりの知識人で、多くの書物を著した文人教皇であったそうです。

 そのピウス二世は、まちの名前を、現在の「ピエンツァ」へと改名し、三年計画で小さな田舎町を、自分の理想の都市に作り替えようとしたのだそうです。命を受け、その設計にあたったのがルネッサンスを代表する建築家の一人、ベルナルド・ロッセッリーノ(Bernardo Rossellino)。彼は、教皇の深い学識をこの町に反映させ、15世紀の人文主義文化の理想郷を作り上げようとしました。

 残念ながら、ピウス二世とロッセッリーノの死によって、理想郷は最後まで完成することは出来なかったのだそうですが、未完成とはいえ、当時の理想都市に限りなく近い形で残っており、二人の目指した「理想郷」を現在でも見ることが出来るのです。

 目抜き通りの長さが400mほどという小さなまちで、あっという間に歩けてしまうし、見所は集中しているので、立ち寄るのにちょうどいいまちでした。
 

 

 路地に立つ、小さな建物の小さな八百屋。
 

 イタリアでは、よく見かけるおばあさんやおじいさんが、階段や道端の椅子に腰掛けてまどろむ風景。私も階段に座ってみました。
 

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