回遊中のマグロ親父たちよ。
次々と新たな企画と、素晴らしい手腕による段取りとに感謝・感激である。
実は、親父の会を組織した目的には、
このマグロ親父たちの特性を地域での教育力に生かすこともあったのである。
詳細を知りたい方は、昨年の4月ぐらいの掲示板をのぞいて欲しい。
親父たちがＰＴＡに参加することで、
いかに学校が活性化されるかを記している。

さて、ｔａｋｉさんの期待通り、このテーマを続けよう。
私が今回何よりも感謝・感激であったことは、
自然発生的に生まれた親父たちの行為なのだ。

例1　参加者による自主的なスタッフへの参加
スタッフ希望については、募集の段階で調査している。
だから、参加者の中にもスタッフをと思っている人はいたはずだった。
しかし、私たちはその親父たちへの呼びかけを忘れていた。
その人たちの分担や仕事内容の説明の機会を設けていなかったのだ。
これは反省会で出された話題だった。
なのに、親父たちはスタッフに混じり、
かき氷のシロップを入れたり、生ビールをコップに注いだりしていた。
写真を改めて観ると、実はこのお父さんここにいてくれたのか・・・。
そんな驚き親父が何人もいるのだった。

例2　自然発生的に親父たちは遊びを教え始めた
こまを回そうと苦労している子どもたちを見て、
その輪の中に入り、見事な手つきでこまを回す某親父がいた。
子どもたちの感嘆の声と、尊敬の眼差しを背に受けて、
その親父は一心不乱にこまを回し始めた。
子どもたちが長縄に挑戦していた。
縄を回すのに疲れたお母さんたちがヘルプわ求めてきた。
いつの間にか酔っ払い親父と、元親父とが楽しそうに縄を回し始めた。
子どもたちは知らないマグロ親父二人によって、
縄の中で楽しそうに跳び、舞っていた。
まるで顔の赤い怪しいハメルンの笛吹きであった。

例3　親父が本気なら、子どもも本気になる
「サッカーすっぞ。酔っ払いの親父たち集まれーーーー」
その声によたよたと集まってきた親父たちの何とも言えぬ味わいと風格のあることよ。
足元もおぼつかないのによくやるよ。正直な感想であった。
そんな親父たちの姿に参加する子どもたちはときめきを感じ、わくわくするのだった。
知らない親父たち十名とサッカーの試合を子ども時代したことがあるか？である。
それもとっておきの酔っ払い親父軍団と・・・。
しかし、試合が始まったら、我が目を疑った。
凄い、速い、技能派、そして、組織的なプレーと戦術の妙。
ボールは意志のある生き物のように親父たちの千鳥足に吸い付けられ、
ゴールを狙った。
このサッカーを子どもたちは一生忘れないだろう。

以上の3つの事例が語ることは何だろう。
それは、これこそが地域の教育力の賜物であり、
マグロ親父たちの真の特性であるということだ。
「遊び」の楽しさとは何であろうか？
それは自分が楽しむだけでなく、懸命に遊んでもらった子どもの心や魂に
何かのメッセージを残す楽しさなのだ。

親父たちよ遊べる時期に子どもたちとは思いっきり遊んであげようよ。
それが、にぎやか広場で「やろう会」が発信するメッセージなのだ。