なんで仕事もしていないすねっかじりの高校生が、
携帯電話をもって、何万円も電話料金を使っているんだ。
夜遅くまで働いている親父が、
どんどん不景気の影響で小遣いが減らされて、
外で飲む回数が限られているというのに、
何で必要も無いダウンロードをしたり、メールを打つために、
何万円も払わねばならのだ。
世の親たちは、何故そんな子どもの要求にＮＯと言えぬのか。

と、憤慨していた私が、今日長男に携帯を許すことになった。
ただし、契約書を長男と交わしてからである。
1　小遣いを含めて一定の金額を超えないこと。
2　フィルタリングをして、危険サイトにはアクセスしないこと。
3　音楽のダウンロードは、パソコンですること。
4　絶対に家族に迷惑をかけないこと。
私も実は甘い親父の一人なのである。

彼は、さっそく今日銀行に口座を開いた。
毎月の小遣いをそこに入金して、そこから携帯の料金が引かれる設定である。
親の口座から勝手に引かれていては、
もったいないという気持ちは決して起きないと予想するからだ。
毎月、自分が入金した金額の大部分が携帯の料金で消える事実を、
バカらしいことだと思ってほしいと願うからだ。

携帯を通して犯罪に巻き込まれるケースが中高生で増えていた。
便利な道具であるが、
使い方によっては家族の生活を奪うほどの危険な道具であることの認識も必要なのだ。
今世の中の危険サイトを運用している連中は、
この中高生をカモにして、大金をせしめようと虎視眈々と狙っているのだ。
大手プロバイダーもしかりである。

子供が今大人たちの金づるとして利用されているのだ。
しかし、その選択を許しているのは、
私のような馬鹿な親たちなのである。
「子供を我がままにしているのは、親なのだ」
今回の対応で、親として反省する部分が多くあった。

もし、子供は自分の思い通りに何でもできるのだと思わせてしまったら、
きっとその子は世の中に出て不幸になるだろうなぁと思っている。

いかにその子供の我がままに対して壁になり、
戦っていくか。
親はそんな意味では社会的な存在になり、
社会に通用する常識を子供に教える人にならねばならぬのだ。

高校生が携帯電話をもつ時代。
それを、再び親として考えるべきなのではないだろうか？
と、自問自答しながら、私は今日彼に携帯電話を許したのである。
それは、高校受験合格の約束でもあったからだ。
そのジレンマに反省する父であった。

本日のアクセス数が2199であった。
この掲示板の最高新記録である。
いつか1000を超えたいと思っていたが、
今夜はそういう意味ではありがたかった。