載せずもがなショット'16春、その18

少し間が空きました。
やっと帰省先より戻りました。
本日より仕事に復帰します。

これ、私のスマートフォンの待ち受け画面に使用している写真です。

ヴィエステの、教会のある小さな岬の写真です。
画面が出てくるたびに、あの夏の心地よい風や穏やかな色の空を思い出します。
そしてあのまちの海の景色や、
まちのパン屋、八百屋、魚屋、肉屋・・・店の売り物と言うよりは、店の人々、
夕暮れのまちの賑わい・・・
それら諸々を思い出すのです。

先日、元TBSアナウンサーの吉川美代子さんが、
旅先では写真は撮らない、自分の目で見て、自分の脳裏に焼き付ける、
と話していらっしゃいました。
それで、写真を撮っている人を見るといらいらするのだとか。

そんなふうにちゃんと脳裏に刻み付けられる人はすごいなあと思います。
私には、無理。
でも昔の旅行の１枚の写真から、
そのときの出来事や出会った人、話した事柄、食べたものの味、
空気感やにおいまで、いろいろと蘇ることがあります。
写真が１枚あるだけで、ぜんぜん違うと思うのです。

実家で母に会ってきました。
今回は、たくさんある荷物の片づけを手伝ってきたのですが、
古い写真がどっさり出てきました。
私が２歳の頃のものや、
私が生まれる前に亡くなった祖父の結婚写真、
母の女学校の卒業アルバム・・・

現在認知症の母は、さっき何を食べたかも忘れているのに、
写真を見せると写っている人の名前がほとんど分かるのです。
７０年以上前の女学校の同級生や先生の名前やニックネームまで。
写真をきっかけに、母の昔話をたくさん聞いて、
楽しいひと時を過ごしてきました。

私も、いつか旅行することもままならなくなった頃に、
かつての旅の写真や、友人たちとの写真を見て、
きっといろいろなことが脳裏に蘇ってくるのだろうなあと思います。
夫の写真も撮っておこうかしら。

載せずもがなショット'16春、その19

今日はジェラートの値段について。
これ、ヴィエステのジェラート屋さん（以前書いた、シェフのジェラートレシピが賞をいただいたらしい店）のものです。

小さいコーンにジェラート1種が1.50エウロ（200円弱）
2種だと2.00エウロ、3種だと・・・と言う感じで、
カップだともう少し値段が高くなります。
大きなスーパーコーンにてんこ盛り数種＋パンナ（生クリーム）で5エウロ（640円）！
でも日本のジェラート屋さんから見ると安いですよね。
量も違うし。

田舎町なのにパンナを追加すると0.50エウロ追加になっています。
昔は、ローマ辺りでもパンナ追加は無料でしたが、
近頃は、有料のところが増えてきました。
それでも田舎だと無料のところのほうが多いように感じているのですが、
ここは有料。けっこう観光客が来るからなのでしょうね。

ここで私が買ったのは、コッパに2種2エウロのもの。

私の手は大きいのですが、それでも結構な大きさのコッパなのが分かります。
これで260円弱は、やっぱり高くはないですね。

それほどジェラート好きではないので、1回の旅行で1～2回しか食べませんし、
日本ではめったに食べませんから、私が安いの高いの、日本とどうのは言えません。
ジェラート好きの方には、ジェラートの値段や量の日伊比較ってどうなんでしょう。

お里帰り、本当によかったですね。涙が出ました。

ぐら姐さん、

＞そのときの出来事や出会った人、話した事柄、食べたものの味、
　　空気感やにおいまで、いろいろと蘇ることがあります。

ほんとうにそうですね～。
写真はそんなふうに記憶を呼び覚ますきっかけにもなるし、その時には気づかなかったことが発見されたりして面白いなあと思います。
たとえば父の若い頃の写真など、自分が居合わせなかったシーンを時を超えて垣間見ることができるなんてことも写真ならではですものね。

ぐら姐さんはじめ皆さんの写真は、一緒にイタリアに行ってるようで（妄想）とてもわくわくするし、ガイドブックよりリアルな雰囲気がわかるので、とても参考になります。