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親父たちよ

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  • from: クマさんさん

    2007/06/25 22:12:31

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    情けない親父たちよ

    長男が相変わらず、朝寝坊が続いている。
    夜中に私が起きて彼の部屋をのぞくと、
    部屋の灯りをつけたまま、畳の上で横になっていた。
    ラジオからは、深夜放送のDJの声が聞こえた。
    私も高校時代は、TBSのパックイン・ミュージックを聴いていたものだった。
    第二部は夜中の3時から、林好夫の大ファンであった。
    同じだなあと、そんな彼の寝顔を見て思った。

    起きられないから、朝食も満足に食べられなかった。
    彼は食わず嫌いの、偏食家である。
    食育の大切さを、彼を押してまざまざと感じている。
    レディネスなのである。
    幼児から食に関しては、親は心してかかるべきなのだ。
    彼を見ていると食べられるものが少なくて、可哀想になってしまう。
    弁当も残すことが多く、妻を嘆かせている。
    その弁当箱を出すのが、8時過ぎなので、これまた嘆きの種である。

    朝食はもたもたする割には、鏡に向かう時間だけはしっかりととっている。
    眉毛がだんだん細く・短くなっている。
    髪の毛が少々立ち始めている。
    ワイシャツの下には、プリント柄のTシャツを着ている。
    かっては、そんな恰好をしている親の顔が見たいと思っていたが、
    今では、鏡に自分を映せばいつでもそんな情けない親父と出会える。

    ただし、彼は「行ってきます」と握手を求めると、
    「行ってらっしゃい」と握手を返す。
    最近は心が落ち着いてきたのか、変に素直な男になってきた。
    名前を呼ぶと「はい」と返事までしてくれるのである。
    時には「父さん」と話しかけて下さるのである。
    ありがたいなぁと、そんな当たり前の応対に心から感謝している。
    やっぱり情けない親父のようだ。

    強がることも、野暮を言うこともしない。
    無理やりに話しかけることもしない。
    二人で部屋にいることがあっても、お互いに黙っている。
    彼はパソコンに向かい、私は本を読んでいる。
    それでいいではないか。
    「人生とはな・・・」とか、なんか改まって話すことではないのである。

    ごくごく自然に親子でありたい。
    彼が大人になっていくプロセスを通して、私も変わり、
    新たな関係作りができつつある予感がする。
    寝坊でもいいではないか。
    偏食でもいいではないか。
    かっこつけていてもいいではないか。
    それが我が愛すべき可愛い息子なのだから。

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