ボローニャの中世博物館は、建物も素敵です。
ギシラルディ宮殿という14世紀の建築で、
ベンティヴォリオ家を中心に繁栄した時代の雰囲気を今に伝える素敵な建物なのです。
所々にそれ以前の建物の痕跡、例えばローマ時代のものや1115年に取り壊された城の跡なども垣間見られます。



博物館を出たその後が大変でした。
食事をする場所がない！
通りのシャッターはことごとく下りています。
チョコレートの店、ヴェンキが開いていました！
でもジェラートじゃお昼ご飯にならないし・・・
チョコなどの詰め合わせの缶が可愛くて、思わず買ってしまいそうになったけど、
この日の午後からの移動を考えると、買うならまたボローニャに戻ったときだわ、と思いとどまり

事前に、以前仕事でボローニャに住んでいたBさんに聞いていた店に行ってみたら
扉は閉ざされ、

なんと１月４日までクリスマス休暇。

ボローニャ在住のYさんや自分でチェックしたりしていた店も全部休み･･･
２５日より２６日の方が店を見つけるのが困難なのでした。
仕方なくバーガーキングで適当に食べました。
この旅行で、唯一つまらない食事がこれでした。

はるひさん、

やっぱり！
あそこの前を通るときって、気になるけど寄っている暇はないですよね～。
今回は、けっこう時間があったので上がってみることありました。
すっきりしていただけて、嬉しいです。

ぐら姐さん

あの上は、公園だったのですね・・・
ボローニャ滞在中に、何度かホテルと駅を往復し、あれって遺跡か何か？？と思いつつ、いつも反対側の歩道を歩いていたので、ついに確認せず終わっていたので、すっきりしました！ありがとうございます。

さて、中世博物館に着きました。
なんと、入館料は無料ですとの表示。ラッキー!

後で調べたら、ボローニャ市営の美術館・博物館は
近年全て無料になったのだそうです。
太っ腹ですねえ、ボローニャは。

ここにはルネッサンスも含めた中世の品々が展示されています。
適当にいくつか写真を載せます。













これらとは別に
Simone e Jacopo, due pittori bolognesi al tramonto del Medioevo
という特別展もやっていて、素敵な絵を見ることが出来ました。




無料でたっぷりと楽しませてもらって、中世博物館を後にしました。

目当てのサン･ドメニコ聖堂に着きました。
私の持っている美術案内によれば、
「堂内には、ニコラ･ピサーノからミケランジェロ、グイード･レーニにいたる
素晴らしい美術作品が多く残されており、
ボローニャ美術紀行の一つのポイントとなっています。」とのこと。

その多くが見られる堂内のサン･ドメニコ礼拝堂

グイード･レーニの「サン･ドメニコの栄光」

そして、私が見たいと思っていた、「サンドメニコの石棺」

ニコラ･ピサーノ他、３人の彫刻家がかかわり、
ミケランジェロは３つの像を彫ったそうで、
それを見たいと思っていたのに、これ以上は中に入れません。

１つずつの彫像は小さいので、近付かないとよく見えないのに...
ほかにもいくつか見たのですが、間近では見られず、ちょっと残念。
特別な日に、近くまで入れるようなことがあるのでしょうけど。

さて、次の目的地、市立中世博物館に向かいます。
ボローニャは、ポルティコの街と言われ、
たいがいの建物の地上階の道路に面している部分は、
柱廊になっているのですが、
歩きながらふと上を見上げると、その天井がとても素敵だったりします。


通りがかりに市庁舎の中庭が気になって入ってみました。
５本の地味なクリスマス･ツリーが、とてもいい感じに見えたのです。

近くで見ると、とっても素敵！
１本ずつに、テーマとなる飾りがあり、それが皆自然素材なのです。

一番右のが蓮の花托にゴールドのスプレー塗料をかけたもの。


次が、いろんな木の実（小さな杉ぼっくりなど）のリース。
これにもゴールドのスプレー塗料。


真ん中は、プラタナスの実をいくつかまとめたもの。
これもゴールド。

その隣と最後のものは、よく見かけるものなのに、名前を知りません。
ご存知の方、教えてください。



このツリーは、後日夜見たら灯りだけが目立ち、
太陽光で見る方が素敵でした。

さて、中世博物館へと向かいましょう。つづく。

抜かしてましたの第2弾。
12月26日、友人達と合流するまでのボローニャ散歩です。

この日は、４泊したホテルをチェックアウトして、
日本から午後にやってくるペコさん達と合流してリミニに向かいます。

チェックアウトはぎりぎりにすることにして、
朝ご飯のあと、ボローニャ観光に。

とは言っても、アシネッリの塔には、後の２人と後日登ることにしているし、
ドゥオーモは２４日に見ているし、
マッジョーレ広場は、毎日通っているし、
で、Ｓさんには申し訳ないけど、私が行ってみたいと思っていた、
サン･ドメニコ聖堂へつきあってもらうことにしました。

まずは、中心部へ。
この辺りの雰囲気、大好きです。


地図を見ながら、サン･ドメニコ聖堂に向かいます。


大きな木のある広場。だいぶ近付いているはず。

以前フィレンツェでたくさん見た彩色陶板。
こういう古いものを新しい壁に違和感なく残しているのって素敵です。

この入り口、日本だとマンションの入り口にあたるわけだけど、
誰が、このクリスマス飾りを飾ったのでしょうか？
日本のように管理組合のようなものがあるのかしら？
豪華ですね。

そしてこの落書きは、誰が？

バベルの塔ですよね、きっと。
きれいにかけてるから消さない？それとも建物の主が描いたのでしょうか。
続く。