「'10年夏ローマ散歩その１０」
昨日の続きです。

通常、クリプタのある位置に、この教会は施錠されて入れないようになっている
礼拝堂のようなものがありました。
入れないけど格子越しに中を見ることはできます。
かなりきらびやかな装飾が施されていました。




これは、サンロレンツォの遺骸？


この半地下から内陣のほうを見上げると、古い建物がつながれていて、
柱が埋もれていると言うか、床のレベルが違っているのが分かります。



この教会には美しいキオストロ（回廊）があります。
よくもまあ、飽きずにあっちだこっちだと似たようなキオストロを見て歩いて…と呆れないでくださいね。








壁際に置かれている石のレリーフも素敵でした。

「'10年夏ローマ散歩その９」
このときのローマはシチリアに行くついでの２泊で、この日は昼のフライトでカターニアへ飛びます。
それでも午前中にどこか１つは行けるので、
冬のローマ滞在で「中世のローマ巡り」をしたときに、時間不足で行けなかったサン・ロレンツォ・フオーリ・レ・ムーラ聖堂に行ってみることにしました。

バス路線もあるようなのですが、ちゃんと調べて行っていなかったのでメトロ＆徒歩で。
ポリクリニコの駅から15分ほど歩きました。
入り口の近くに花の露店が。この聖堂の横には墓地もあるのです。


正面


入り口の横のフレスコ


入り口右のライオンは魚を抱えています。


入り口左にある相当古そうなこのライオンが抱えているのは赤ん坊でした。


中に入りました。


この聖堂は、古くなった４世紀の建築を６世紀末に再建し、その建物を尊重しつつ、１３世紀に拡張工事が行いました。
現在は、６世紀の建築が内陣となり、勝利門壁面に６世紀のモザイクが残っています。


古代の美術がゆっくりと中世風に変容していく過渡期のものなのだそうです。

内陣に入ってすぐのところのライオンも可愛い顔をしていました。


１２〜１３世紀の床のモザイクは、コズマーティ様式のもの。


さて、今日はここまでにしておきますね。また明日。

「'10年夏ローマ散歩その８」
今日は少しだけ。
その日の夕方のことです。

前夜入れなかった店に前日より早めの時間に行ってみました。
でもアペリティーヴォは始まっている時間のはず。

店の前の様子。


店の前の坂道。


店の前に少し人が立って飲んでいましたが、掻き分けていかなほどの人数ではありません。
でも中に入ってみると、カウンターにずらりとおつまみが並んでいることを想像していたのに、全然ありません。
ガセネタだったのでしょうか、ここのアペリティーヴォがなかなかだなんて。

でもお店の雰囲気は素敵だったので、奥に入り、プロセッコを１杯。

とりあえずつまみは付いてきました。
なくなると補充もしてくれました。
グラスが空くと、もう１杯いかが？と気配りもしてくれました。
スタッフがきびきびと働くよい店でした。

これがお店の奥の様子。


そして、今思いついたのですが、もしかすると昼に食べたダ･フランチェスコもここも、
バカンスシーズンは、いつもの営業形態を変更するのかも？
どうなんでしょうねぇ。

この日は、ここで２杯飲み、宿に戻る途中のスーパーでちょっとだけ食べるものとワインを買って、
部屋でつづきをのんびりと食べたのでした。

「'10年夏ローマ散歩その７」
ザヴィエルさん、

> 前菜は大きなトレーが７、８皿用意していて取り放題だったのに残念だなぁ、何か物を飾る様な感じの店では無くセコンドも無く素っ気無い店でしたが結構変わったのですね。

そんな店を期待して行ったのですが、ちょっとおしゃれな店に変わってしまったようです。
残念ですね。

さて、食後もその界隈を散歩しました。






開店準備中の店の横に腰掛けて、缶ビールを飲んでいるおじちゃんがいました。
私の目が「おいしそうね」と言ったのでしょうか、おじちゃんが私に向かっておいしいよ、と缶を挙げてみせました。


これがその開店準備中の店。角を曲がった一角から見えました。


台の横に、駐車駐輪禁止と書いてあります。こんなかわいい飾りに書かれると、絶対に止めませんね。


この界隈、東京で言うと、神田や浅草の裏通りというような印象があります。




ものすごく間口の狭い店。いわゆる「鰻の寝床」ですね。
何を作って売っているのでしょう。




またぶらぶらと歩きながら、宿に戻り、少し休んだのでした。

「'10年夏ローマ散歩その６」
ぐら姐さん

> ザヴィエルさん、お店の近くはこんな感じでしたでしょうか。

外観はそのままですね、そうですか前菜は大きなトレーが７、８皿用意していて取り放題だったのに残念だなぁ、何か物を飾る様な感じの店では無くセコンドも無く素っ気無い店でしたが結構変わったのですね。

「'10年夏ローマ散歩その６」
こんばんは。
今朝書き込みをした件は、ＰＣを再起動したら大丈夫になりました。
やれやれです。
このＰＣと仲良しになるのにもう少し時間がかかりそうですが、
前のよりはかなり機能がグレードアップしたように思います。

さて、いよいよランチタイムです。
ザヴィエルさん、お店の近くはこんな感じでしたでしょうか。


大きなイチジクの木があって、もう少しするとたわわに実りそうでした。
ワゴン車が１台どいたらこんな感じ。

このベンチに腰掛けてご近所さんと四方山話に花を咲かせるのも楽しそうですね。

そしてここがお店の入り口。

ザヴィエルさん、ここで間違いないですか？

中に入ったら、あら残念。前菜がずらと並んではいないのです。
メニューを見れば、まあいろいろと豊富な品揃え。
ザヴィエルさんが食べたころとは変わってしまったようですね。

ま、それは仕方ないとして、こんなものを見てしまっては…

ポルチーニ！！！
多分この時期にあるのはイタリア産ではないのでしょうが、
それでも立派なポルチーニがい〜い匂いを放っています。
食べずにいられましょうか。
メニューを隅々まで見た結果、フルコースでオーダーすることに。

前菜は、焼き野菜


プリモは、フズィッリのジェノヴェーゼ。

香りがよくて、食感がもっちりしていて、おいしい！

あ、もちろんワインもいただきました。
ボトルしかなかったので、赤のハーフボトルです。


セコンドは、前夜も食べたスカロッピーネですが、今日はマルサーラ酒風味ではなく
ポルチーニソースです。ソースというよりポルチーニ山盛り乗せという感じ。

ああ、やっぱり生のポルチーニは美味しいです〜

そしてドルチェは、マチェドニア

夏だから、スイカや黄桃も入っています。

十分満足して、散歩の続きに出かけます。

「う〜ん？？？」
昨日午後より、６年半使ったPCから新しいPCに換えました。
さくさくと気持ちよく動いていい感じだったのですが、写真がアップできません・・・
マイアルバム画面は出てくるのです。
その続きの「画像ファイルを指定」使用と思って参照ボタンをクリックしても何の変化も起きなくて。
私の写真を選択する画面が出てこないのです。
もうめんどくさい閉じちゃえ！と思って×をクリックすると、ピンと軽い音がして閉じてくれません。
このなぞが解けないと私は次の写真を永久にここにアップできません…
皆様、しばらくの間ごめんなさい。

「'10年夏ローマ散歩その５追記」
最後の写真が違っていました。追加します。

「'10年夏ローマ散歩その５」
この日のティヴォリ行きを止めた理由を２つ書きましたが、
実はもう１つあって、以前ザヴィエルさんが載せていたダ･フランチェスコという店でランチを食べたいと思ったこともあるのです。
ザヴィエルさんの記述を読んで、夕飯ではなく絶対に昼！と思い。

昼食には少し早かったので、カンポ･デ･フィオーリで時間潰し。
昼近いので、もう少しで店じまいという店もたくさんあります。
それでも花や野菜がたくさん。








この坊や、ヘアスタイルが妙に決まりすぎていると思いませんか。


実は、この水を手につけて髪の毛を整えていたのです。
整え終わった後に、こうして水を少し飲んで何食わぬ顔をしてパパのところへ帰っていったのでした。


この数年、スーパーマーケットに行くと、
切って洗って袋やポリケースに入れてあるサラダ用の野菜が増えましたが、
ここには、それの量り売りのものがありました。

この広場の市には観光客が多く訪れるため、お宿ですぐに食べられるこういうものが売れるからなのでしょうか。
まさか、地元のイタリア人はこういうものでは済ませないですよね…

こういう野菜は切ってから洗うので、ビタミンが流れて減ってしまっていそうだし、
殺菌のために薬品を使っているという話も日本では聞くので、わたし的にはこういうのはあまり好みではないのですが、
それでも旅行中は重宝するのでありがたいとは思います。

これにミニトマトとツナ缶があれば、立派なツナサラダができます。
出発前にバッグに入れたお弁当用のミニ醤油、行きの機内食で出た塩･胡椒を用いて味付けすると
ツナ缶のオリーブオイルがいい役目を果たしていい感じに全体がなじむのです。

お手軽にすぐ食べられるフルーツも売られていました。


このごろ日本でも、すき焼きのたれ、煮物のたれ、胡麻和えのたれ、ハンバーグミックスなど、
お手軽調味料を使用する人が増えているようですが、イタリア人もそうなのでしょうか。
それともこれも観光客向けでしょうか。
肉用、魚用、ピッツァ用、カルボナーラ用、アラビアータ用、ブルスケッタ用･･･
実にさまざまなスパイスミックスが売られています。


働いていて忙しい人には便利なのでしょうが、おばあちゃん世代の人たちは、
自分好みの分量でそれぞれのスパイスやハーブを使ってこそ家の味になるのであって、
そんなものを使うなんて世も末だわ…なんて言っているかも、なんて思ってしまいます。

そういう私も、麺つゆやカレー粉は便利に使ったりするけど、それ以外は、
ほとんど基本の調味料やスパイスを使用しています。

これは、完璧観光客向けですね。

名前も英語表記です。

さて、そろそろランチタイムです。

「'10年夏ローマ散歩その４」
さて坂道を下りてヴェネツィア広場方向に向かいましす。
以前「まちの色」としてボローニャの赤、ミラノの緑を取り上げたことがありますが、
ローマはこの色だったのですね。
サッカーのASローマの色だと思っていたら、ローマの色だからASローマのユニフォームもあの色だったのですね。
今更ながら気づいたオマヌケな私です。

他のお仕事車も


お仕事をする人たちも

あ、今はお仕事していませんね。バールでブレイク中でした。

ヴェネツィア広場よりも手前の適当なあたりで左に曲がってぶらぶらと。
サンタ･マリア･ソープラ･ミネルヴァ教会の近くで法衣屋さんを見つけました。

これって、誰でも買えるのでしょうか。

サンタ･マリア･ソープラ･ミネルヴァ教会に入ってカラヴァッジョを見ようかと思ったけど、
なぜかものずごく混んでいたのでパス。
パンテオンは半分を修復中。


ここらでトイレに行きたくなったので、老舗のタッツァ･ドーロでカップッチーノを１杯。


一息ついて、ナヴォーナ広場方向へと歩きます。
サン・ルイージ・デイ・フランチェージ教会に寄って、カラヴァッジョを見ました。
この教会では一気に３作品を見られるので何回でも行きたくなります。

暗い中で目を凝らしてみている人たちが何人もいたので、
私が、灯りをつけるための募金箱にコインを投入（ちょっぴり太っ腹？）。


３作品をじっくりと見てナヴォーナ広場に着きました。

「'10年夏ローマ散歩その３」
アヴェンティーノの丘には、ご近所の方も散歩に来ていました。

散歩に連れ出される犬も気持ちがいいでしょうし、
こういうところで新聞を読むのも気持ちがよさそうです。

オレンジの木は、緑の葉を茂らせているだけ。（冬はたわわに実っていました。）
地中海エリアの夏は、気温が高くても日陰は本当に爽やかです。


チルコ･マッシモの方から歩いてきたので、テヴェレ川沿いの道へ坂道を下ります。
この鉄格子が開くと近道でいけるのですけど、冬も夏も閉鎖中で、まっすぐに見える坂道まで行くのに遠回りします。
猫ちゃんたちは自由に出入りしていましたけどね。


この坂道、雰囲気があって大好きです。
藝術新潮の「中世のローマを歩く五日間」の号に、夏はケイパーの花が咲くとあったので、探してみました。
ありました！花がありませんが、蕾やククンチ（エオリエ諸島の旅日記にたくさん乗せた、あの実です）がついています。


ここを歩いた後でエオリエ諸島を訪れているので、
実は、このときはこれがカッペリ（ケイパー）かどうか不確かで、
実を採って、中を見てみました。（どうもこういうことをやってみたい性格で）


坂をどんどん下りて見上げると、また上っていきたくなるような雰囲気がありました。

「Re:Re:'10年夏ローマ」
> こっちの液体はスルスルと入ります。

ホント、不思議ですよね。
これが水だとこんなには入らないのに。

> あはは。でもこれには同感！！
> 日本酒も升からこぼれるくらいに入れてくれなきゃイヤなんですもんね。

はい。少ししかこぼさないような店には２度と行きませんね。

「'10年夏ローマ散歩」
翌日は、ティヴォリまで行こうと思っていたのだけど、
ハドリアヌス帝の別荘は炎天下だときつそうだし、
行きたがっている友人がいるので、彼女と一緒のときに行こうと思い直し、
この日は、ローマをぶらぶらすることに。

朝は、冬に訪れたアヴェンティーノの丘に行ってみました。
夏の景色を見たかったのです。
メトロでチルコ･マッシモまで行って下車。
チルコ･マッシモ横の坂道を上っていきました。
昔ここで戦車の競技が行われたいたのですね。
草が生え、白い小さな花が咲き、兵どもが夢のあと…という感じ。


アヴェンティーノの丘からの景色も、空の色や木々の色が違うと別物に見えます。






やはりローマは（というかイタリアは）冬よりは夏がいいなぁ、
なんて思いながら散歩は続きます。

「Re:'10年夏ローマ」
> プリモはトルテッリーニ･イン･ブロード
> セコンドは、仔牛肉のスカロッピーネ･アル･マルサーラ
> コントルノ(付け合せ)は、ポテトのロースト

これは、アタシも大好きな組み合わせです。
スープでお腹が膨れるのでポテトは少しでいいけど。


> 赤ワインは、１/４Lを２回いただきました。

こっちの液体はスルスルと入ります。


> だいぶ上の方までおまけが入っていたので、１/２Lを１回いただくよりお得だったかも。
> な〜んて意地汚い飲兵衛はいやらしいですね。

あはは。でもこれには同感！！
日本酒も升からこぼれるくらいに入れてくれなきゃイヤなんですもんね。