母が先週の金曜日救急車でK病院に運ばれた。
急性の腸炎だったそうだ。
酷い衰弱で、救急車の中で酸素吸入だったそうだ。
病院では緊急の処置を施し、
点滴を受けて血圧が70から元に戻った。
心臓に病をもっているので、
倒れたときは、心配でならなかった。

その夜、父がとてもうろたえて、興奮状態だった。
私は、父から怒鳴られ、とにかく手が付けられない状態だった。
近くの叔母に助けを求めて、
父のなだめ役に回ってもらった。
とにかく母のことが心配で心配でたまらなかったようだ。

父は、全く日中も動かなくなってしまった。
椅子に座ったまま、起きているのか眠っているのか定かではない。
意識はあるから、応対はするが、
老いに加速度がついてきているような気がする。
母のことは、そんな中でいつも気遣っている。
その分、私が怒鳴られる度合いが多くなってしまうのだ。

最近小蝿が多くなってきた。
それは、母が縁側に置き忘れた桃のせいだった。
父は、そんな小蝿を退治するために、
その桃に殺虫剤をかけたのだそうだ。
知らずに母が食べたら、また救急車ものだった。

老いた父と母。
油断ができない生活なのだ。