昨夜は、ワールドカップ初戦のオーストラリア戦を観た。
後半40分からのオーストラリアの得点を観て、
これぞまさに悪夢であると思った。
応援した私たちサポーターは、どっと疲れて言葉もなかった。
サッカーが、人生に例えられるのもよく分かる。
人生は、かくも過酷な試練を人にはあたえるものである。
しかし、神はその人が耐え切れない試練は、
けっして与えないと聖書には書いてある。
全日本は、この試練をバネにして、クロアチアを破ってもらいたい。

さて、ゆったりルームであるが、
そんな試練の人生からリタイアし、悠々自適な生活を送る世代と、
これから嵐の海へ航海へ出ようとする子供たちとの、
よき交流の場となることを願っている。

子供たちは、地域のお年寄りと出会い、知り合うことで、
きっと生涯忘れることの出来ない
かけがえのない宝を心に獲得するはずであるからだ。
それは、出会った本人も分からないまま、
心の奥底にしまわれる種であるかもしれない。
しかし、いざ自分が人生の試練に立たせられたとき、
きっとふっと思い出され、
力づけられる宝なのである。

言葉で親は教えようとするが、
言葉は子供の心にはなかなか届かないものだった。
だから、このお年寄りたちが大切なのである。
何十年の風雪に耐え生きてぬいてきた生き様そのものが、
子供たちにとってはなによりもの人生の書物になるのだった。
そのやさしさ、その笑顔、その励ましの言葉が、
子供たちの心に響き、糧となる。

地の塩であった人達は、子供たちにとっても偉大な地の塩なのだ。

全日本の選手たちにも、本当はそんな人との出会いがあったらよかったのである。
選手起用を誤り、選手を生かしきれない監督は、
監督と呼べないのではないだろうか。
全日本の選手にとっても、地の塩は大切なのである。
それは、決して格好のよい灯火とは違うのである。
地味で、目立たなくとも、市井の人の中に本当の真実はあるのだ。

お年寄りとの出会いで教えたいことは、そのことである。