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イタリア!小さなまちと田舎の旅

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  • from: ぐら姐さん

    2009年03月26日 16時41分07秒

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    コモ湖

     ミラノの北にあり、1時間足らずで行けるところにあるコモを訪れた方は、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。私がコモに行ったのは、'00年。この頃はイタリアに片足はまりこんだぐらいの状態で、アイルランドを10日ほど周った後に、イタリアの空気を吸いたくて1週間ほど寄ったのでした。

     コモには、3泊しました。着いたのは午後で、湖畔をぶらぶら散歩。
     

     それから、見晴らしのよい高台へ。
     
     上まで登りつめた辺りで、「コンニチハ!」とどこかから日本語で話しかけられました。声のした方を振り向くと、イタリア人男性です。海外で日本語を話す人には気をつけないと、という気持ちがあるので、警戒心をもちつつこんにちは、と答えて、少しお話をしたら、変な人ではなく、日本語ができることがただ嬉しくて挨拶しているバールのオニイサンなのでした。

     コモ湖は、水深はイタリアの湖で最も深い414メートル、湖の周囲は170キロもあるそうです。コモ湖の起源は氷河期にさかのぼり、ローマ時代から訪れる人々がいたとのこと。コモ湖は「人」という文字に似た形をしていて、右側の足の先がレッコ、左側の足の先がコモになります。そしてちょうど股の部分に当たるのがベッラージョになります。

     2日目は、船でそのベッラージョと対岸にあるトレメッツォ訪れました。船は先にトレメッツォで泊まったので、降りてみました。ヴィッラ・カルロッタと言う美しいヴィッラがあると聞いたのです。

     約7haある敷地には、階段や噴水、彫刻・彫像がレイアウトされ、自然美と芸術が調和したイタリア式庭園がありました。
     

     

     ヴィッラ・カルロッタは、1690年から、ミラノの公爵ジョルジョ・クレリチ(Giorgio Clerici)によって建設され始めました。クレリッチ家は、コモ湖北部に発祥し、織物の取引で富を貯え、公爵位を獲得するとともに、ミラノやブリアンツァに幾つもの館を持っていたのそうす。ヴィッラは、ジョルジョの曾孫のアントニオの時代、18世紀半ばによやく完成しました。

     1801年に、ヴィラは、クレリチ家から、産業革命後に中産階級の資本家から公爵となったジャン・バッティスタ・ソンマリーヴァ(Gian Battista Sommariva)へと売却され、1843年には、オランダの王女からプロシャのアルベルト王子に嫁いだマリアンヌに、40年前の10倍の価格で売却されたました。

     そして、マリアンヌの娘シャルロッタ(イタリア読みでカルロッタ)と、後のザクセン・マイニンゲン公ゲオルグ2世との結婚の際、結婚プレゼントとされ、この名前が付けられたのだそうです。シャルロッタは、1855年に23歳の若さで亡くなり、ヴィッラは、第1次世界大戦まで、ザクセン・マイニンゲン公国が所有し、第1次世界大戦中は、イタリアの管理下に置かれたのだそうです。その後、1927年、ヴィラ・カルロッタ財団(Ente Villa Carlotta)が創設され、以降、財団が管理しているのだとか。

     ヴィッラの内部を見て、広い美しい庭を見て、また船に乗ってベッラージョへ向かいました。

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コメント: 全2件

from: ぐら姐さん

2009年03月28日 12時08分32秒

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「コモ湖3」
 コモ湖での日本人の憧れの宿泊先ヴィラ・デステ。1室1泊8万も9万も払えないのですが、ミーハーなのでランチを食べに行きました。

 敷地の入り口の車の遮断機のところで守衛に止められ、ただ見学するだけの人は入れないと言われましたが、ランチを食べに来たと言ったら通してもらえました。

 ランチは、プールサイドのテラスの、パラソルのついたテーブルでいただきました。食事写真は撮っていません。

 イタリア時間にしては早めの時間だったので、宿泊客がまだ大勢プールサイドで寝そべり、子ども達は歓声をあげてプールに飛び込んでいました。聞こえるのは、イタリア語、そして英語。どこの言葉だかしらない言葉も。様子を見ていて、この宿は夏のバカンスで連泊する宿なのだと実感しました。

 ホテルマンのサービスは、慇懃無礼と言う感じで、食事だけだとあまり居心地はよくありませんでした。泊まるのでも、1泊ではどうしようもないなぁという感じ。日本のツアーにここに泊まるものもあるようですが、ツアーでここに1泊しても、きっとここのホテルでは違和感を感じるように思います。(ホテルの人が感じるのかな。)

 建物は、窓枠など全て騙し絵として描かれているものです。近くで見ると、なぁんだと言う感じ。美しい庭を散歩して帰りました。
 

 

 帰り際に、ここに滞在しているイタリア人らしきご夫婦の会話が聞こえてきました。
夫:(PCを開いてなにやら真剣な顔)
妻:あなたったら、こんなところに来てまでも仕事なの?
夫:ボクがこれだけ頑張って仕事しているから、君たち家族がここでバカンスを過ごせるんだろ。

 私なら、もっと安い宿で過ごすのでいいので、家族と一緒にバカンスを楽しめる夫がいいなぁ、と思ったり。でも、お金だけだけ出してくれる夫もいいかも、と思ったり。

 コモのまちの店先で見た美味しそうなものたちを載せて、コモ編を閉じます。
 

 

 終わりと思ったら、もう1枚どこで撮ったのか思い出せない写真が出てきました。コモのビューポイントだったかしら…?
 

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from: ぐら姐さん

2009年03月27日 12時12分43秒

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「コモ湖2」
 ベッラージョは、前回も書きましたが、「人」という字の形の股にあたる部分に位置するまちです。なので、見晴らしのよいところからは、「人」の両脚部分を見ることができます。(全部ではありませんが)

 その見晴らしのよい先端部分にあるのがヴィッラ・セルベッローニ。コモ湖は、紀元前2世紀には、古代ローマ帝国の支配下に入り、その後、ローマ貴族の別荘が建てられたことも前回書きましたが、現在ヴィラ・セルベッローニ(Villa Serbelloni)となっている場所には、小プリニウスの別荘“Tragoedia”があったのだそうです。

 途中、いろいろな人たちの所有を経て、1788年に、アレッサンドロ・セルベッローニ伯爵の手に渡り、別荘の大広間の内装が、17〜18世紀の芸術を集めて大幅に改装され、今のような姿になりました。周囲の庭園には、ツツジや、キョウチクトウ、ヒマラヤスギなど、この地方では珍しい植物が導入されたそうです。

 ヴィッラはその後売却され、一部は、ホテルになっています。
http://www.villaserbelloni.com/Bellagio/reception.cfm?Customerlang=9

 でも、広大な敷地のかなりの部分は、現在ニュー・ヨークのロックフェラー財団が所有していて、研究センターとして使用されているため、一般公開はされていません。

 ただし、4月から10月末までの間、月曜を除く毎日2回、ガイド付きの庭園見学ツアーが行われているとガイドブックにあったので、午後からのツアー開始時刻を現地で確認し、それまで昼食を摂ったり散歩をしたりして見学してきました。当時はこんなサイトも無かったので、皆現地で行き当たりばったりでした。
http://www.bellagiolakecomo.com/inglese/italiano.html

 そのときの写真です。

 よく撮れている写真ではありませんが、両サイドに湖があるのが分かります。

 これもヴィッラ・セルベッローニの庭園内で撮ったもの。
 

 ベッラージョのまちは、平地が少なく、船を降りて奥へ行こうと思うとすべて上り坂か階段。夏のバカンス地なので、8月は大勢の客で賑わっていました。食べるところも土産屋も多く、それらの店は売っているもののセンスもよく、アマルフィ海岸のポジターノと似た雰囲気のあるまちだと思いました。

 さて、ベッラージョには、もう1つ見るべきヴィッラがあります。ヴィッラ・メルツィです。
http://www.bellagiolakecomo.com/inglese/italiano.html
 こちらは、一般公開しているので、入場料を払って見ることができました。なぜか建物内で撮った写真がありませんが、やはり庭がきれいだった記憶があります。ここは湖畔に沿って建てられたヴィッラなので、平地ばかりです。庭の湖畔で何が気に入ったのか、撮った写真。
 

 同じく庭から見た対岸のまちトレメッツォ。奥には美しい山々が連なり、モンテローザ(写っていません)も見えました。
 

 1日のんびりと2つのまちを見て、また船に揺られて、コモへと戻ったのでした。

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