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  • from: クマさんさん

    2006年08月14日 06時15分08秒

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    水餃子プロジェクト 1500個を作れ


    水餃子の販売には一つの大きな障害があった。
    実は、事前に冷凍し、当日作った分と合わせて1500個を目指したのだった。
    しかし、冷凍は使わないという方針が出され、
    一時、この水餃子は暗礁に乗り上げた。
    当日、皮とアンを作り、どうやって1500個を間に合わせるのだろうか?
    打ち合わせの時、私たちはこの条件に頭を抱えてしまった。

    ただし、一つだけはっきりしていることがあった。
    それは、Oさん夫婦の水餃子での中国の人達との国際交流の目的だった。
    私たちはただ水餃子を作って、販売することが目的ではないのである。
    水餃子という中国の文化を山ノ下の人達に理解してもらうと同時に、
    中国の人達との交流の場を、この水餃子を通して作りたいのだった。

    その信念がOさん夫妻にはあった。
    「水餃子で行きます」その熱意には親父たちも心動かされた。
    「やりましょう」この水餃子実現の背景には、
    そんなドラマも隠されていたのだ。

    実現するためにはプロジェクトを組まねばならない。
    Oさんは、東京や山形から中国の仲間を招集した。
    当日の夜中2時に新潟に到着した家族もあった。
    中地区の公民館の和室を借りて、そこを子供たちの遊び場にした。
    調理室では、皮の生地作りから始められ、
    中身のアンもてきぱきと作られた。
    それは、この餃子作りは、
    中国の人達にはごくごく当たり前の作業だったからだ。

    黙々と私たちの手から小さな餃子が作られていく。
    参加した日本人の親父たちは、みんな無言で皮と格闘していた。
    食べるものを作ることの楽しさと、
    その技術の奥深さとに、いつの間にか心を奪われ、集中したためだった。
    プロジェクトの目的は、1500個以上である。
    昼食においしいカレーを食べてから、
    とにかく餃子の皮を作り、アンを包み続けた。

    3時近くになってから、いよいよ運びが始まった。
    数えてみたら確かに1500個は越えていた。
    人間の力の凄いことよ。
    私たちは、この業を成し遂げた中国の人達の熱意に感動させられた。

    そして、障害を克服し、このプロジェクトを達成させた、
    Oさん夫妻の行動力と本気とに心を打たれた。
    確かに、水餃子を通して、心の国際交流はできたと思う。
    何よりも私が感じたことは、
    中国の人達の仲間を家族のように大切にするその優しい心だった。
    仲間の危機に駆けつけた人達の心は、
    何よりも尊いと私は感じた。

    水餃子のあの旨みには、そんな想いがいっぱい詰まっていたのである。

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