最近、たびたび登場のtakiです。

昨日の未明、97歳の祖母が亡くなりました。
もうすぐ98歳の誕生日でした。
祖母の生まれた1909年は太宰治が生まれ、伊藤博文が暗殺された年です。
また、日清協約が調印された年だそうです。
改めて調べてみると、歴史上の出来事と思い、テストや受験のために学んだことが
起きた時代に生まれた人がこの世にはまだ存在しているということですね。

そんな祖母と84歳違いで同じ戌年の娘は友達と映画を見に出かけた。
行動範囲が広がり、色んな楽しみ方を覚えてきている。
身長は160センチを越え、体つきは大人っぽくなってはきたが。まだまだ子供っぽい部分がある。
親の目から見ると実に危なっかしい、バランスの悪い年頃である。
今、友達と一緒に見ているはずの映画のタイトルは「恋空」というそうである。
タイトルを見ると「なんだ？」という感じで、さっきインターネットで調べたら
中高生に人気の恋愛モノらしい。。
私と一緒に「おじゃ魔女ドレミ」を「ファインディング・ニモ」を見に行った頃が思い出される。
私がそうであったように、もう親と一緒に過ごす時間など鬱陶しいだけなのかもしれない。
彼女との携帯論争であるが、間もなく、その第1ステージが決着する。
その結果は後日ここに記そうと思う。

私が20を過ぎた頃、私の父方の祖父の弟が我が家に来たことがあった。
私の祖父は父が3歳の時に戦死した。
父はもちろんだが、私も顔を写真でしかしらない。
祖父の弟には子供がなく、私の父を実家の長男として実に可愛がってくれたそうだ。
私が「俺のじーちゃんってどんな人だった？」って聞くと、
酒に酔って饒舌になって、こう教えてくれた。
「お前の父さんはじーちゃんの顔を取って付けたように似ている」
「もっと体は大きかった。そうだお前ような体格で昔で言えば大男だった。酒も大好きだった。」
・父が良く似ている。
・酒が大好き。
・私の身長は祖父に似たのだろうか？
こんな風に考えたら、見たこともない祖父が身近に感じられるようになった。
私に祖父のことを教えてくれた祖父の弟も生きていれば100歳近かっただろう。
我が家に遊びに来て3年ほどたったころ癌でなくなった。
病院を見舞った時「じーちゃん、また一緒に酒を飲もうね」と声をかけると私の手を力なく
握り、涙を流していた事を思い出した。

我が家の娘や息子にとっては、昨日亡くなった母方の祖母や、父方の祖父そして祖父の弟も
「先祖」という遠い位置づけになるのだろうか・・・。

映画を見ている娘の祖先たちにも、彼らを見守っていた親が居て、今私が娘や息子達を
見ているように心配し期待もしていたのでしょう。
なんとも不思議な気分もしますが、こうして脈々と繋がってきたからこそ今の私がいて
家族と過ごし、クマさん達と走り酒を飲み、色んな話ができるんですね。

母は昨日から実家に泊まって、葬儀の準備を手伝っています。
私はこれから支度をして、父と二人、母の実家で営まれるお通夜に行って来ます。

追記；
明日の文化祭ですが、こんな訳で、手伝いがどの程度できるか判りません。
午後からは大丈夫かと思います。よろしくお願いします。