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from: クマさんさん
2008/09/23 07:09:28
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彼との出会い
「無理をしないことですね」医師の言葉だ。
どうも突っ走りやすい彼の性格が、
いろいろと彼の心を悩ます原因のようである。
こんなはずではない。
もっとできたはずなのに。
どうすればよいか分からない。
みんなは私のことをどう思っているだろうか。
自己の心の葛藤が、
いつの間にか抜き差しなら無い状況に彼自身を追い込んで行く。
傍から見たら、
そんなことは全く感じられないのに、
本人が独りで悶々と落ち込んでいってしまう。
その気持ちを相手に分かってもらいたく、
実情を彼は語るのだが、
分かち合えたという気持ちにはなれなかった。
彼には、いつも無力感があったはずだ。
その内に彼本来の人間としての臨界点を越えてしまい、
ストーンとエネルギーがダウンして行った。
外に向かうはずのエネルギーが、
内に向かい、
彼自らを傷つけていく。
弱さの自分と向き合いながら自問自答するが、
結局コップの中の嵐である。
問いは、問いを産みだし、
疑問は、いつの間にか増殖していく。
これは彼が「無理」をした結果なのだろうか?
そんな彼に何を隣人は為すべきなのか?
言葉だけではある意味無力であった。
一緒に黙ってそばに居てくれる人。
一緒に笑顔で遊んでくれる人。
一緒に汗を流してくれる人。
彼を見ずに、彼と同じ方向を向いてくれる人。
人は孤独な存在であるが、
どんな時でも人は、人を求めてもいるのだった。
「あなたはあなたのままでいいんだよ」と、
そう思ってくれる人との出会いが、
彼にはとても必要だったと私は思った。
後は、彼の時間の中で回復するのを根気強く待つだけなのである。
まるで畑にまかれた種がいつの間にか芽を出すように、
その日はいつかやっくるのであるから。-
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