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  • from: クマさんさん

    2007年12月14日 06時03分56秒

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    父親の悲壮感

    風の音が激しく鳴っている。
    寒さがくれば、大雪になる天候だ。
    学校はあと一週間で冬休みとなる。
    今年も本当に押し迫ったということだ。

    振り返ってみると、いろいろとあった一年だった。
    しかし、その日々があっという間に過ぎ去ったようにも感じる。
    70歳を越えると、人は一日一日生きることが仕事になるそうだ。
    父は77歳になっていた。
    一日テレビの前でごろんと横になったままである。
    体が思うように動かぬために、外には出ない。
    彼の今年はどんな一年だったのだろうか。

    時々、父と話したいと思うときがある。
    彼が部屋を暗くしてテレビと向き合っている背中を見ると、
    昔のように「お父ちゃん」と声をかけたくなる。
    50歳になるまで、ここに居てくれたことがありがたかった。
    「祖父ちゃん」と呼ばれるようになって久しい父である。
    父にとっては、私は永遠に息子なのである。

    父にとっての私の存在は、私が長男を見るような思いなのだろう。
    だから、私の顔を見ると小言を言ってくる。
    体には気をつけろ。子供のことをよく見ていろ。
    飲み会ばっかりで大丈夫なのか。だらしない。等等・・・。
    とにかく私の顔を見るだけで、小言が始まる。
    すると、やっぱり話を聴く気は起きないのであった。

    50歳になっての反抗期ではないが、
    そんなことを言われると素直な気持ちが薄れ、
    平常心ではいられなくなってしまうのだった。
    「分かった。分かった」とその場を離れる。
    また父は一人でぽつんと部屋に残される。
    階段を上がりながら、
    長男もきっと私に対してはこんな気持ちでいるのだなぁと同情してしまう。

    私は、父であることの寂しさと無力さを感ずることがある。
    言いたくはないのだ。叱りたくもないのだ。
    しかし、言わねばならぬ。
    それは子供の将来のためであるからだ。
    そう思って苦言を呈する。
    言ったから子供は変わらない。
    かえって反発をして、私がそうであったように反対のことをする。

    彼は、我ならず。
    彼は彼の人生があり、彼は彼の人格がある。
    父親のアドバイスを素直に受け入れる年代では私もなかった。
    そんなことを重々知っているが、やってしまう。
    愚かな、おろおろの父親が私だった。
    彼の前には、私は無力なのか・・・。
    父は私に同じことを感じてきただろうと今は分かる。

    父親と息子。
    「父は永遠に悲壮である」萩原朔太郎

    今、「父親の品格」川北義則著 を読んで「親学」を学んでいる。

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