次男の小学校卒業まであと半年となった。
長男とはいろいろとあったが、
そんな親子の様子を見ているので、彼はうまく生きているようだ。

しかし、勉強はしなかった。
宿題をテレビをつけながらさくっとやるのがせいぜいだ。
漢字・計算ドリルにはまったく手をつけない。
やらなくてもよいと言われているからだそうだ。
長男は、勉強については親を安心させていた。
この差は大きかった。

とにかく遊びが大好きである。
サッカー部の練習がない日には、夕方には友達の家にいる。
最近は小さなテレビゲームにはまり、
暇があるとそれに夢中で向かっている。
１時間という約束は、いつの間にかなくなっていた。

来週、誕生日が来る。
実はまだ妻と私と三人で寝ている。
部屋がないのだ。
部屋はあるにはあるのだが、長男と一緒のため、
彼は長男のギターと夜更かしのために追い出された恰好となった。
ある面難民状態なのだ。
みんなの家では、子どもの勉強部屋は確保されているのだろうか？

私が学校のことや、サッカーのことを聞くと、
「わかんない」「忘れた」などと、話すことを面倒な口ぶりである。
とにかく徹底的に可愛がって育てた子である。
本当に可愛くて可愛くて仕方なかった。
今でもついつい手を出してしまう。
煩がられるのは当たり前か・・・。

友達からの信望があり、友達がたくさんいる。
恥ずかしがり屋で、内弁慶。
それでも、サッカーとなると俄然張り切り、
体ごと相手にぶつかり、昨夜はフットサルの練習試合で２得点を挙げたそうだ。

彼との物語は、まだまだ序章である。
しかし、彼のおかげで、私はまだ小学校の保護者である。
そして、今年も山小の文化祭に行くことができる。
ニコニコステージは、今年が最後になってしまう。
「やろう会」にこうしてかかわってこれたのも、
町内会の育成部に参加できたのも、
長男と次男のおかげであった。
もし、私に子どもがいなかったら・・・。
ここで生まれた縁とは、全て無縁であったと思う。
それだけでも、子どもたちには感謝･感謝・感謝である。

小学校を終える保護者の寂しさを感じている。
だから、尚更小学校に子どもを通わせている保護者に言いたい。
その子縁を大切にして、この時期に地域の人たちと出会い、
たくさんのネットワークを作ってはどうですかと・・・。
小学校は、子どもたちだけでなく、
私たち大人にとっても地域コミュニティーに参加するための、
大切な機会であったと、
卒業を半年後に控えた保護者の私は、
改めてその意を強くしている。