「Re:シチリアの時間」
グラ姐さん、

情報ありがとう。旅行に行く前、仕事が忙しくって、シチリアに関する過去のスレッドを読まずに行ってしまいました、残念。塩田やワイナリー等のお話があったのですね。これから読むとたくさん、又行きたくなってしまう情報が出てきそう、でもそれもまたこのサークルの楽しみの一つですが。プロチーダシリーズいいですねー、私も行きたくなってしまいました。

さて、シチリア３日目の午後、マルサーラを出てシャッカに行く前に、セリヌンテに寄る事にしました。走っていた道から海側に入ると、神殿の入り口に駐車場と、ガラス張りのチケット売り場がありました。見学をする前に喉が渇いたなーと思っていると、レモングラニータを自転車で売っているお兄さんがいました。１個お願いすると、冷凍庫の蓋をあけて、グラニータを削ってカップに入れ、これは「シチリアで１番おいしいグラニータだよ」なんて言いながらくれました。ふだん立ち売りからは何も買わない私なので、ホントかねーなんて思いながら口に入れるとグット冷たくっておいしかったこと！

セリヌンテ神殿の良いところは、神殿の中に入れる事でしょうか。美しく作られているE神殿の柱を見上げて古代人になったような気がしました。遠方にはさらに海に近い方に、もう１つの神殿が見えます。周りを建築現場のように囲んであって、修復をしているようでした。そちらに行くには、余分にお金を払うと、E神殿のそばから車で連れて行く人達がいましたが、私たちは、E神殿のみの見学をしました。

E神殿


もう１つの神殿


その後シャッカまでは、スーパーストラーダを通らず、下の道を行くことにしました。地図によると、景色の良いところを走って行くようです。なだらかな丘を登ったり降りたりしながら走る道の周りには、のんびりとした農業や牧畜用の耕地がどこまでも続いています。

「これがシチリアの農村か、いいなー」なんて思っていると突然、２人の羊飼いに連れられた羊の大群が歩いて来ます。エエツと思いながら車を止めると前方にも車がいたようで、止まっています。この間を羊たちは恐れもなく通ってゆきますが、時々ボコッ、ボコッなんて羊が車に当たる音がします。「大丈夫かしら」と言うと、「毛が厚いから大丈夫だよ」と言う返事、その通りで、後で見てみたら大丈夫でした（車が）。ウフフこれが旅行中の最大のハプニング？でした。


羊さんて優しい顔をしているのね。

後ろ窓から見た去ってゆく羊たち


シャッカには、しばらく農耕地を走った後、海沿いの道に入って、予定のB&Bに着きました。港のすぐ傍です。ここは海の傍まで絶壁のような断崖が迫っていて、町はその上にあり、港からは階段や坂を使って上にあがります。港関係の商店やレストラン等が崖の下にあり、陶器を売っているお店や、温泉施設は上の方です。どちら側に泊まっても、歩いて回れる距離です。

市庁舎前の広場や、シャッカ温泉の前からは、雄大な海を眺められます。陶器工芸の盛んな町らしく、大通り沿いにたくさんのお店が軒を連ねていました。温泉の前以外では観光客もあまりいなくって、皆さんが生活をしている港町の風情でした。もちろん獲りたてのお魚を使っているでしょうから、食事はどこでしてもおいしそうでした。私たちは、歩き回った後、夕食までB&Bに戻りました。ごめんなさい、町に繰り出した直後電池が切れちゃって、ホテルに着いた後に窓から撮った写真しかないんです。



夜８時くらいになって、La　Lamparaと言う港の前にあるレストランに行きました。予約はしなかったのですが座れました。しばらくするとテーブルがかなり埋まってきました。アサリの酒蒸し、タコのサラダ（名前を覚えていないのですが、大好きになりました）、魚のインボティーニ、そして初めての生ウニのスパゲッティを頼みました。これは予想していたのとは、少し違った味でした。ウニ自体が、厚みのあるおすしのウニとは、違うタイプのようでしたが、それなりに海の香りのした独特のお料理でした。他のお皿も大変おいしかったので、満足して、人気のなくなった港の道をブラブラ歩きながら、帰りました。