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  • from: クマさんさん

    2007年03月19日 22時14分06秒

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    東京タワーの最終回

    ドラマ「東京タワー」の最終回だった。
    月曜日はこのドラマを楽しみに帰ってきた。
    東京で貧乏生活をした4年間。
    私は家族の温かさを心から感じた。
    母からの小包には、衣類の他に山ノ下納豆が入っていたものだった。
    父は蒲田の出張の途中にふらりと下宿を訪れた。
    電話がなかったから、下の大家さんからの呼び出しだった。
    テレビは友達の家か、風呂屋のテレビを観ていたものだ。
    いつでも腹が減っていたなぁ。

    母は、今の私の年頃だったろうか。
    親って本当にありがたかったなぁ。
    東京という孤独の中で、私は初めてのように家族の温もりを感じた。
    大都会にとれだけ人間がうごめいていようとも、
    家族と呼ばれる存在は、父と母と妹の三人だけだった。
    新潟を離れて東京で暮らし、
    私が見つけたものは家族だったかもしれない。

    可愛がってもらった思い出。
    いつも心配ばかりかけてきた後悔。
    自分勝手に思う存分我がままに生きてきても、
    けっして両親は私を見捨てることはなかった。
    何処までも何処までも私の事を信じてくれた。

    東京タワーが写るだけで、ジーン来てしまうのは、
    30年前の東京のあの冷たい風が心に吹き抜けていくからだろう。
    そんな寂しさと孤独と弱さとを、東京は感じさせてくれた。
    だから、家族の愛おしさがいっそう心に染みたのだ。

    どうだろう。
    今は父と母と、この我が家で暮らしている。
    私はどんな恩返しができたことだろうか。
    「もっとこんなことも、あんなこともしてやれたのに」
    「どうして何もオカンにしてやれなかったのだろう」
    ラストシーンで東京タワーに始めて昇った主人公は、
    カバンの中にオカンの遺影を入れていた。

    「オカンの子供に生まれたことを誇りに思う」
    この言葉・この想い以上の恩返しは無いだろう。
    「健康で、優しい子に育って欲しい」
    そのオカンの願いは、子育ての原点なのである。

    映画「東京タワー」を楽しみに待っている。

    私は今、年老いた父と母と住んでいる。
    私にはいったい何をしてあげられるのだろうか。
    それを考えているうちに、時だけが無常に過ぎていく。

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